『映画』や『アニメ』、『読書』や『旅行記』などの思い出を残すために、書き出したブログです。 私個人の目線で目線で書いているので、読みづらかったらごめんなさい!!読んでいただけると嬉しいです!!

【映画】ボーダーライン


2016年4月9日
【評価:3.5/5.0】
 
【一言】
“動”よりも“静と緊張”を楽しむ映画。
原題へのすり替えが見事!
 
『その善悪に境界〈ボーダー〉はあるのか―』
 
ボーダーライン
(原題:Sicario)
 

 

目次

 

 

【STORY】

 第88回アカデミー賞で音響編集、撮影、作曲賞にノミネート。
 
 米国で誘拐対応チームを率いる女性FBI捜査官ケイト・メイサー。
 担当事件の背後に潜む黒幕がメキシコの麻薬組織(カルテル)のボスだと知り、マット・グレイヴァー率いる捜査チームへの参加を志願。
 
 しかし米国内での捜査とメキシコでの捜査の違いや、マットらの強引すぎる拷問や戦闘に戸惑う彼女。
 果たしてカルテルのボスを潰すことは出来るのか・・・。
 
 
 

【詳細】

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
配給:KADOKAWA
上映時間:112分
日本公開:2016年4月9日

HP:
 
 
 
 
 

【感想】


 ドキュメンタリー要素の多いハードアクション系の映画化と思ったら全然違った!

 邦題の『ボーダーライン』とは「米国とメキシコ」、「善と悪」という意味か?
 原題の『Sicario』はスペイン語で「暗殺者」の意。
 
 確かに『ハード』ではあるけれども、とっても『サイレント』。予想していた動的な映画とは違ってかなり静的な部分に力を入れて描いていたところが素晴らしかった!

 邦題「ボーダーライン」から原題「Sicario」への移り変わりが見事すぎる。今回はこの邦題で良かったかな。
 
 ニュースやネットで見る麻薬戦争についての報道や写真等とおんなじ構図のシーンが出てきたりとかなりこだわっていたよう。
演技も良かった!

 エミリー・ブラントの心の変化とラストの演技、ベニチオ・デル・トロの渋さと怖さ…。
 
 BGMがかなり良かった!意識していなくてもいい感じに耳に残り、映画の印象をグッとあげていた。
 その他音の録音も綺麗!

 映像も凝ってた! 写し方、表現の仕方…。
 公式HPにもあるし、レビューにもあるように『ゼロ・ダークサーティー』や『アメリカン・スナイパー』等に近いドキュメンタリー風という部分もポイント高い!
 
とは言ったものの若干疑問の残るラスト。

 
 
 

 映画やドラマ、ゲーム等だとメキシコにおけるカルテルとの戦争は、スラム街で武装部隊とマフィアが派手に争うというようなイメージ。
 今作もそんな感じかな〜と思っていたら……。
 全く違う!今作は『静と緊張』を楽しむ映画でした!

 “生きるか死ぬか” “殺るか殺られるか”の世界において描くべきはこの『緊張』。 
 移動中にどこから襲われるかわからない恐怖と警戒。 敵を包囲し、突入するまでの静寂。 暗視装置を点け、ハンドサインで会話する夜の作戦。 
 観ている観者も息を止め、画面とその中の周囲を警戒する重く苦しいような空気が劇場に蔓延。
 『静かさ』を描くことで逆に怖さを描き出していました!

 
 
 

 上の感想に関連して少し。
 「静寂」のなか、主人公も観者も緊張感が高まったところで鋭く乾いた銃声が轟き、血が飛び散る。
 
 『急に押し寄せる恐怖』がまたなんとも良い演出だったんですよね〜。
 
 
 

 さて、今作は珍しく邦題が良かったです!

 『ボーダーライン』。上にも書いたように「米国とメキシコとの国境」、「善と悪との境界」という意味なんでしょう。
 でもそんな邦題に対して本作はむしろどちらの意の“ボーダーライン”も曖昧に描いていたように思いました。 国境も曖昧にし、それこそ善悪は曖昧。これによってむしろ自分で考えるようになり良い効果を生んでいました。やっぱり上手いなぁ〜!
 で邦題が良いと思ったもう1つの理由は映画の構成と深く関係しています。
 映画の最初に邦題が映され、冒頭で原題の意味の説明があり、最後に原題が映し出されるのですが、本編を見終わった後に原題を見るととっても納得しました!

 
 
 

 不謹慎というか、あまり良い表現ではありませんが、麻薬戦争とかメキシコ犯罪については興味があるし、映画や海外ドラマ等で題材になるので調べたりニュースを見るようにしたりしているんです。
 
 そしたら本作でそのニュースや事件写真等と同じ構図の画がいくつも出てきたんです。
例えば死体を壁に塗り込めたり、見せしめに斬首した死体を吊るしたり…。
 
 一方で知らなかった知識も多かったです。捜査組織の管轄や、制約といった政治的行為部分等。
 
 
それでもリアルに描こうとしているというのは感じました

 
 
 

 演技、良かったですよ〜! 演技が良かったのか、脚本が良かったのか…。
 
 FBI女性捜査官を演じるエミリー・ブラントはやる気と正義感にあふれた主人公から後半に向かうに連れての演技の移り変わりと、ラストの部屋でのシーンが。
 ベニチオ・デル・トロの濃くて渋い顔と、声と…。そして怖い行動と考え方…。





 映像と音楽もすっごく良かったです!
 
 まず音楽。BGMの効果が上手かったです!上にも書いたように「静かさ」の目立つ本作のBGMは低く同じリズムで刻まれた“音”のような感じ。
 下手に音楽で盛り上げたり雰囲気作りをしようとしていないように感じられて、むしろ良好感!
 
 映像も少し斬新だったり。
 飛行機での移動シーンは地面と地表の風景をを映し、車での移動では車載カメラ視点で映す。
 暗視ゴーグルやサーモカメラ(?)で映された夜の作戦みたいに下手に脚色しようとしない。

 
 
 

 全体的にはかなり良かったです!
 ただ、最後の展開は変えたほうが…。

 
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