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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【映画】『くるみ割り人形と秘密の王国』感想:宝石箱とおもちゃ箱を覗き込んだよう!

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2018年12月3日鑑賞

くるみ割り人形と秘密の王国
(英題:The Nutcracker and the Four Realms

 

 

【評価:3.7/5.0】

 
【一言】

映像で魅せる、圧倒的なファンタジー
凝った装飾と魅力的なキャラクターが大好き!
クリスマスイブ、「鍵」、王国の存亡を掛けた戦い。

王道だけど、“童話の世界”に入り込んだようで、とても楽しかった!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

目次&ストーリー&メモを表示

 

【目次】

 

 

ストーリー

 

愛する母を亡くし、心を閉ざしたクララがクリスマス・イヴにもらったもの、それは鍵のかかった卵型の入れ物。「あなたに必要なものはすべてこの中にある」———母が遺した言葉の意味を知るために、クララは鍵を探し始める。その晩開かれた名付け親であるドロッセルマイヤーのクリスマス・パーティーで、彼からのプレゼントを受け取る糸をたどるゲームに参加したクララは、いつの間にか不思議な世界へ足を踏み入れていた。

鍵を追ってクララが迷い込んだのは、息を飲むほど美しく幻想的な世界。それは、色とりどりの花と緑で覆われた“花の国”、キャンディやマシュマロでできた“お菓子の国”、雪と氷がクリスタルのように輝く“雪の国”、そして謎の多い“第4の国”からなる誰も知らない<秘密の王国>。
映画公式サイト

予告動画

 

 


 

 

作品データメモ

 

監督:ラッセ・ハルストレム
制作: ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
原作:E.T.A.ホフマン
音楽:チャイコフスキー
キャスト:キーラ・ナイトレイ, マッケンジー・フォイ and more.
上映時間:100分
日本公開:2018年11月30日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

感想外観

 

 『くるみ割り人形』は絵本で読んだきり。
 記憶だと、玩具の兵隊vsネズミの軍隊の戦いがとても印象に残っています。
 そして、クリスマスにぴったりの作品!



 この映画は、チャイコフスキーのバレエ版の影響を大きく受けているようで、記憶の内容と違いましたが、綺麗で素敵で面白かったです!
バレエでみる≪秘密の王国≫(本編動画)




 何をおいても印象的なのは「映像」です!
 豪華に装飾されたお城の装飾、美しく着飾ったドレス、可愛いオモチャ、おとぎ話の世界観。

 おもちゃ箱と宝石箱を同時に開けたような、輝きと煌きが凄かったです!




 純粋に「ファンタジー」を徹底的に描いたようで、久々に童心に返ったようなワクワク感やドキドキ感を懐きました!

 『ハリー・ポッター』とか『ナルニア国物語』を読んで、頭の中に浮かんだイメージの“世界”にそのまま飛び込んだような。

 童話もおとぎ話も魔法も空想も、全部を詰め込んだようで本当に楽しかったです!




 物語は至ってシンプル。
 「鍵」を追って迷い込んだ世界で、プリンセスとなり王国の存亡を懸け戦う。

 でも個人的には、このシンプルさも好きです。
 大きな流れの中に、しっかり起伏と起承転結が盛り込まれ、まさに、「子供用の絵本」を読んでいるみたな感覚。

 その上、冒険心と勇気が煽られるとなれば、完璧です!




 ネタバレなので程々に。
 予告編でも流れてましたが、チャイコフスキーのバレエ楽曲『くるみ割り人形』を本編中で流したり。(下の動画は本編で使用された現代版アレンジ)

 他にも、何点かありました。
 そういう、積み重なってきた「くるみ割り人形」のコンテンツが盛り込まれてるのも嬉しかったです!
Lang Lang「The Nutcracker Suite」

 

 

 

 

 

凝った装飾の映像

 

 予告動画とか、ポスター等を見ても分かるように、映像が超凝ってます!
 もう少し適切に言うと、個々の「アイテム」が全部凄くて、それを映す映像がもっと凄いという感じでした。

 まさに、「ファンタジー」の映像!




 4つの王国──花の王国、雪の王国、お菓子の王国、おもちゃの王国は言わずもがな。
 街並みや乗り物、王国を治める摂政の様相、調度品やプレゼント品など細かい部分まで、その国のカラー一色。




 主人公クララのドレスは豪華だし、兵士たちの制服はおもちゃの様に格好いい!
 お城はその外見からファンタジー色抜群だし、その内部も絵に描いたような細かさ。
 カーテンや彫刻など調度品も眩い光を放っています。
Four Realms Fashion Featurette(衣装について)




 『くるみ割り人形』の物語の中核を成す「おもちゃ」達が生き生きと動き、喋り、遊び、戦う世界。

 まさに、「おもちゃ箱」をひっくり返したような賑やかさと楽しさ。「宝石箱」をひっくり返したような豪華さと輝きに満ちた映像が素晴らしかったです!

 

 

 

 

 

“The ファンタジー”な楽しい映画!

 

 こうも見事に「ファンタジー」を描いた映像を見るのは久しぶりかもしれません。

 奇跡も魔法もある不思議な世界、美しい映像。
 童心に返ったようなワクワク感とドキドキ感を覚えました!




 絵本や小説を読んで、自分の頭の中に様々なイメージを思い浮かべられるし、物語を紡げるから、「ファンタジー」は素敵です。

 『ハリー・ポッター』を読んだ時の魔法の想像とか、『ナルニア国物語』で空想した住人たち、『指輪物語』の壮大な世界観、『はてしない物語』で思い描いた象牙の塔

 ファンタジー作品は、
・想像の世界を、
・空想の住人を、
・友情と冒険を、
・勇気と恐怖を、
自分の頭の中で描けるから大好きです!



 本作『くるみ割り人形と〜』はまさにそうした、“頭の中のイメージ”をそのまま引っ張りだして映像化したような感じがしました。

 大きな物語の描き方、小さく細かい部分の映像、キャラクターに世界観設定。

 思い描く「ファンタジー映画」たるジャンルを真正面から観るているようで、本当に楽しかったです!

 

 

 

 

物語は王道だけど、それが好き!

 

 最初にも書いたように、物語はとてもシンプル。
 良く言えば“王道”だし、悪く言えば“よくある話”。
 ………まぁ、「ファンタジー」がよくある話でも困りますけどね(笑)




 でも、個人的にはそのシンプルさや王道な部分に対しては肯定的です。

 まずはまぁ、童話なんだから奇をてらう必要はないですよ。むしろ、王道だからこそ、童話らしい、おとぎ話らしい感じがすると思いました。

 それに、本作は「王道」な部分にもしっかりと起伏があり、起承転結の“転”があるので画面に釘付けになるほど楽しめました!



 主人公クララにきちんとフォーカスしてあり、彼女の感情的な部分までしっかりと描いてあります。

 その上で、観ている我々と一緒に好奇心を高めていったり、彼女の冒険心に驚いたり、彼女から勇気を鼓舞されたり。
 一緒に王国を救おうと楽しんでるようで、良かったです!

 

 

 

 

 

少し残念だった部分

 

 個人的に残念だと思ったのは「造形」と「映像」ですかね。
 たくさん褒めちぎった後なので、なんだか申し訳ないような。



 まず「造形」。
 これは人形たちの見た目の問題です。

 映画の中で描かれるキャラクターや兵士たちは、おもちゃの人形です。
 ところが、映像は普通の人間とまったく変わりません。1番分かりやすい例は「くるみ割り人形」その人でしょう。

 でも、絵本のイラストとか、原作を読んだイメージだと、もっと“人形らしい”気がします。木材の感じとか、関節の不格好さとか。
 この点は少し残念だと思いました。




 それから「映像」。
 何度も書いたように、映像はめっちゃ綺麗。

 ただ、所々で「あ、ここCGだな」とあからさまに分かる部分がありました。
 そこは、やっぱりファンタジー映画を観ている手前、興ざめしてしまいます……。

 

 

 

 

 

音楽、そして『くるみ割り人形』として

 

 ディズニーが描く『くるみ割り人形』。
 とても良かったと思います!



 まず1番は、チャイコフスキーの音楽!
 これは予告動画にも流れているのでセーフでしょう。

 「くるみ割り人形」と聞けば、真っ先に頭に思い浮かぶのがチャイコフスキーの“あの”音楽でしょう! 誰もが耳にした事はあるし、一度聴くと耳から離れないあのテンポ感、音楽、メロディ!

 映画の中でもチャイコフスキーが作曲したバレエ用の楽曲な使用されていて、嬉しい演出でした!




 やはりオーケストラの引用が強い「くるみ割り人形」というコンテンツ。

 本編の中でも、鮮やかで豪華な音楽がバックで響いていて、本当に重厚で美しい世界観をより引き立ててえいるように感じました。
 装飾され尽くした映像に、豪華なオーケストラの演奏は本当にとてもよく合っていました!

 映画を観ているような、でも片足をバレエや演劇に踏み込ませたような、素晴らしい音楽でした!
Clara's New World

The Polichinelles

The Nutcracker Suite




 内容は原作小説とは違うものの、チャイコフスキーのバレエを踏襲したものでしょうか。

 私が子供の頃に絵本で読んだ記憶だと「4つの王国」とかは登場しなかったような。
 Wikipedia見てみるとやっぱり登場しないし、念の為にと図書館で絵本を読みました。
 原作だと眼帯をした伯父・ドロッセルマイヤーが悪役とも味方ともつかない立ち回りをします。

 そして、バレエでは「王国」が登場します。詳しくは知らないので書けませんが、バレエ版を大きく取り入れた物語なのでしょう!




 こうして、広く展開された「くるみ割り人形」の色々な部分を混ぜた内容なわけです。創り方を間違えると駄作になりますが、本作は秀作だったと思います!

 

 

 

 

 

ネタバレありちょこっと感想

 

ネタバレを表示

 

 クリスマスにぴったりの映画ですね!
 出だしから街はクリスマスムードだし、エンドロールでもツリーや飾りのイラストが流れていって、とても楽しかったです!



 物語の展開に驚きました。
 ずっと「マザー・ジンジャー」が王国の敵だと思わせておきながら、まさかの裏切り&クーデター!

 個人的には「玩具の兵隊vsネズミの軍隊」という大規模な戦争が観たかったので、その部分は残念でもありますが。



 マザー・ジンジャーの手下に当たる、マトリョーシカ人形がお気に入りになり、大好きでした!
 あの奇想奇天烈な外見に、面白い動きの組み合わせは最高ですよ!

 

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあらすじ&感想

 

序盤

 

 クリスマスイブ。
 ルイーゼ、クララ、フリッツの3人姉弟は、亡き母親から託されたプレゼントを父親から受け取る。

 ルイーゼはドレス、フリッツはおもちゃの兵隊をもらう中、クララは卵型の入れ物を受け取る。
 しかし、その卵には鍵が掛かっており、その鍵が見当たらない。




 母親が亡くなった悲しさが消えない中、世間体ばかりを気にする父親に嫌気が差し、さらにプレゼントの鍵が無いことを悲しむクララ。

 自室に戻り、プレゼントの箱をもう一度探すと手紙が入っていた。そこには「必要なものは全部この中に」と書かれていた。
 さらに、その卵は彼女の伯父、D.ドロッセルマイヤーが製作したものだった。



 そのイヴの晩、一家はドロッセルマイヤーの邸宅で開催されるパーティーに招待されており、クララは伯父に直接、開け方を聞こうと考えた。

 

 

 

 

前半

 

 パーティー会場に着くと、父親が「娘と踊りたい」と言い、クララに「どこにも行くな」と注意していた。

 しかしクララは会場を抜けると、ドロッセルマイヤーの作業場を訪れ、伯父に開け方を聞く。 すると、ドロッセルマイヤーは「クララの母親に作った懐かしい品」だと言い、彼女に言葉を投げかける。

 「クリスマスイヴだ。魔法の夜になるぞ」




 パーティーの盛り上がりが最高潮になった所で、ドロッセルマイヤーから子供たちへプレゼントが渡された。
 クララも自分のプレゼントを受け取るべく、用意されたヒント糸を辿って屋敷の中を探し回る。

 そして彼女は気がつくと、雪が降り積もった外に出ていた。




 それでも糸を辿っていくと、1本のモミの木に行き当たった。
 その枝の一本にぶら下がっていたのは、あの卵を開けるための鍵だった。

 しかし喜んだのもつかの間、ネズミが急に現れると鍵を加えて逃げてしまう。




 ネズミは凍った川を軽々と渡り、向こう岸の鬱蒼と茂る森へ消えていった。
 ネズミを追うクララは近くに架かる橋を渡ろうと足を踏み出すが、門番に止められてしまう。
 その門番は「フィリップ」というくるみ割り人形であった。彼はクララに様々な説明を行った。




 まず、クララが「マリー王女の娘で、プリンセス」であると言い、敬意を表明。

 そして、4つの王国からなるこの世界で、橋の向こう側の王国──第4の王国は現在戦争中であり、立入禁止であるということ。
クララとくるみ割り人形"フィリップ"の出会い(吹替版)




 状況が飲み込めない中、クララはプリンセスらしく命令し、鍵をくわえたネズミを追って第4の王国へフィリップと足を踏み入れる。

 しかし、ネズミの王が邪魔をし、さらに第4の国を支配するマザー・ジンジャーが現れた事でクララたちは仕方なく退散することに。

 

 

 

 

中盤

 

 城に退散したクララを待っていたのは、華やかな出迎えだった。
 そして、花の国、雪の国、お菓子の国を治める摂政がそれぞれクララに挨拶をし、王国の現状を彼女に説明した。

 彼らは王国を治めていたクララの母親マリーの事を尋ねるが、クララが「亡くなった」と話すととても悲しんだ。




 説明によると、クララの母親マリーが見つけたこの王国は平和に統治されていたが、マリーが去ってしばらくすると、第4の王国──遊びの国を治める摂政マザー・ジンジャーが他の国を侵略しようとし、追放。

 それ以来、緊張状態が続いているという。
バレエでみる≪秘密の王国≫(本編動画)




 さらに、頭の良かったマリーは「エンジン」を製作して人形たちに“命”を吹き込んだという。
 しかし、マリーがいなくなり、「エンジン」も動かなくなってしまう。その為、マザー・ジンジャーに対抗するための兵隊に命を吹き込めなくなっていた。

 エンジンを調べたクララは、「鍵」が無いことに気がつく。さらに、その鍵はクララの持つ卵を開けるものと同じだった。



 鍵を取り戻すため、クララは兵隊を率いて第4の国へと進軍する事を決意。

 ところが、霧が立ち込める寂れた遊園地の中でネズミの大群に襲われ、大きな被害を出してしまう。
 さらにクララがネズミたちに攫われてしまう。




 攫われたクララが連れて行かれたのは、マザー・ジンジャーの居るサーカス小屋だった。
 そこで、遂にクララはマザー・ジンジャーと対面する。会話を重ねる中、母親マリーの死を知ったマザー・ジンジャーが悲しむような表情を見せたことに驚くクララ。

 最終的に彼女は、空きをついて鍵を取り戻し、フィリップと逃げだした。




 十分に逃げ切った所で、クララは鍵で卵を開ける。
 中にあったのは、綺麗な音色を奏でるオルゴールだった。

 ところが、クララは中身がただのオルゴールと知ってがっかりし、これまでの自信を一気に無くしてしまう。

 

 

 

 

後半

 

 それでも、フィリップの説得でマザー・ジンジャーを倒すべく、エンジンを動かすためクララは城に戻る。

 鍵を差したことで、エンジンは無事に動き出した。
 ところが、マザー・プラムがエンジンでブリキの兵士を大量に生み出すと、彼女の意のままに操り、第4の国への侵略を命じる。

 マザー・プラムはクララたちを裏切り、フィリップや他の摂政と共に投獄してしまう。




 すっかり自分を見失ったクララだったが、ポケットに入っていた卵を取り出してイジるうち、鏡が組み込まれていると知る。
 その鏡を眺めていた彼女は、鏡に映る自分の顔を見て、「必要なのは私」だと気がつく。



 マザー・プラムの計画を止め、王国を守る為、再びクララは立ち上がった。

 牢屋を脱出した2人。
 クララはエンジンを止める、フィリップはマザー・ジンジャーに事態を知らせるよう役割分担をし、それぞれ行動を開始する。
物理の法則(吹替版)

 

 

 

 

終盤

 

 マザー・ジンジャーの元に辿り着いたフィリップは、状況を話し、2人でマザー・プラムを止めるべく策を練る。
 そして、フィリップがサーカス小屋でプラムの軍勢の注意を引いている好きに、ジンジャーは城へ向かった。



 一方、エンジンを停止させるため城内に忍び込んだクララは、ブリキの兵士を巧みに躱しながらエンジンを弄るが、手間取ってしまう。
 そこにジンジャーが到着し、敵のブリキ兵を一手に引き受けることに。




 ところが、異変に気がついたマザー・プラムが舞い戻り、ジンジャーを捕縛。
 エンジンの能力を逆回転させ、人形に戻してしまおうと、操作盤に手を伸ばす。



 クララはすかさず機械の裏から飛び出すと、マザー・プラムに向かって強い言葉を投げかける。
 そしてプラムがエンジンのスイッチを押すと──エンジンの噴出口がプラムを向き、彼女は人形に戻ってしまった。

 クララの狙い通り、細工が功を奏したのだった。



 マザー・プラムの消滅により、王国には再び平和が戻った。
 クララは王国を後にすると、自分の居るべき場所──パーティー会場の家族の元へ戻っていった。



 パーティーに戻ったクララは、父親に謝り、父もまたクララに謝罪の言葉を向けた。

 そして、約束通り2人は手を取ると、母からのプレゼントであるオルゴールの音色に合わせて踊る。その曲は、父と母が初めて踊った曲であった。




 エンドクレジット。

 タイトルバック。

 エンドロール。
Fall On Me (English Version)

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!