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映画・アニメ・美術展などを中心に感想を書いています!

『映画』や『アニメ』、『読書』や『旅行記』などの思い出を残すために、書き出したブログです。 私個人の目線で目線で書いているので、読みづらかったらごめんなさい!!読んでいただけると嬉しいです!!

【映画】『 IT / イット (1990)』───恐怖に立ち向かう7人の勇気ある“約束”

※ネタバレなし。

※画像は予告映像のキャプチャです。

2017年11月18日

IT / イット

 

 

 

【評価:2.6/5.0】

 


【一言】

『IT』の2017年リメイク版を観た後で、今作1990年版を鑑賞。

3時間に収めるには濃すぎる内容だけど、回想という形を取ることで、必要な部分だけを描く事が出来ていた。

「怖さ」が感じられず、淡々と物語を追うだけのような印象を受けた。






【目次】

 

 


 

 

ストーリー

 片田舎のデリーで発生した連続児童殺人・行方不明事件。デリーの図書館司書を務める黒人のマイクはこの事件が自身の子供時代に起きた事件と同じだと気が付く。


 彼の子供時代、同じく発生していた連続児童殺人事件の真相を掴んだ7人の少年少女「弱虫クラブ」は、もし事件が再び起きたら、全員が集まるという約束を交わしていた。


 この約束を思い出し、マイクは昔の友達に連絡を取り、数十年ぶりの再開をする事になる。

予告動画

 

 


 

 

作品データメモ

監督:トミー・リー・ウォーレス
原作:スティーブン・キング『IT』
キャス:T・カリー,R・トーマス and more.
上映時間:187分
米国公開:1990年11月18日
配給:ワーナー・ブラザーズ

 

 


 

 

感想

恐怖映画ではなく...

 全体としては、「怖い」と思う事は無かったです。「異常」とか「狂気」とかは感じたものの、それ以上に怖がることは無かったです。




 私が「怖い」と感じる映画の種類って、痛々しいほどのグロ描写とかスプラッター映画、突然の脅かしなどなのですが、今作はスリラー映画でした。



 じわじわと恐怖感を煽ったり、ひとつひとつ恐怖を積み重ねたりしているという点は理解できたのですが、それが私が怖いと感じるまでには至らなかったです。



 下水道とか洞窟、薄暗い洗面所などムードある舞台設定はとても良かったです。それに、道化師姿の殺人鬼ペニーワイズの見た目や行動も良かったです。



 でも、描き方や行動に疑問を感じた点も多く、そういう不調和感も恐怖減少に影響したかもしれません。



 ちゃんとした(?)ホラー映画としては物足りないけど、スリラー映画としても今ひとつでした。
 後で詳しく書きますが、「回想」という形式が悪い方向に働いたしまった感じですかね。

 

 

 

 

 

回想という形式

 回想という形式は、3時間で全てを映像化するという点ではとても相応しかったと評価に値すると思います。

 無駄な説明とか、不必要な場面を徹底的に省いて、重要なシーンだけを繋ぎ合わせる事ができる「回想」という手法は便利ですね(笑)




 一方で、回想の悪い点は各場面が細切れになってしまったり、連続性が途切れてしまう点でした。
 せっかくの積み上げてきた恐怖も、コロコロと場面が変わることで弱まってしまうと感じました。



 あとは、ただでさえ7人と登場人物が多いのに、大人ver. & 子供ver.の2段階があるというのは分かりずらかったです(笑)




 そして、物語を追うあまり、心理描写や感情描写が薄かったと感じました。
 義務感を大きな行動原理としていて、つまらなく感じました。

 

 

 

 

 

恐怖とピエロ

 グロテスクな描写などを期待していたのですが、その部分がほとんど期待はずれだったのも残念でした。

  「子供が犠牲になる」というのはかなりショッキングな内容なので、それをより印象深くする為にもある程度のグローブ描写を挿入したほうが良かったと思います。

 緊張感を少しずつ、少しずつ積み重ねていく方法は良いと思いました。




 殺人道化師のペニーワイズについては良かったです。人間がメイクをして演じているから、動きに人間味が感じられました。

 その人間味が逆に恐怖を生んでいたかなぁ〜と。モンスターではなく、同じ人間がやる行為に対する嫌悪感を抱くというか、人間味が現実感を出しているというか。



 

 

 

 

2017年リメイク版と比べて

 リメイク版を先に観てから今作を鑑賞したということを書いておきます。




 最初、リメイク版だけで考えた時はそこまで評価が高いわけでは無かったです。
 映画的には面白かったけど、怖さがイマイチだったので。



 でも、今作を観たあとでリメイク版を考えると、とても良くできていたと評価が上がりました。



 まず、回想という形をとるのではなく、上手に再構成されていて観やすかったです。
 また、映像の映し方・美しさという点でもリメイク版のクオリティが高いとわかりました。
 それから、場面を追加したり、恐怖事例を加えたりと内容的にも濃く・丁寧になっていました。



 始めに付けた点数は『3.1点』でしたが、両方を比較評価して点数を出すなら『3.8〜4.0点』で良いかなぁ〜と。


2017年リメイク版の感想です。

 

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあり感想

 

冒頭

 最初の犠牲者。
 可愛らしい女の子が犠牲になるも、最初にもピエロの姿を観たときに笑顔を見せたのが良かった!




 現場検証をした警察に混じって、図書館員の黒人も。彼が見つけたのはジョージの写真。
 「皆んなを集めなければ」

 

 

 

 

前半1

 イギリスで執筆をするビルに掛かってきた電話。
 そこで挿入されたのは、子供の頃に交わした約束。
 「“IT”が現れたらまた集まる」

〜回想〜
 兄ビルと弟ジョージ。
 作ってくれた舟に蝋を塗り、黄色いレインコートを着て走らせに行くジョージ。
 しかし、勢いに乗った舟は側溝に落ちてしまい……。




〜回想〜
 側溝の中を覗いたら…………ピエロ姿の人物が。
 ペニーワイズと名乗る彼と喋べる。
 「風船はいる?綿飴もあるよ?」
 手を伸ばしたジョージは………そのまま引きずり込まれ、食べられて。




〜回想〜
 葬式が済み、写真集を眺めるビル。
 すると突如、ジョージの顔が微笑んだように見え、そして血が溢れ出し………。



 NYのベン。
 電話を聞いて、太ったおデブ少年で、イジメられていたことを思い出す。
 そして、事件の事も。

〜回想〜
 転向してきたおデブ少年のベン。
 早くも不良に目をつけられるも、べヴァリーに出逢う。
 しかし、帰宅途中で不良グループに見つかってしまい、腹に名前を刻まれそうに………………なんとか逃げ出した!



〜回想〜
 ビル、ベン、エディは友達に。
 家に帰ったベンは詩を書くが、居候という立場から家の者にもイジメられてしまい家を飛び出す。
 向かったのは森の中の池。そこで見たのは父の霊、そして風船を持つペニーワイズ。




 シカゴのべヴァリー。
 DVをする男性から逃れ、メーン州へ。

〜回想〜
 詩が書かれた手紙を受け取った彼女だったけど、縛り付けの強い父親に引き裂かれてしまい……。
 空き地に逃げ出した皆んなが集まった!リッチー、スタン、ベン、ビル、エディ、べヴァリー。



〜回想〜
 家で髪をとかしていたべヴァリーは、洗面台から声を聞いて。死んだ子たちが「浮かんでいる」と。
 そして、風船が割れたかと思うと大量の血が飛び散って。
 急いで父親に知らせるも、洗面台一面を染める血が見えない?




 NYのエディ。
 少年時代の映画館を思い出す。ホラー映画を見ながらポップコーンを投げつけたのは、不良グループだった。逃げろ!

〜回想〜
 学校のシャワー室でシャワーを浴びていると、パイプが伸びてきて、勝手に水を噴き出す。
 そして、排水口から現れたのはペニーワイズ。
 さすがにこれはファンタジーすぎるというか………(笑)

 

 

 

 

前半2

 カリフォルニアでコメディアンとして成功したリッチー。
 子供時代、みんなと焚き火を囲んで夢を語る。損な中、リッチーは「大人になりたくない」と。

〜回想〜
 学校で給食をこぼしたリッチーがモップを借りようと地下に降りたら、そこに居たのはオオカミ男。
 そして、ペニーワイズが誘いをかける。



〜回想〜
 皆んなが経験した怖いこと。
 話しているうちに、ピエロが姿を見せること、自分が怖がるものに姿を変える“悪魔”であると結論づけた。



〜回想〜
 黒人の男の子。
 研究発表でデリーの歴史における謎の事件を。
 その後、不良グループに襲われ、逃げた先でビルらに出会い、助けを求める。
 そして、石を投げる戦争に!



〜回想〜
 ラッキー7の7人になった弱虫クラブ。
 記念撮影をして、アルバムを眺めていると…………ピエロ「ペニーワイズ」の姿が映る写真集・版画が何枚も。
 つまり、彼は200年前から生きていた………?




 大人になったスタン。
 彼は“それ”を殺すために皆で武器を持ち、立ち上がった時のことを思い出す。
 純銀のイヤリングを武器にすることで、奴を倒そうと。 

〜回想〜
 いざ、池の岸に立つ下水施設へ。
 下へ下へと降りていく7人。しかし、不良グループも彼らを追いかけていた。
 下水道を捜索する中、最初にも不良達に捕まったのはスタン。




〜回想〜
 下水道の管を移動する謎の光。
 そして、突如管が弾けたかと思うと、不良の一人を連れ去ってしまった!
 “イット”が襲ってくるも、7人みんなで手を繋げば大丈夫。心を強く持ち、“それ”に対峙する。




〜回想〜
 しかし、スタンが捕まってしまう。
 銀のイヤリングを撃ちつけるも、“それ”を完全に倒す事は出来ず。
 そして、皆で手を合わせて約束。「もし“イット”が生きていたら、また皆んなが集まる」と。

 

 

 

 

 

 

後半1

 そして、回想から現代パートへ。
 しかし、スタンは風呂で腕を切って自殺してしまう。
 町に戻ったビルはマイクと再開し、状況を聞く。




 図書館に来たリッチーは、マイクに会えず、さらにペニーワイズの姿を目にする。血染めの風船と一緒に、話しかけてくる彼。
 町から出るように強いてくる。




 町に来た大人エディ。
 立ち寄った薬局で子供時代を思い出す。ぜん息だと思いこんでいたのは心理作用で、実際には偽薬だと教えてもらったお礼を言いに。



 べヴァリーは自分の住んでいた家を尋ねるも、父親は死んだと聞かされて。
 そして、ペニーワイズが「町を出ろ」と警告して。




 夜。
 大人になった弱虫クラブの6人が集まって状況を整理。食事を囲みながら、弱虫クラブに乾杯!
 なるほど、不良のヘンリーは気が狂って監獄に入れられて、児童殺しの犯人にされたのか。
 食後のデザートはフォーチュンクッキー。中から出てきたのは……目玉に鳥の胚、蜘蛛の足や血。



 スタンの自殺の知らせが届く。
 彼らが思い起こす、スタンは誰よりもペニーワイズに取り憑かれていたのかもしれないと。
 下水道で目のくらむような光を見たと言っていた。



 監獄に捕まっていたヘンリーは、幻覚のささやき声に従い、抜け出した。
 そして、少年時代の雪辱を晴らすため、町に戻る。

 

 

 

 

 

後半2

 場所を変えて作戦会議。
 デリーの歴史を調べると、30年ごとに大きな事件が起こっている。
 そして、回想べヴァリーが洗面所に弱虫クラブを呼んで、血染めが幻覚なのかどうかを確認。自分が狂っているのではないと知って安心。



 部屋に戻ったマイクを待ち受けていたのは、脱獄した不良ヘンリー。
 ナイフでマイクを刺殺してしまう。病院に運ばれたマイクの命は助かり、ヘンリーの死体は放置。



 「町全体が“イット”と考えたほうがいい」という台詞。人々の雰囲気が1つの怪物を創り上げるってありえるな。
 そして、マイクが持ち帰っていた銀のイヤリングを持って、5人と倒れた2人を合わせたラッキー7で下水施設に乗り込む。

 

 

 

 

終盤

 ビルを追ってきた女性が犠牲になった事を知り。
 さらに進むと、流れてきたのは紙の舟。そしてレインコートを着たジョージの姿が。
 それでも「お前は違う」と真相を叫ぶ。



 ペニーワイズを見つけるため、水路に流した紙の舟を辿っていくと、人骨の積み重なった場所にある扉を発見。
 扉の中に入ると大量の蜘蛛の巣と、巣に絡まった人たちが。




 そして、遂に姿を表したペニーワイズの正体。それは大きな蜘蛛の形をした化物だった。
 放った銀のイヤリングは硬い甲羅に弾かれるが、柔らかな腹に当たった一発で見事に“イット”を倒した!!




 異形のモンスターの息の根を止める為、徹底的に攻撃をする弱虫クラブ。
 そして目にしたのは、何人もの行方不明者がクモの糸に吊り下げられて「浮かんでいる」光景だった。



 そして、弱虫クラブの皆んなは各々の道を歩んでいく。
 …………………エンディングで流れる音楽がサーカスのかよ(笑)

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!

 

 

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