『映画』や『アニメ』、『読書』や『旅行記』などの思い出を残すために、書き出したブログです。 私個人の目線で目線で書いているので、読みづらかったらごめんなさい!!読んでいただけると嬉しいです!!

【映画・アニメ】劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

※ネタバレあり

2017年5月27日
劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

『忘れないで…、私があなたを観測する。』


【評価:3.1/5.0】


【一言】

 劇場版として完成された作品。後日談であり、前日譚であり、キャラ集合のオフ会であり、新たな物語の始まりでも。 
『デジャブ』を別世界線の記憶と同義に繋げたアイデアに関心敬服! 所々で嬉しさと共に鳥肌が立ちました……。

 


 

目次

 


 

【STORY】

 狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院狂真を自称する厨二病の岡部倫太郎は仲間とともに秋葉原に『未来ガジェット研究所』を作り、タイムリープマシンを開発した。そしてメンバーの椎名まゆりや牧瀬紅莉栖の死を目撃した岡部はタイムリープによって彼女らを救おうとし、誰も死なずにすむ世界線『シュタインズ・ゲート世界線』へと到達した。(TVアニメ版の内容)
 
 シュタインズ・ゲート世界線で皆が幸せに暮らす中、異変が起こり始める。渡米した紅莉栖の帰還歓迎パーティーの途中で岡部は激しい頭痛に襲われる。そして岡部は消えてしまう───心に残る空白感を頼りに紅莉栖はタイムリープを実行する………。
予告PV

 



【作品データメモ】

監督:若林漢二,他2人
製作:WHITE FOX
原作:志倉千代丸/MAGES./Nitroplus
主題歌:いとうかなこ『あなたの選んだこの時を』
キャスト:宮野真守,今井麻美,花澤香菜 and more.
上映時間:89分
日本公開:2013年4月20日
配給:角川書店

 


 


【感想】

 

〈感想外観〉

 ※TVアニメの感想はこちらをご覧ください。本感想はTVアニメ版に関連する感想ばかりになってしまっています。




 まず1番は作品の世界観と雰囲気、TVアニメの内容を見事に受け継ぎ、踏襲しているという点がとても良かったです。
 『伏線が張り巡らされた濃いTVアニメ』を今度は劇場版で伏線として描いてしまうというアイデアに驚きです。


 身近(?)なデジャブという現象が岡部の持つ『リーディングシュタイナー』という能力と同じだと、誰もが持つ能力なのだと言われるてワクワクしました! これまで(TVアニメ)も現実と非現実の融合が面白い作品でしたが、自分自身まで作品内に巻き込まれた気がして楽しかったです!



 今まで(TVアニメ)では岡部倫太郎が主役として孤独と戦いながら世界線を渡り歩いてきた、その逆が描かれるって言う形なのがなんとも粋な演出ですよね。
 各キャラの何気ない台詞がいちいち重く大切に感じました。




 TVアニメのオマージュだと明らかに分かるシーンが多かったのが嬉しかったです。『白衣を縫い繕う場面』『岡部が紅莉栖にキスするシーン』『紅莉栖が幼い岡部少年にキスするシーン』………全てを繋げている所が本当にすごい!




 幾つかのシーンで鳥肌が立つほどに興奮して嬉しくなりました。まず『ラボで皆が岡部倫太郎の存在を思い出すシーン』。そして『秋葉原の街を走るシーン』。最後に『ラストで岡部と紅莉栖が出逢うシーン』です。この2つのシーンは本当に良かったです!!
 単純にニヤニヤして見ていたのは『酔った紅莉栖』です(笑)




 公式ガイドブックを購入しました。かなり詳しく書かれていて、お腹いっぱいです(笑)

 

 

 

〈劇場版としての完成形〉

 今作『シュタインズ・ゲート』の劇場版ですが、TVアニメの劇場版としてはとても完成された作品だと思います! というのも、アニメの劇場版となると『あのキャラ達にまた会える!』というオフ会的な内容か、『前日譚/後日談やりまーす』という内容の薄い作品が多い気がします。


 そんな中、今作は牧瀬紅莉栖来日時のオフ会であり、物語完結後の後日談であり、さらに前日譚としての側面も持ち合わせているという、内容の詰まった素晴らしい内容の映画作品だと思います。


 そして、TVアニメの内容を隅から隅までしっかりと踏襲し、利用して伏線にしてしまっている所が最高に素晴らしい、褒められるべき部分です。
 ここまで繋げて、展開させられると言うのが本当にすごい。岡部と紅莉栖の立場を逆転させたり、(TVアニメによって)視聴者がタイムリープの危険性を知っている上で話を展開させたり、デジャブと言うかたちで僅かな記憶が残存していると描いたり。




 TVアニメを見ていないと絶対に分からないけど、見た人を100%楽しませる造りになっている所が素晴らしいです。(近年よくある『今作は初めての方でも楽しめます』みたいに全層を対象とせずに。)

 書いていて思いましたが、『傷物語』もこれと似たところがありますね。

 

 

 


〈現実を巻き込むフィクション〉

 実在の場所を舞台にしたり、実際の理論をモデルにしたりと現実世界とのリンクをとても細かく描く事でリアリティを出していたTVアニメ。


 映画ではそれがさらに昇華されていました。つまり、観客も作品の世界観に取り込んでしまったと思います。今までは『未来ガジェット研究所』を中心とした稀有な体験が主題でした。


 しかし、映画で描かれたのは『デジャブ──既視感』です。これは一般人でも体験するもので、誰もが感じられる現象です。それが別の世界線の記憶だと言われれば、自分にも能力があるかのように感じて、ワクワクしませんか??(………私だけ?)


 リアリティが加わったと言うよりは、より観客を巻き込む内容になったという感じですかね? 「観客も『リーディング・シュタイナー』の能力を持っている」と引き込むような、そういう印象でした。

 

 

 

 

〈逆の構図と大事な台詞〉

 劇場版ということでと、TVシリーズと大きく変わらない構成とか内容とかで物語の延長線というイメージの映画でしたが、しかし岡部と紅莉栖の立ち位置を逆にするという大きなスタイル変換のお陰で、より深く“岡部倫太郎の物語”がより深く理解できた気がします。


 TVアニメの方は孤独と絶望のスパイラルに陥った岡部を外側から見ている紅莉栖が描かれるという構成。この時は紅莉栖がその苦しみを知ることはなかったわけです。


 けれども、シュタインズ・ゲート世界線で紅莉栖が岡部を救うという孤独な戦いに身を投じたところで発した台詞「岡部は、ずっとずっと、たったひとりでこんな無力感を味わってきたのよ。あたしにはとても………………」にグッと心を掴まれました。



 それまでの救う救われる構図が逆転し、そして発せられたこの台詞にTVアニメの岡部が全部詰まっているような、そんな印象でした。

 

 

 

 

〈TVアニメを踏襲したシーン〉

 登場人物自身が言うこともありましたが、見事にTVアニメを踏んだ内容だったのがとても良かったです。



 コインランドリーで白衣を繕うシーンは見た時に「あ、これはTVアニメでの別世界線と同じだ」って思いました。………まぁ、その後で紅莉栖自身が思い出したわけですが。 にしても、急に岡部が消えて白衣だけが残されるという演出は最高に素晴らしいです。唐突な喪失感が襲いました。


 あ、ダルのパンツを触っちゃった紅莉栖の反応が面白かったです(笑)流れるように消毒液をだして処理をするって。



 岡部が紅莉栖にキスをするシーンも良かったです。キス自体もですが、重たい、大切な話をしている流れで、紅莉栖の話を遮ってのキスと言うのが格好良いです。




 キス関連で言えば最後、紅莉栖が幼い岡部少年にキスするシーン。これはTVアニメでの岡部のさりげ内台詞が劇場版の最後に挿入されるという、とても感慨深い演出だなぁ〜と。
 岡部が「あまりいい思い出ではなかった」と逝ったファーストキスの相手が紅莉栖で、そのお陰で『鳳凰院凶真』というキャラが産まれ、まゆりを助ける事にも繋がるという大きな出来事です。それで物語を締めるというのは、とても綺麗だなぁ〜って思いました。



 

 

〈鳥肌・最良シーン〉

 映画90分の中にギュッと詰め込められたシーンがとても良かったです。鳥肌が立つほど興奮した、嬉しく思った、感動した場面が幾つかあるのでそれを書いておきます。



 まず一番はラボで皆が岡部倫太郎の存在を思い出すシーン。記憶の奥底に岡部の欠片が残っていて、その答えが出そうで出ないといいモヤモヤ感。存在のイメージや単語、台詞の雰囲気など少しずつ思い出して、集まる感じかとても良かったです!
 


紅莉栖が思い出す手助けをし、そして最後には鳳凰院凶真の台詞とポーズをとる。ここだけでちょっと恥ずかしくなりながらも軽い感動をしてたところに、追い打ちをかけるようにまゆしぃの「紅莉栖ちゃんは鳳凰院凶真じゃないと思うよ」という台詞。これが感動効果絶大。




 若干逸れますが、まゆしぃの台詞って全てを見と通しているようで心に響く訴えるものはあるけれど、少し怖かったり。
 紅莉栖がタイムリープマシンを作ろうとした時に「よく分からないけど、それをしても辛くなるだけじゃないかな?」と止めた台詞とか!!!!




 話を戻して、感動シーン。次は紅莉栖か秋葉原を走るシーン。言われた通りタイムリープをやめて、岡部の事を忘れようとしていたけれども、それが出来なく走り出す彼女。
 TVアニメと違い、劇場版では紅莉栖の感情が沢山描かれますがこのシーンはNo.1。 何もしなかった自分への怒り、岡部への想いetc.
 しかも、長回し場面じゃなくて、走ったり転んだり、人にぶつかりそうになったりとカットを細かく分けている演出が好きです。




 あ、酔っ払った紅莉栖が可愛かったですね(笑)

 

 

 

〈最後のシーン〉

 ラスト、岡部と紅莉栖が出逢う場面。2人が交わした言葉がとにかく格好良くて感動的でもあり、とても良かったです。

お前…………どうしてここに………


私が来たんじゃない
あんたが戻ろうとしているのよ
この世界から、シュタインズ・ゲート世界線へ………

思い出して、あんたが世界線を彷徨っていたとき、
いつでも私が一緒だったこと
まゆりも、橋田も、フェイリスさんも、
漆原さんも、桐生さんも、阿万音さんも、
あんたのこと忘れてない

あんたがひとりで世界を支えているなんて、
思いあがりもいいとこ

………忘れないで、どの世界線にいようと、

あんたは
ひとりじゃない
どこにいようと私が見つける
あんたを観測し続ける
あんたが私を観測し続けてくれたように……


フッ……それがシュタインズ・ゲートの選択だとおうのならな
さて、クリスティーナよ、
返してもらおうか、
俺の、ファーストキスを

…………やだ

 

 

 

<公式ガイドブック>

 公式ガイドブック『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャブ』を購入。かなり良かったです! 

 TVアニメ全25話の内容説明があったというのが意外と助かります……………まぁ、アニメのほうのガイドブックも買ったので自分にとっては必要ないですがね(笑)

 内容は90分の映画をとにかく細かく分けて、画像をつけて内容紹介と解説と説明ばかり! 映画の詳しい内容を知るということもありましたが、どちらかと言うと映画のストーリーを落ち着いてもう一度追うという感じですね。











 ということで、劇場版シュタインズ・ゲートの感想は以上です。TVアニメの続きと言う事もあり、世界観や単語に対する感想よりもシーンに対する感想の方が多くなっちゃいました。

 あ、映画の点数ですが、面白かったけど単体映画として他の映画と比べたときはこのぐらいの点数かなぁ〜と。