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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【アニメ】『続・終物語』:化物語から終物語で終幕した物語シリーズのカーテンコール!

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2018年11月10日鑑賞

〈物語〉シリーズ
続・終物語

 

 

【評価:3.6/5.0】

 
【一言】

阿良々木暦の学園生活を振り返る。
終わりの続き、前に踏み出す第ゼロ歩。
文字と“解釈”で炸裂する西尾節、
豪華ヒロイン陣が当てる会話劇、
独特のシャフト演出。

面白く、そして疲れる物語!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

目次&ストーリー&メモを表示

 

【目次】

 

 

ストーリー

 

阿良々木暦の物語は終わった。
地獄のような春休みから始まり、
いくつものめぐり合わせを経て、
阿良々木暦の高校生活最後の一年間は終わった
───かに思えた。

だが卒業式を終えた翌朝、思いがけない事態が起こる。
暦は、鏡の世界に迷い込んでしまっていた。
これは、高校生でもない、大学生でもない、
そんな時期に阿良々木暦が体験した、
終わりの、続きの物語。

(公式サイトより)

予告動画

 

 


 

 

作品データメモ

 

監督:新房昭之
制作:シャフト
原作:西尾維新続・終物語
主題歌:TrySail「azure」
キャスト:神谷浩史, 斎藤千和 and more.
上映時間:148分
日本公開:2018年11月10日
配給:アニプレックス
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

感想外観

 

 楽しみにしていた〈物語〉シリーズの続き。
 今回は初めて舞台挨拶のライブビューイングも合わせての鑑賞。
 本編が「148分」と聞いた時は驚くも、2時間半が濃密で面白かったです!

 来場者特典はプラチナ可愛いミニ色紙。
 パンフレットは……色々とパないです(笑)




 まずは『物語』の物語。
 「事件」に始まり「謎解き」で終わる本筋は変わらず。

 その「謎解き」に関して、登場人物が図ったように役割を果たし、パズルのピースが噛み合い、西尾維新独特の解釈が合わさった物語はやはり凄いです!
 しかも『続・終物語』はその解釈があまりにも高等で“なぜか”納得されらる以上に、無理やり説き伏せられたような…。




 総集編にして新作たる《終わりの続き》の物語!
 阿良々木暦の過ごした高校生活を振り返りながら、事件を思い出したり、伏線を回収したり、新たに物語を綴り出したり。

 『化物語』で開幕し、『終物語』で終幕した〈物語〉シリーズの“カーテンコール”たる内容がとても良かったです!
アニメ化解禁PV




 圧倒的な豪華さとファンサービスも凄かったです!
 キャスティングされている声優陣の名前は、何度見てもその豪華さに驚かされます!
 シャフトの粋を凝らしたアニメーション演出や描写も楽しいし、大好きです!

 〈物語〉シリーズらしい、パンツ, ロリ, おっぱいサービスにお色気シーン(?)と大盤振る舞いの出血大サービス!




 個人的には「劇場公開」は反対ですね…。
 物語が濃密で、「観る・聴く・考える」を全て駆使しないと駄目な部分がある作品だと思います。

 そんな分厚い内容を148分観続けるのは疲れます…。
 それに、TV放送には謎解きの答えを考えたり、解釈の意味を考えたりする「1週間」の時間があって、それが貴重だったと思うので。




 物語自体に関して、個人的には少し不満。
 「鏡の世界という企画」自体は非常に面白かったです。
 でも、「企画のゆるさ」の露呈というか、隙のない物語に生じた曖昧さにはモヤモヤと消化不良感が残りました。

 また、これまでのシリーズで絶好調だった登場人物同士の会話劇も、設定の影響で調子が狂っていたのが残念でした。




 「MONOGATARI DROPS
 原作『続・終物語』の発売を記念した特設サイトです!

 〈物語〉シリーズの名台詞を回想出来ます! (リンク)

 

 

 

 

 

“西尾節”炸裂の解釈&文字!

 

 解釈が凄い西尾維新先生。
 キャラクターや語句、舞台や小道具や怪異など物語に登場する存在の全てに意味を加えて、役割を与えるような物語が本当に凄いと思います!

 「鏡の国」という設定は非常に面白いし、そこをファンタジーの力ではなく、現象解釈で世界観を創り出すから凄いです!
続・終物語」原作CM




 『化物語』に限っても、蟹・蝸牛・猿・猫という怪異を退治するに当たり、語源や民間伝承を解釈して混ぜて物語に組み込んでいます。

 それらは、全てが予め仕組まれていたかのように、『終物語』へと収束して、伏線は回収され説明が行われます。
 そして、答えが分かった瞬間の納得と、「後日談」のオチが本当に面白いし好きです!




 本作『続・終物語』でもその「解釈」が行われるのですが、これが上手くできているというか、難しいというか…。

 普通の怪異譚的な事件でも解決までの道程が入り組んでいるのに、今回は「鏡」という舞台装置が用意されているわけです。
 反転・裏表・“あべこべ”になった物語における「解釈」は、非常に難しくて、認識論的な重さがありました。

 でも、解決の糸口を結び合わせるように繋いでいく西尾先生の解釈や説明は徹底的に固められた鉄壁で、有無を言わさず納得させられるような“力”がありました。




 そんな難しい「解釈」を語る上でも、“西尾節”的な文字の扱いや言葉選びが光っていました!
 似ている言葉の微妙なニュアンスの違いを増幅させて物語に練り込んだり、そこを突破口に答えを導いたり。
 誰かの台詞が後々に重要な意味を持ったり、分かりやすい例えを用いたり。

 こういう部分は、他の作品には絶対に無いので楽しいです!

 

 

 

 

 

〈物語〉のカーテンコール

 

 「カーテンコール」。
 我ながら上手い言い方だと自画自賛してます(笑)




 『化物語』で幕を開けた、阿良々木暦・少女・専門家による、怪異にまつわる物語。
 様々な起承転結、紆余曲折を経て展開されていった物語は『終物語』で畳まれて伏線を回収し、幕を閉じました。

 「続」と冠せられた本作は、そんな終幕した物語のまさに「カーテンコール」的な位置づけだと感じました!




 様々な事件と出逢った高校生活最後の1年、
 魅力的で特徴あるヒロインたちと巡った1年、
 阿良々木暦自身が過ごしたあっという間の1年。

 そんな色々な「出来事」を振り返るような本作。




 振り返った上で、隠されていた謎を解き、未回収だった伏線を回収し、その上で新しい物語を展開する。

 まさにカーテンコールの如く、メインヒロイン達がスペシャルな形で登場したり、回想したりする場面はとても嬉しかったです!

 

 

 

 

圧倒的な豪華さ

 

 とにかく、本当に豪華です!
 これは『化物語』から始まって、長く続いてきた本シリーズでは当たり前(?)な認識もありますが、やはり凄いですよ!



 まず印象的なのは声優さん方。
 ただでさえ登場人物が少なくて、全員がメインキャラな中、彼らに声を吹き込む声優さんは皆さん豪華な面々!

 しかも、本作はカーテンコール的な位置づけですから、ほぼ全員と言っても過言ではないほど、メインヒロインが登場してくれます!
 これは「豪華」以外の何物でもないです! (エンドクレジットの圧倒的な豪華さは凄い!)




 「豪華さ」とは少し違うものの、本アニメシリーズの特徴でもある制作会社の「シャフト」と新房監督。
 とにかくシャフトと新房監督の芸術的な映像表現が大好きで、それに加え本作は色々なヒロインの《シャフ度》を見られるのは嬉しい点です!




 ファンサービスも凄かったです!
 あまり言うとネタバレになるので程々に。

 パンツ・風呂・ロリ・おっぱい
 まぁこの4つを挙げれば十分でしょう(笑)

 まさか映画館の大スクリーンでヒロインのパンツを見て、ロリを拝み、風呂を覗いて、おっぱいに目を奪われる事になるとは……最高の極みです!

 

 

 

 

 

続・終物語』への不満①

 

 まず「劇場公開」という部分です。
 個人的にアニメの劇場公開は収益面など色々と事情があるでしょうから、賛成派です。
 しかし、〈物語〉シリーズに関して、本作を観て残念だった…というか面白さが損なわれてしまったと感じました。



 「聴く・見る・考える」の3拍子が揃うのが大切なシリーズだと個人的に思ってます。
 西尾維新先生の書かれた長尺の文章や台詞は聴いてこそ価値があるし、「映像化不可能」を実現したシャフトの映像は芸術作品級です。
 そして、物語の性質上、謎解きや事件解決型のストーリーなので考えることも大切です。




 TVシリーズではそれが出来ていたと思います。特に「考える」の部分では各話の区切りで1週間のシンキングタイムが与えられたり、CMを挟む事で小休止できたり。

 これって、小説みたいじゃないですか?
 読んで、自分の頭の中で整理して考えて、その先の答えを知るというプロセスが成立してますから。



 でも、劇場公開ではそうはいきません。
 148分休まずに物語が進んでいく、いわば強制横スクロール型の展開なので、戻って再考したり一時停止が不可能なわけです。

 そうなると、「考える」の部分が薄まっちゃうかなぁ〜と。しかも、内容が濃いので疲れちゃいますし……(笑)

 

 

 

 

 

続・終物語』への不満②

 

 決してネタバレでは無いです!
 しかし、鑑賞前の方や読みたくない方もいらっしゃると思うので、伏せておきます。



 全体的にフワッとしてました。
 なんと言うか……2割ほどボヤケてるというか。

 確かに「鏡の世界」は面白いですが、企画の緩さ(?)が露呈したような部分があった気がします。
 これまで『化物語』〜『終物語』までは一切の隙間なく物語を完璧に構成して、徹底的に解明して、結末へと運んでいました。

 しかし、本作ではそこに緩みが生じたというか、許された上での曖昧さがあったというか。心残りは消えたとしても、モヤモヤと胸に残る消化不良感や理解力の不足感が強かったです。



 それから象徴的な「会話劇」にも歪みが。
 ここまで素晴らしいテンポと言葉選びで進んでいた会話劇の面白さは、「阿良々木暦と登場人物」の関係があって構成されていたものだと思います。
 独特のやり取りや、お決まりの台詞、パターン化した行動、場合によっては性格的な部分でも。

 しかし、本作では設定上、その「完璧な関係」に若干の歪みが生じます。
 ところが、若干でも歪むとこれまでの完璧な会話劇は狂ってしまい、どこか調子の狂った、変に調子の出ないものに感じてしまいました。

 この部分は残念でした……。

 

 

 

 

 

舞台挨拶!!

 

 本作『続・終物語』の劇場公開1回目は全国のスクリーンで舞台挨拶をライブビューイング出来るというもの。
 運良くチケットが買えた(めっちゃ頑張ってど真ん中取った)ので、初めて舞台挨拶を中継映像ではあるものの、観ました!




 私は、映画・アニメ・小説・美術に関しては制作者や関係者の話を聞くのは避けるようにしています。
 制作者の話って何かしらバイアスがかかっていそうだし、下手に聞くと作品を観ている中でも意識しちゃうじゃないですか。

 私はまず作品を観て、個人的な感想を抱きます。
 その上で、監督や出演者等々のコメントやインタビュー内容を読み、制作の意図などを知りたいと思ってます。



 なので「舞台挨拶」というイベントには興味なかったです。
 ところが、今回は通常料金「1,800円」で観られるというので、それなら是非にと観ました!



 超面白かったです!
 登壇されたのは、神谷浩史井上麻里奈喜多村英梨井口裕香さんの4人でした。

 MCを務められたのが喜多村&井口さんのファイヤーシスターズ役2人だったからか、非常に楽しかったです!

 舞台挨拶というより、もはや声優ラジオを聴いているような、〈物語〉シリーズの副音声を聴いているようなような緩い感じでした(笑)
 神谷浩史さんが散々「傷物語が4年遅れた」とネタにしていたのが印象的でした!

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

 

ネタバレを表示

 

 とにかくサービスシーンが多すぎです!
 改めて思い返すと、浮かんでくるのは肌色のシーンばかり。
 妹2人の下着や風呂はもはや日常風景だし、ブラック羽川の普段着は下着だし。遠江さんとの入浴とか随分と長尺でしたねぇ!
 それに、羽川翼のおっぱいにクローズアップするし、斧乃木余接のパンツが披露されるし。




 冒頭、『〈物語〉シリーズ』の復習みたいなシーンがありましたが、あれが超良かったです! 本の表紙と内容を淡々と並べていく感じ、お気に入りのシーンになりました!

 忍野扇に「夢オチでは?」と言われた瞬間は驚きました(笑)
 だってあり得ないわけではないし、下手したらやりかねないような気もするし。暦だってそれしい返答しちゃうし(笑)

 あとは、『花物語』への接続というか、そこへの着地点が少し均されたような感じがして良かったです。



 本作では冒頭で「辻褄が合わなくていい」と宣言。
 これは確かに斬新だと思いました。物語に曖昧さの生じる余地を自ら残したのは驚きましたよ。
 しかし、それが逆効果というか、少なくとも私の中ではどこか悶々とした消化不良感を生んでしまいました。



 キャラの方も、裏表が逆になるというのは面白いと思いました。
 しかし、面白いのは表面上だけで、実質的な部分ではこれまた逆効果な気がしました。

 上の感想でも書いたように、阿良々木暦と「彼女たち」だからこそテンポのいい会話が成り立っていたのだと私は考えます。
 そうすると、性格が変わればその会話も成立せず、歯車が噛み合わないような歯がゆさを覚えました。

 

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあらすじ&感想

 

序盤

 

 『〈物語〉シリーズ』における、ここまでの阿良々木暦の1年間が復習するように投影される。



 オープニング。



 直江津高校の卒業式が終わった翌日。
 大学の合格通知はまだ届かず、高校生でもない、無印の阿良々木暦
 朝起きて、洗面所で顔を洗っていた暦は鏡に異変がある事に気がつく。




 鏡に映った自分の像が、時が止まったように動かなかった。
 様子を確かめるべく鏡に手を伸ばした瞬間、暦は鏡の中へと吸い込まれてしまった。

 

 

 

 

前半

 

 吸い込まれた気はしたものの、特に変わった様子のない洗面所。

 しかし、風呂から出てきた妹の阿良々木火憐を見た瞬間、暦は異常を感じる。
 自分より背の高かったはずの火憐が縮んでおり、言動も女の子らしくなっていた。




 リビングに降りた暦は月火と出くわすが、彼女に異常はないように見えた。小さな変化があるとすれば、浴衣の襟が逆だった事くらい。

 一方、阿良々木家にいる死体人形の斧之木余接は大きく変化。普段は無表情のはずの彼女は感情を大きく表に出してポーズや台詞を決めまくっていた。

 異常を確かめるべく、影の中の忍を呼び出そうとするが忍は寝ているのか返事がない。




 何か手がかりはないかと、北白蛇神社に向かった暦はそこで神様に祀り上げられた八九寺真宵を探すが、10歳前後の少女はおらず。
 代わりに、21歳の姿になった真宵お姉さんが居り、暦は彼女に事態を相談することに。




 2人で議論を交わした結果、鏡の世界は辻褄が合わずとも成立し、矛盾を排しながらも全てがパラドックスという世界だと認識。

 そして、元の世界に戻るにはキスショットの力で神社の鳥居にゲートを開けるしか思いつかない。
 しかし、吸血鬼は鏡に映らないため、この世界には存在せず、それはキスショットも同じだという結論に至る。




 打つ手無しに思われた中、暦は神原家の檜風呂を思い出す。
 以前、神原駿河から「湯船に浸かり水面を覗くと別人の顔が映る」と聞いていた話を思い出した彼は、早急に神原家を目指す。



 ところが、到着早々に彼を攻撃してきたのは、猿の腕をした悪魔──レイニーデビルだった。
 レイニーデビルから必死に逃げる暦を助けたのは、下着姿の羽川翼──ブラック羽川。




 安全を確保した上で、ブラック羽川に状況説明を求める暦は、ふとレイニーデビルの猿の腕や、羽川の乳房の左右の大きさの違いが変わらないと気がつく。
 単純に、左右反転した世界ではないという証拠だった。

 そしてヒントを出し渋るブラック羽川は、暦に「神原家は相棒といけ」というアドバイスを与えた。

 

 

 

 

中盤

 

 帰り道ち本屋に寄って帰宅した暦を待っていたのは、見知らぬ少女だった。そして彼女との会話をするうちに暦は、彼女が老倉育だと気がつく。
 この世界では育と暦は10年前から同棲しており、もはや家族同然の関係だという。




 夕方、暦は再び北白蛇神社を訪れる。
 そこで彼を待っていたのは、21歳の真宵お姉さんと、彼女が加えてきた先輩神様──千石撫子に憑依したクチナワだった。

 そして「鏡は元々《蛇目》が語源」と蛇と鏡の関係を解説してクチナワが事件解決に最適任だと推すのだった。




 その専門家たるクチナワは、鏡に関する認識を話す。
 鏡は真実を映す道具で、その意味ではこの世界も現実であること。さらに左右反転ではなく、裏返った世界だと解いた。



 さらに、真宵お姉さんは「この世界にも阿良々木暦がいないとおかしい」という持論を告げる。
 その意見に、暦は自分自身の裏の存在としてすぐに「忍野扇」を頭に思い描いた。




 その日の夜、同室の二段ベッドで寝る暦に対し、育は「鏡の反射率は80%で、像は2割分ぼんやりする」という知識を暦に教えた。
 育が寝た頃、暦を起こしに来たのは、自身の性格を作り変え無表情になった余接だった。




 余接は暦に「この世界のキスショットに会わせる」といい、彼を焼失した学習塾跡──に建っている大きなお城に導いた。
 城の中で暦はキスショットと対面する。
 しかしキスショットは人間であり、しかも高貴な身分の姫という立場だった。




 キスショットに対して自然と畏敬の念を抱き膝まずく暦は、彼女から助言を賜る。
 しかし話を聞いているうちに、心の底から自殺願望に似た忠誠心のような物が湧き上がり、彼の精神状態を心配した余接は謁見を打ち切る。

 キスショットは「方向性は間違ってない」との見解を示し、余接が言うにはキスショットと話すだけで自殺願望が湧くと明かした。




 翌朝、育に起こされ何気なく洗面所で顔を洗っていた暦。
 しかし、洗面台の流しに溜まった水に彼が見たのは、薄気味悪くニヤリと笑う暦の顔だった。

 

 

 

 

後半

 

 キスショットによる裏付けに確証を得た暦は、余接を連れて再び神原家を訪れると、レイニーデビルの相手を余接に任せ、自分は檜風呂を目指した。
 いざ檜風呂に浸かるが水面には何も映らず。




 ガッカリしつつも風呂を堪能する暦だったが、浴槽に入ってきた人物を見て驚く。
 それは、亡くなったはずの駿河の母親でる「臥煙遠江」だった。

 遠江と会話をする中で、暦は「猿の腕の理由」を彼女の口から聞くことになる。
 そして別れ際、背中を流すと促された暦だったが、いつの間にか遠江は消え、背中には「ナオエツコウコウ」の文字が刻まれていた。




 余接と合流した暦は檜風呂での出来事を説明。
 しかし臥煙遠江の言葉に従いたくない余接とは別々の行動をする事になり、暦は一人で直江津高校に向かう事に。

 その際、不審がられないよう制服姿で登校しようと家に戻りロッカーを開けた暦は驚愕する──そこには女子生徒用の制服が収められていた。
 この事から、暦はこちらの世界の自分が扇であると確信する。



 直江津高校に到着した暦は校内を探すが、1つの場所に見当を付ける。それは、暦と扇が出逢った、1年3組の“存在しない”教室だった。
 そして案の定、その教室で待っていたのは、男子用の学ランを着た忍野扇であった。




 忍野扇から種明かしを受ける暦。
 そもそも扇は1年3組の教室に閉じ込められており、暦の危機感を煽るために「洗面台に溜まった水のニヤケ顔」や「女子用の制服」を準備していたという。さらに、ブラック羽川に救援を頼んだのも彼女だった。

 そして暦は、彼女のリードに従うように、今回の事件の謎を考えていく。

 

 

 

 

終盤

 

 扇は「鏡の反射率は80%」と前置きした上で、「残りの20%を阿良々木先輩が掬い上げ、鏡の世界を持ってきた」と解く。

 暦は鏡の世界に迷い込んだ訳ではなく、鏡の世界を現実世界に持ってきてしまっていたのだった。



 この事件に対して扇が出した解決策は「吸収率100%の鏡で、反射されない2割を吸い取る」というものだった。
 彼女の指示通り、暦は丸く漆黒の“鏡”を北白蛇神社に奉納し、それは扇の目論見通りに事件を収めた。



 その翌朝。
 元の世界に戻った朝、阿良々木家を訪ねてきたのは、お洒落した戦場ヶ原ひたぎだった。
 暦は彼女に事件のあらましを説明し、その原因を「僕の心残りの象徴」と語るのだった。



 タイトルバック。
 エンドロール。
TrySail「azure」

 

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!