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映画・アニメ・美術展などを中心に感想を書いています!

『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【アニメ展】『アニメと鉄道展』感想&レポ───アニメが描く美しい鉄道。

 

 

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2018年8月10日訪問


【一言】

「アニメ」と「鉄道」の関係を知り、映像に込められた意味と労力、“聖地”と呼ばれる地域の魅力を思いっきり感じました!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

『アニメと鉄道展』の概要


 市ヶ谷のDNPプラザ内にある「東京アニメセンター」で催された本展の内容と概要です。

人に夢を与え、地域社会を支えてきた鉄道文化とアニメ文化。
そんな日本を代表する2大文化が今大きく交わりつつあります。

そして今回東京アニメセンターでは、天夢人が発行する雑誌「旅と鉄道」の特集雑誌「アニメと鉄道」をリアルに体験できる「アニメと鉄道展」を開催します。

アニメに登場する鉄道描写やジオラマ、鉄道会社の協力による実物展示など、アニメファンも鉄道ファンもどちらも楽しんでいただける企画展を目指します。

公式サイトより)

【展覧会情報】
会場:東京アニメセンター in DNPプラザ
料金:中学生以上 1,000円(税込)
時間:11:00~20:00(展示最終入場19:30)
会期:2018年7月13日(金)~ 8月19日(日)
公式サイト:リンク




 そして、本展の基になっているのが、雑誌「旅と鉄道」で組まれた特集記事「アニメと鉄道」です。


  2018年3月には完全保存版としての雑誌が発売されました。私はまだ購入しようか迷っているところですが、Webサイトには目次として掲載収録されたアニメ作品が紹介されており、その豪華さに驚きます。

 ヤマノススメガルパン、あの花 & ここさけ、新海誠監督作品、花咲くいろはラブライブなどなど。

 

 

 

 

 

展示内容と感想


 訪問したのが8月10日、コミケ94の初日でしたから、随分と時間を空けての感想になります。
 私は「鉄道」には全く興味が無いんで、楽しめるか心配でした。しかし、そんな心配をよそに、とても楽しい、作品と鉄道の関係を深く知ることのできた展示で非常に大満足です!



 アニメの展示に限らず、美術館や博物館が企画する展示会や展覧会は「テーマを絞った方が面白い」と私は考えています。
 「プラド美術館展」とか「所蔵コレクション展」のように雑多に作品が集められている展示は確かに豪華でも、“面白くない”んです。一方で、「アルチンボルド展」のようにある制作者にフォーカスしたり、「怖い絵展」のように特定のジャンルにフォーカスした美術展はとても面白いんです。

 要するに、何が言いたいのかというと、ジャンルをしっっかりと絞った展示会は面白いんです! そして、それは今回の『アニメと鉄道展』でも同じでした!



 《 鉄道 》というジャンルにフォーカスしたことで、知っていた作品を知らない面で見られたというか、「こういう見方もあるのか」と新しい視点を知った気がします。

 全く関係なく、内容もバラバラで共通点すら無いかのように見えるアニメの数作品が、「鉄道」というモノでこういう繋がりが見出されるのは非常に面白いです!

 そもそも、最初に書いたように私は鉄道には全く興味がありませんでしたが、《 アニメ 》という媒体を通す事で、少し興味が湧いたように思います。



 本展を見て思ったのは、「アニメと鉄道」と言いつつも、「アニメと聖地」に近いと感じました。

 それもそのはずで、アニメに描かれる、少なくともこの展覧会や雑誌で紹介されている鉄道はすべて実在する会社や路線か、それをモデルにしたものなのですから当たり前かもしれません。



 今回、アニメ制作に関わる会社と鉄道会社の大きな協力があるからこそ、ここまでの作品が作れるし、イベントやコラボなどが完成されていると知り、少し感動しました。

 コラボしてくれると嬉しいし、そういうニュースを見ると楽しい、どこか心の中で「コラボが当たり前」みたいな感覚があったんですが、コラボも大変なんだぁと。
 そして、各会社の方々が頑張っているからこそ、楽しめているんだと感謝しました。

 『ラブライブ!サンシャイン』の展示パネルの解説に、ラッピング車の中でも「窓にラッピングするための技術を一から開発した」とあり、本当に驚きました。



 本展を見て、「鉄道のシーンに大きな意味」があり、その裏には「大きな労力」が注がれていると知りました。


 これまで、アニメの中の鉄道シーンはよほど重要な局面でない限りは、そこまで大事に見ていませんでした。「ただの移動」程度にしか捉えていませんでした。
 しかし、本展で様々な解説を見て読んで、その鉄道のシーンにも多大な時間や労力が割かれていると知り、本当に驚きました。



 展示されていた作品に驚きました!
 というのも、扱われていた作品が最新の作品ばかりだったからです!

 本展の開催期間は2018年7月~8月。
 そして、展示作品を見てみると話題の作品がずらりと並んでいます。
・ISLAND:2018年7月から放送開始のアニメ作品
ちちぶでぶちち:2018年5月にweb公開公開
・踏切時間:2018年4月~6月放送
パトレイバー:2018年で30周年を迎え、新プロジェクト発表

 雑誌『アニメと鉄道』の目次を見ても分かりますが、新しいアニメ作品をしっかりと取り入れているから嬉しいし、楽しいです!

 

 

 

 

 

展示紹介

 

※私が好きな・視聴したことある作品と、興味がない・未視聴の作品で感想とか写真の枚数が大きく差があります(笑)

 

目次と「あいさつ」

 

 他の美術展と同じように、本展でも最初に「あいさつ」がディスプレイされていました。

人に夢を与え、地域を支えてきたアニメ文化と鉄道文化。
日本を代表するこの2大文化が今、交わりつつあります。

アニメの中の鉄道描写は、自分とアニメ世界を地続きにし、さらなる感動を与える。

全く違う形で育まれたこの二つの文化は、「人と地域社会を豊かにする」という想いを通じて、出会うべくして出会ったのだと思います。

「アニメと鉄道展」では、アニメ作品に登場する鉄道描写の関係を紐解きます。

これまで気がつかなかった、作品・鉄道・地域(聖地)のあ新しい魅力を感じていただければと思います。

そして、この展示会をきっかけにアニメ文化と鉄道文化がもっと親密になり、また新しい楽しみが生まれていくことを願っています。


 そして、今回の展示の内容が目次のように並べられていました。

 

クリックで各作品に移動。

1. 懐かしい鉄道描写ゾーン
  ・銀河鉄道999
  ・笑うセールスマン NEW
2. 聖地路線図ゾーン
  ・ラブライブ!サンシャイン!!
  ・ISLAND
  ・踏切時間
  ・ちちぶでぶちち
  ・機動警察パトレイバー
3. 美しい鉄道描写ゾーン
  ・この世界の片隅に
4. 鉄道ミュージアムゾーン
  ・Nゲージコレクション
  ・ヘッドマークコレクション
  ・人気クリエイターが描く美しい鉄道

 

 

 

 

1. 懐かしい鉄道描写ゾーン

 

 

銀河鉄道999

【作品概要】

銀河鉄道999 第1話「出発のバラード」



 『銀河鉄道999』は原作を読んだことも、アニメや映画を見たことも一度もないのですが、主題歌は有名だし、メーテル星野哲郎など主人公もやっぱり有名だし、SL蒸気機関車が疾走する映像は色々なところで目にします。



 作者の松本零士さん。
 やはりというか、当然というか。幼少期の思い出がこの作品に大きな影響を与えていたんですね。



 また、ラッピング電車の模型が展示してありました。

 

 

 

笑うセールスマン NEW

【作品概要】

ティーザー予告

制作:シンエイ動画
放送期間:2017年4月~6月
公式サイト:リンク



 「笑うセールスマン」の原作漫画は一度読んだことがあるものの、アニメ版は今回のリメイク『NEW』を含めて見たことがありません。

 今回は第3話Bパートの「ああ、愛しの583系」というエピソードからの展示のようです。(画像:HPのストーリー紹介)



 展示は、「名シーン特集」と題されたキャプチャ画像とその説明でした。あまり興味なかったので、写真は全体のこの1枚しか撮ってないです^^;



 その他の展示は、喪黒福造の車掌コスプレの設定画、



 そして絵コンテが展示してありました。この絵コンテがなかなかおもしろくて、「電車のシーンの絵コンテはこうなのか」と驚きました。普通のシーンより情報?が多い印象でした。

 

 

 

 

2. 聖地路線図ゾーン

 

ラブライブ!サンシャイン!!

【作品概要】

PV動画

第1話

Aqours・MV

制作:サンライズ
放送期間
 ・1期:2016年7月~9月
 ・2期2017年10月=12月
公式サイト:リンク



 『ラブライブ!サンシャイン!!』はしっかり見ています! 有名かつ人気なコンテンツなだからなのか、鉄道会社とのコラボが多いからなのか、本展の中でも一番のスペースが割かれていました。
 また、Aqoursの楽曲である「HAPPY PARTY TRAIN」のMVが映されていました!
3rdSingle「HAPPY PARTY TRAIN



 まず展示されていたのは、伊豆箱根鉄道駿豆線とのコラボであるラッピング電車のヘッドマークコレクションでした!

 個人的に、これにはかなり感動しました! なかなかコラボヘッドマークなんて見る機会ないし、「レプリカ」といった注釈もなかったので、どれも本物ではないでしょうか。
 細かなキャラクターの情報や紹介文をきちんと読むのは初めてだっったので、これまた楽しかったです!



 また、伊豆箱根鉄道のラッピングコレクションでは、各車両のラッピング車が印刷されており、とても見やすかったです!
 その他、路線図や運行表なども。



 「コラボレーションチケットコレクション」では、文字通りコラボチケットが並んでいました。これも、実際に買わないと実物は見られないんでしょうから、なかなかレアな展示なのではないですか?



 また、電車が登場する回を取り上げて、その解説もパネル展示してありました。こうしてみると、駅とか電車のシーン1つにもきちんと意味が込められていると驚きましたし、新しく知れて良かったです。

 

 

 

アニメ「ISLAND」

【作品概要】

PV オープニングテーマver

第1話(無料)

制作:feel.
放送期間:2018年7月~9月
アニメ公式サイト:リンク



 この『アニメと鉄道展』に行ったのが8月10日、つまりアニメ放送期間の全っ只中ということで、非常に親近感(?)みたいなものを感じました(笑)
 なかなか面白い作品で、個人的に気に入っています!



 『ISLAND』の本展での展示は、「『ISLAND』鉄道シーンができるまでドキュメント」でした! 

 これが本当に面白かったです! もちろん事例の一つではあるのでしょうが、アニメ会社と鉄道会社が協力する流れやキッカケがリアルに分かったし、鉄道のシーンにも時代考証やその他設定などで力を抜かず描かれ組み立てられているのだとしり、勉強になりました。

 始まりが「鉄道関連の監修を頼みたい」というメールであったり、1999年当時の列車の音源を録音するために鶴見線まで出向いたり、改札機などの機器を描いたり。



 そして、第四話に登場した鉄道シーンの解剖&公開解説が。
 鉄道シーンなんて一瞬だし、「ただの移動」程度にしか思っていなかったのに、こんなにも労力が注がれていて、意味あるシーンなのだと驚きました。



 全く鉄道とは関係ないですが......。
 ヒロインの凛音がめちゃくちゃ可愛いです!! もう、アニメ見ていてもヒロイン力が溢れ出していて凄いです.....!!


 本展では、販売予定の等身大アクリルフィギュアが展示されていました!

 

 

 

踏切時間

【作品概要】

PV

制作:EKACHI EPILKA
放送期間:2018年4月~6月
アニメ公式サイト:リンク



 この作品も視聴していましたが、「踏切に絞って物語を展開するなんて面白い」と関心していた作品です。

 展示では、大きな地図パネルに登場した踏切の位置がマッピングされていました。
 アニメ視聴時、実際の電車が登場するので踏切もリアルかと思っていましたが、本当にそうだったんですね!

 

 

 

ちちぶでぶちち

【作品概要】

 西武鉄道株は、自社制作によるオリジナルアニメーション「ちちぶでぶちち」をウェブで公開しています。モチーフは沿線の秩父エリアを舞台に繰り広げられるラブストーリーです。
アニメ本編(約26分)

制作:トムス・エンタテインメント
公開日:2018年5月14日
公式サイト:リンク



 様々なアニメ作品とのコラボが凄い西武鉄道が、ついに自社制作です(笑)
 実際に見てみましたが、物語の内容は酷いです(笑) でも、鉄道の描写は確かに凄かったし、観光名所も沢山登場したので楽しかったです!

 

 

 

機動警察パトレイバー

【作品概要】

制作:I.Gタツノコ
公開日:1993年8月7日 (劇場版2)
アニメ公式サイト:リンク



 『機動警察パトレイバー』に関しては全く見たことがありません。見たいとは思いつつも、機会がなくて....。そんな訳で、興味はあるけど知らない作品です。

 展示では、劇場版2作品目に登場した、「幻の新橋駅」についての展示です。作品や物語の内容は知りませんが、この「幻の新橋駅」に関しては以前にTVで見たことがあります。



 その他、ジオラマが展示してありました。ジオラマについても全然知りませんが、やっぱり格好いいですね!!



タイトル:幻の新橋駅
 作 者:新保光利



タイトル:仲六郷駅前に暴走レイバー出現 第2小隊出動せよ
 作 者:守屋丈志



タイトル:東京アニメセンター in DNPプラザにレイバー出現
 作 者:滝川晃

 

 

 

 

3. 美しい鉄道描写ゾーン

 

 

この世界の片隅に ~鉄道描写と日常~

【作品概要】

予告編

制作:MAPPA
公開日:2016年11月12日
公式サイト:リンク



 『この世界の片隅に』は世間の大きな話題になった作品ですね。と言いつつも、この作品も未だに鑑賞していません。
 そんな訳で、登場シーンとか全く分からないので、展示されていたものを紹介して終わります。

 広島駅の様子.....ですかね?



 こちらは、呉駅の様子ですかね。時計の時刻の指示などが細かくて、「本物の資料をみているなぁ」と感慨深かったです。



 その他、発売されている原作やガイドブックなどもショーケース内に展示してありました。

 

 

 

 

4. 鉄道ミュージアムゾーン

 

 

Nゲージコレクション



 模型とかプラモデルとかの興味も一切ないので、詳しい事は全然知らないのですが、展示してあるNゲージはアニメとのコラボラッピングだったので、見ていて楽しかったです!



 以前、「エヴァ新幹線」こと「500 TYPE EVA」の走行を駅で見たことがあって、本当に格好良かったです!

 

 

 

ヘッドマークコレクション



 ヘッドマークは知っています!(笑)
 有名な寝台列車とか、乗ってみたい夜行列車とか豪華列車とか色々ありますからねぇ...。

 

 

 

人気クリエイターが描く美しい鉄道



 イラストは大好きです!
 やっぱり、絵師さん方の美しいイラストは本当に綺麗だし、女の子たちは可愛いし!

タイトル:湖畔駅
 作 者:wingheartTwitter



タイトル:鉄道の国のアリス
 作 者:ryotaTwitter




タイトル:帰り道
 作 者:竹花ノートTwitter



タイトル:異世界ねこ列車
 作 者:やすゆきTwitter



タイトル:キャットたーみなる
 作 者:夜ノみつきTwitter

 

 

 

 

終わりに



 こんな感じで、展覧会は終了です。

 今回、入場券がとてもお洒落で、電車の切符風のデザインになっていて、面白かったです!



 また、美術展に行ったら必ずお土産にポストカードを買うようにしているのですが、今回は「異世界ねこ列車」のポストカードにしました!

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!