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【映画】シン・シティ 復讐の女神

 

 

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2015年1月12日
  『正義じゃ守れないものがある。』

 
目次

【STORY】

人々の欲望、復讐、裏切りが渦巻き、暴力に支配された「罪の町=シン・シティ」。 
映画はこの町で起こる4つのエピソードを同時進行で描く。全て孤立している話なのにどこかで交わっている。

1:喧嘩上等の大男マーヴは記憶喪失に…記憶をたどる   と土曜日の夜に一事件起こしていたことを思い出す。
 
 
2:流れ者のギャンブラー、ジョニーは町を牛耳る悪 徳上院議員ロアークにポーカーを挑む。…結果は
 ジョニーの勝ち。しかしロアークは許すはずなく…
 
 
3:探偵ドワイトは元妻、である魔性の女エヴァから 今の夫に暴行をされてるいると相談を受けた。ド ワイトは彼女の魅力に引き込まれ夫を殺すが命を 狙われ必死に娼婦街オールド・タウンへと逃げ込 み復讐を誓う。
 
 
4:愛する刑事ジョンを上院議員ロアークの庇護の元 彼の息子に殺された美貌のストリッパー、ナン  シーはロアークへの復讐の時をうかがってた。  そんな中ジョンの幻影を見るようになったナン  シー。我慢の限界とばかりにマーヴと共にロアー ク宅へと乗り込んでいく。

 
 
※1作目のSTORY
シン・シティ最後の正義である刑事ジョンは絶大な権力を持つ上院議員ロアークの息子による連続少女殺人を止めるために奮闘していた。そしてロアーク・ジュニアを殺し少女ナンシーを助け出すことに成功する。 しかし息子を殺されたロアークがナンシーを襲うのを防ぐためジョンは自殺をし事件に幕を下ろす。
また、ロアークは猟奇殺人犯ケビンへの援助もしておりケビンは大男マーヴによって殺害される。
 

【感想】

●この映画について言うべきことはたくさんあるけど、1番は映像。 予告動画でもわかるように全て白黒映像。影や濃淡を上手に使って原作のマンガらしさを出している。 ここでさらに評価を上げているのは白黒の中に浮かぶ唇の赤やパトカーのライト、金髪など映像の一部分だけに色を入れていること。 白黒画面にワンポイント色が入る事で引き締まり、強調されている。

 
 
●『見ている人を不快にさせる。』
少なくとも観ていて気持ちの良いものではない。 とにかく残酷で、グロテスクで、普通の映画では絶対に出来ないような描写が相当数出てくる。白黒にしたことでそういう描写ができるようになったと共により恐ろしくなった。 首が飛び、手首が切れ、素手で目玉をえぐり出す。こんなシーンを隠すことなく見せてくる。 「まさか本当にやらないだろ。」と思った残虐行為を躊躇なく行う。 観ていて何度目を背けたくなったことか…
シン・シティの住民は老若男女関係なく情の欠片もない。思い止まるという事をせず容赦なく殴り、撃ち、処刑する。 これはよく考えて観るか決めたほうがいい。(ただ、観て後悔は絶対にしない。)
出てくるのは暴力シーンだけではない。ポスターからも想像がつくようにストリップダンスに娼婦、セックスシーンなどありとあらゆる暴力的、性的な描写を入れた映画。

 
 
●これは是非3Dで観てもらいたい。もちろん可愛いキャラクターが飛び出すようなものではない。 でも監督が「3Dにしたことで観客自身がシン・シティの一員になったような感覚を味わってほしい」と言っていて、実際に酒場やポーカーのシーンなんかはスクリーンに入ったような感覚になった。 それからガラスが割れるシーンが何回か出てくるんだけど、そのシーンが3Dで凄く綺麗だった。
 
 
●今まで見てきたようなアクション映画とはやっぱり違う。とくに相手の殺し方が。 今までの多くはザコ敵は銃の掃射なんかで片付けてたけど、今回はザコ敵でも一人ひとりの殺され方を丁寧に撮っている。 上にも書いたように首を飛ばしたり、矢で射られたり、もちろん銃でも。 でもその銃もショットガンや単発式など玉が当たったということが視覚的に分かるから良い。 単発の銃だから手、足と末端から撃ったり、処刑スタイルなどバリエーション豊富な殺し方が観られる。
 
 
●欲望や復讐に燃える住人たちはキャラが濃い。そこに白黒映像が加わる事でより癖のある登場人物になっている。 
原作者との共同制作なため原作で大切にしていた雰囲気やポイントを逃さずに入れられたという。例えば大男のマーヴの横顔。横から取ると額から鼻、顎が見事な曲線を描く。(このマーヴは観ていて緑の怪物ハルクにしか見えなかった笑)
 
HP