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【映画】『ワンダー 君は太陽』感想 : 強くて明るい物語に、涙腺崩壊。

 

 

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映画『ワンダー 君は太陽』の感想&ネタバレあらすじです。
※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2018年6月29日鑑賞

ワンダー 君は太陽
(原題:Wonder

 

 

【評価:5.0/5.0】

 
【一言】

涙腺崩壊、いっぱい泣いた。
多分、このお話は出来過ぎた話し。
それでも、優しさ……というより「強さ」でいっぱいで、共感と感動がとても良かった。


【Twitter140文字感想】

 

 

 

 

ストーリー

 遺伝子の病気で産まれて手術を繰り返してきたオギーの顔は、普通の人とは違う。
 これまでは自宅学習をし、人前に出る事も少なかった彼は、学校に通うことに。母、父、姉の助けを借りながら、始業式へ一歩踏み出す。

予告動画

 

 


 

 

目次&メモを表示

 

【目次】

 

 


 

 

作品データメモ

監督:スティーブン・チョボスキー
制作:ライオンズゲート
原作:R.J.パラシオ『Wonder』
キャスト:ジュリア・ロバーツ, ジェイコブ・トレンブレイ and more.
上映時間:113分
日本公開:2018年6月15日
配給:キノフィルムズ
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

感想外観

 

 泣く……というか、自然と涙が溢れるこの感じ。
 嬉し泣き(?)なのか、頬が緩んで流れる涙がとても気持ち良かったです。




 多分、誰が「主人公」とかって無い作品。
 登場する人々皆んながそれぞれ主役で、それぞれ物語があって、感情があって、考えて、感じて、行動している。
 そんな彼ら彼女らの「強さ」がとても鮮明に伝わってきて、素晴らしい作品でした。




 「強さ」と「変化」が一番大きな内容だと感じました。
 考え方の変化、見方の変化、接し方の変化、受け取り方の変化。成長も変化だし、強くも弱くも変わっていく登場人物たち。

 「良い方向への変化だけじゃない」という事は、誤解の無いように、書いておきます。




 多分、この作品のストーリーはあまりにも出来過ぎた内容だし、絵に描いたような展開だし、恐らく、期待してた結末に近いものだと思います。

 それでも、応援したくなったし、悲しくなったり、嬉しくなったり、心配したり、怒ったりと、登場人物達の感情が痛いほど伝わってきたし、共感もできました。

 ナレーションとして語る部分はあれど、多くは観ていて自然と感じられたもの。その辺が上手なのかな〜と。




 非常に明るい雰囲気で描かれています。
 「悲しみ」よりは「喜び」の方が大きくて、音楽も軽快で、笑顔が満ちていて。
 観ていて安心する、そんな気がしました。

 

 

 

 

 

明るく、安心する物語

 

 多分、描いている内容は決して軽くない事。
 でも、映画を観て感じたのは「明るい幸福感」でした。




 苦しさと悲しみに満ちた作品ではなく、明るさというか、悲観的でない、とても観やすい作品でした。



 悲しみで流す涙よりも、登場人物たちと一緒に喜びを分かち合って流す涙の方が数倍気持ち良いと感じました。
 涙腺決壊、多分、顔の表情めちゃくちゃになりながら、涙拭いていました。

 

 

 

 

 

誰もが“主人公”

 

 恐らく、作品の主人公としては、ヘルメットを被った少年オギーだと思います。
 でも、作品観て思ったのは、定番(?)ですが「皆んなが人生の主人公なんだなぁ〜」ということ。そして、そんな彼らの中心に居るように描かれたのがオギー君だったと感じました。




 登場する人々それぞれが、色々と考えたり、色々と悩んだり、感じたり、怒ったりとそれぞれが主人公たる描き方、そして物語だったのかとても良かったです。



 オギー君は、良い意味でも、悪い意味でも、皆んなの中心で大きな影響を与える存在。そんな彼も強かったです。
 けど、オギー君の輝きに負けないくらい、登場人物たちは各々で影響を与え、与えられながらも「自分の行動」を貫いていく姿は、本当に強いと思いまた。

 

 

 

 

“変化”が大きい

 

 映画を観て感じたのは、「変化」が1つの大きなキーワードになっているんだろうな〜という事。
 ただし、「良い変化」だけではないという事を最初に書いておきます。“こういう系”の作品は良い方向だけって場合も無きにしもあらずですから。



 登場人物たちの「変化」。
 考え方が変わったり、接し方が変わったり。
 2時間という映画の時間で描かれる、彼らの何日もの時間の中で、色々と変わる部分、もしくは変わらない部分が沢山あります。




 変えるのにも勇気がいるし、変わらずにいる事もまた強い気持ちが必要です。
 それを、自分の意思で出来るって、凄いと思います。

 

 

 

 

 

“気持ち”を描く

 

 登場人物たちの気持ちが本当に素晴らしく描かれていました。描かれてたというより、感じさせてくれる、共感させてくれるような描き方で大好きでした。




 彼らを応援したくなったし、一緒に涙を流したり。
 表情とか、行動とか、セリフとか。そういう色々な部分を見て共感?感涙?しました。
 中でも、喜びとか笑顔とか、感動とか友情とか、「正の感情」を共有する事が多かったのも、この作品の良い所だと感じました。



 登場人物のナレーション、モノローグという形で、彼ら自身の考えている事などを語る描写はあります。
 でも、それは補足的なもののように感じて、やはり自分で見て、感じる部分が大きいと思いました。

 

 

 

 

 

ネタバレあり感想

 

ネタバレを表示

 

 一番最初、オギーの話が始まった辺りから「これ、お姉ちゃんも大変だな……」と思ったら、次はそのお姉ちゃんヴィアの話で。
 繋げ方が上手かったし、それぞれの感情や気持ちの描き方がとても良かったと思います。



 オギーが友達を作って、しかもジャックを家に呼ぶと言ったときの母親の表情を見た瞬間、嬉しさの涙が溢れてきました。


 ハロウィンの話、お芝居に呼んだ時のオギーとヴィアのやり取りも心に残りました。
 そして、ミランダが家族に憧れてた話し、お芝居の本番でミランダが役を譲ったシーンで号泣。



 そしてラスト。
 何となく予想してけど、賞をオギーが受け取ったときには本当に顔グチャグチャで泣いていました。

 本当に、素晴らしい映画でした!

 

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 

 


 

 

 

ネタバレあらすじ&感想

 

序盤

 

 宇宙飛行士に憧れる、普通とは違う10歳の少年。
 産まれてから27回手術をした彼の顔は、手術の跡が残ってしまっていた。
 そして、5年生になった彼は、自宅学習を終えて、学校の中等部へ入学する事に。




 タイトルバック。



 オギー。

 始業日前、オギーは校長先生と面会し、そして3人の生徒──金持ちのジュリアン、貧乏なジャック、お喋りなシャーロットに構内を案内してもらう。
 好奇の目を隠さない子供は、大人より苦手。構内案内でも、ジュリアンは遠慮なしに質問してくる。




 そして始業日。
 母、父、そして姉に送られながら、彼はヘルメットを脱ぎ、校門を通って教室へと入る。
 担任から促され、格言を使って自己紹介したオギー。大好きな理科の授業は楽しめたが、ジュリアン達に三つ編みをネタにイジメられる。
本編映像




 帰宅したオギーは、三つ編みをハサミで切ると、ヘルメットを被って食卓へ。家族の雰囲気が邪険になる中、親からの質問に耐えかねて部屋にこもるオギー。

 母親に対して「どうして僕は醜いの?」と泣きながら問うオギーに対し、母は否定しながら「心は未来を、顔は過去を刻む」と教える。

 

 

 

 

 

前半

 

 ヴィア。

 姉のヴィアは、弟のオギーが大好きだけど、両親が自分の事を見てくれない事に不満を感じていた。

 「オギーは太陽で、パパ、ママ、私はその周りを回る惑星」
 そして友人のミランダは「家族が地球みたい。息子(サン)の周りを回ってる」と形容する。



 始業日、友人のミランダがイメチェンをし、自分から距離を取ることに悲しむヴィア。 そして彼女は、演劇部の前で出逢った黒人のジャスティンに興味と好意を抱き始める。



 母はオギーの為に教師の夢や論文など全てを諦めた。それでも絵が上手い母が描くのは、いつもオギーが主人公。
 そしてヴィアは、「一度でいいから私を見て欲しい」と心に思う。



 学校で、オギーは自分の扱いを半ば諦め、半ば受け入れていた。
 全校生徒が集まる中庭を通るたび、視線が集まる事に対して、「僕だってチューバッカが歩いてたら見るよ」と言う。



 理科のテストの時間。
 優秀なオギーはすぐに解き終わると、隣の席のジャックにこっそり答案を見せてカンニングを手伝う。

 その日の昼休み、いつも通り誰も近寄らず、一人で昼食をとるオギーの前に、ジャックが座った。
 そして、理科テストのお礼を言うと、2人は楽しそうに談笑し、友達になる。




 そして放課後、さっそくオギーはジャックを自宅に招く事に。それを聞いた母親のイザベルは涙を浮かべる。

 

 

 

 

 

中盤

 

 ジャック。
 最初は奨学金目当てに、母親の言うとおりオギーの相手をして得点稼ぎをしていたジャック。

 しかし彼は、オギーと一緒にいる中で少しずつ彼への考えが変わっていく。
1:オギーの顔は慣れる
2:オギーは賢い
3:オギーは面白い
4:オギーと友達でいたくなった

 「全校生徒の中で一人だけ選べと言われたら、僕はオギーを選ぶ」



 その頃、ヴィアは演劇部のオーディションで主役の代役を獲得。さらに、ジャスティンと付き合う事になり、家に招待する。
 ジャスティンを見た母とオギーは共に彼を気に入った。

 ある日、ミランダがオギーに電話をしてきた。
 自分の悩みを伝えられないまま、「寂しがってると伝えて」と言って電話を切る彼女だった。



 ミランダ。
 幼い頃からヴィアと友人だったミランダは、お互い家族のように仲良く過ごしていた。クリスマスには、オギーにヘルメットをプレゼント。

 しかし、夏のサマーキャンプでそれは一転。注目を集めるため、彼女が演じたのは「顔が変形した弟のいる姉」という設定のキャラ──ヴィアを演じるようになった。

 「私の知らないうちに、飛び出していた」




 待ちに待ったハロウィンがやってきた。
 顔を隠して仮装し、誰もが対等に楽しむ事のできるハロウィンはオギーが一番大好きな行事。

 その日も楽しく学校にやってきたオギーだったが、教室に入る直前、ジャックが「あの顔なら、僕は自殺する」と男子の中で話しているのを聞いてしまう。

 家に帰ると、部屋に閉じこもるオギーだったが、ヴィアが説得して、二人でハロウィンに沸く街中へ繰り出していった。

 

 

 

 

 

 

後半

 

 ジャックが信じられなくなったオギーは、再び一人で昼食を食べる日々に。
 そんな彼の前に座ったのは、黒人の少女サマーだった。彼女は「ペスト菌」と煙たがられるオギーを気にもせず、握手をすると友達になった。

 冬休みも、二人は一緒に雪山で遊んだ。




 冬になり、ハロウィン以降、オギーとジャックは話をしていなかった。
 気になったジャックは、サマーに直接聞いてみる。すると彼女は「ゴーストフェイス」とだけ伝えた。



 いよいよ、一大イベントである理科の自由研究が。隣同士ペアで取り組む研究、オギーの隣はジャック。…………ずっと考え事をしていたジャックは、ハロウィンの日に自分が言ったことを思い出す。

 ジャックはジュリアン達と一緒にやる約束をしていたが、それを破ってオギーと組みたいと先生に申し出る。



 休み時間、約束を破った事でジュリアンに文句を言われ、さらにオギーの事を「ゾンビ」と言われた事に怒ったジャックは、彼に殴りかかってしまう。

 校長先生に謝罪の手紙を書いたジャック。校長先生は咎めつつも、「親友を守る事は大切」と言って奨学金については現状を変えないでくれた。




 数日後。
 オギーとジャックは『マインクラフト』の中でチャットで数カ月ぶりに話をする。ジャックは謝り、2人はまた友達に戻った。
 そして、全力で理科の自由研究に取り組むと決めた。



 一方、ヴィアは自身の演劇部でのお芝居で家族とケンカをしていたが、全員で観に行くことに。 当日、主役をするはずだったミランダは、仮病で辞退すると代役であるヴィアに主役を譲った。

 舞台上でヴィアは熱演し、会場はスタンディングオベーションに包まれた。

 

 

 

 

 

終盤

 

 理科の自由研究コンテストでは、オギーとジャックがカメラの原理を使った作品で最優秀賞を獲得。

 一方、ジュリアンのイジメはエスカレートしていったが、ついに先生に見つかり、停学処分に。そして学校を去っていった。




 学期末の野外学習で行ったペンシルベニアでは、映画鑑賞を抜け出したオギーとジャックが7年生達に囲まれる。そこに助けに入った子たちとも友達になり、オギーの周りは賑やかになっていく。




 そして修了式当日。
 家で準備するオギーに対し、父は「ヘルメットを隠したのはパパ」と伝える。オギーは「もういい」と返した。

 修了式にて、今学期最も貢献した人に与えられる賞の発表。校長は「偉大な人とは自分自身の心で人を動かす」と良い、オギーに賞を授けた。




 そしてオギーのナレーションで映画は幕を閉じる。
 「誰もが一度は表彰されるべき」



 エンドロール。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!