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映画・アニメ・美術展などを中心に感想を書いています!

『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【展示会】『YouFab 2017 受賞作品展示会──COLLABORATIVE FUTURES-Design, Technology and Art 境界を越えたつくりかたの実験』

 

 

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2/16
 丸の内にある「GOOD DESIGN Marunouchi」で催された『YouFab 2017 受賞作品展』に行きました!!
 この展示会は、「Media Ambition Tokyo 2018」の一部でもあります。


【一言】

3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタル工作機械で制作された、新時代のモノ作りを評価する世界的賞の作品を展示。

“リアルな未来”を垣間見たけど、解説内容が難しすぎる……。

 



【目次】

 

 

概要

GOOD DESIGN Marunouchi

 

 優れたデザインの商品や作品などに贈られるグッドデザイン賞を主催する組織が運営する展示スペースです。

GOOD DESIGN Marunouchiは、公益財団法人日本デザイン振興会が主催・運営する、デザインと人、デザインと社会をつなぐコミュニケーションプラットフォームです。

身の回りや社会全体のさまざまな課題に対して、私たちはデザインを使ってどのような未来を描けるのか、気軽に参加できる展示やトークイベント、ワークショップ等を通じて、みんなで考え、実践するベースとなることを願っています。

公式サイトより・一部改変)

この「GOOD DESIGN Marunouchi」がある「丸の内 仲通り」も2014年にグッドデザイン賞を受賞しています。


公式サイト

 

 

 

YouFab 2017 受賞作品展示会

 


 今回の展示会のタイトルは「COLLABORATIVE FUTURES-Design, Technology and Art 境界を越えたつくりかたの実験」です。

3Dプリンターやレーザーカッターといったデジタル工作機械を用いてつくられた、新時代のものづくりを評価するグローバルアワード、YouFab Global Creative Awardsにて、選ばれた20の受賞作品を展示いたします。

本展のテーマは、「共起する未来(COLLABORATIVE FUTURES)」。

世界中から集まった応募作品を前に私たちが目にしたのは、デジタルファブリケーション(Fab) を土台に「デザイン」「テクノロジー」「アート」がその境界を越え、お互いの存在なしには存在できないほど強く、強く結合している様子でした。

本展示会では、受賞作を通じ、領域を横断し結合するなかで生みだされる新しいコラボレーションの姿をお伝えします。

テクノロジーの革新にともない、作り手たちが、何を、なぜ、どのようにつくるのか…次から次へと起こり続ける進化の姿を、肌で感じてください。

公式サイトより・一部改変)

公式サイト(GDM)
公式サイト(YouFab)

 

 

 

YouFab Global Creative Awards 2017

 

Rock it ! 常識に挑み、抗する挑戦を支持します。
今年で6回目を迎えるYouFab2017は、テーマを「Rock it !」と定め「やっちまえ」な作品を募集します。

デジタルとフィジカルを横断し、結合する創造性。その世界で生み出されうるクリエイティブの可能性は広大であり、想像を超えたアプローチや視点がまだまだ手つかずで存在するはずです。しかしその一方で、ポテンシャルに気づいた産業界が積極参入するなか、製品としての洗練や完成度に、時代の興味が傾き始めているのも事実です。

お楽しみはこれからです。まとまるには早すぎます。常識に挑む。常識に抗する。常識をHackする。YouFabはそんなスピリットに溢れた挑戦に強く期待し、そんな作品を支持します。たとえそのアウトプットが多少荒削りであっても、挑戦しようとしているその先の大きさを評価したい。

公式サイトより・一部改変)

2014─2016受賞作品まとめ

YouFab 2017 メッセージ


公式サイト

 

 

 

Media Ambition Tokyo

 
 今回の「YouFab 2017 受賞作品展示会」は2018.2.9~2.25まで開催しているアート×テクノロジーの祭典『Media Ambition Tokyo 2018』の一部です。ここで少しだけ説明を掲載しておきます。

東京シティビューをメイン会場にして、都内各所を舞台に最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、トークショー等が集結。都市の未来を創造するテクノロジーカルチャーの祭典 「Media Ambition Tokyo」【MAT】。

「Media Ambition Tokyo」【MAT】は、六本木を中心に、原宿、代官山、銀座、飯田橋、水道橋、お台場、丸の内などでテクノロジーアートが集結し、都市の未来を創造するテクノロジーの可能性を東京から世界へ提示し、ジャンルやカテゴリーの枠を超えた自由な実証実験により、未来を変革するムーブメントの実体化を目指しています。

公式サイトより)

「MAT 2018」の感想&紹介記事はこちら⇩


2013-2017年【MAT】ダイジェスト

公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

 GDMはずっときになっていて、「MAT2018」の一部ということで今回初めて行きました。夜に行きましたが、ガラス張りの会場と白い壁、ライトがとっても綺麗でした!



 で、展示会の感想ですが、難しかったです....。
 芸術性よりも実用性や現実性が重視されているように感じました。そもそも賞のコンセプトが「新技術での物作り」ですから、解説プレートの内容も専門的な部分が多くて難しかったです......。



 ここからは、展示されていた作品の中から何点かピックアップして紹介と感想を書いていこうと思います。

 

賞:GRAND PRIZE
作品:Regenerative Reliquary
制作者:Amy Karle
作品情報&解説
公式サイト

 Regenerative Reliquary(再生可能な聖遺物)は、3Dプリンターとヒトの幹細胞で作られた、人間の手の骨を再現した作品です。

ヒドロゲル素材の一種PEGDAを3Dプリントして、手の骨格を作り、そこに成人ドナーから採取したヒトの間葉幹細胞を植え付けました。手の骨格は、バイオリアクターに入れられ、間葉幹細胞は徐々に組織へと成長し、石灰化して骨になります。

伝統的な遺体の展示方法を参考にした本作は、ガラス製のバイオリアクターという機械の子宮に収められた彫刻です。亡骸をかつて存在した生命の記念としてまつるのではなく、それとは逆のこと、つまり、無生物から生命の可能性を生み出すことを表しています。

 この作品は見た目も、そのコンセプトも素晴らしいと思いました。まず、SF映画のアイテムのようなディスプレイの仕方がとても上手だし、名前もなんだか格好いい!! で、ヒトの組織を使って手の骨を作り出したのは医学の可能性を示していると感じました。
紹介動画1&2

 

 

 

賞:FIRST PRIZE
作品:Minima | Maxima
制作者:MARC FORNES
作品情報&解説
公式サイト

 Minima | Maxima (最小値|最大値)には、両極端なものが共存しています。わずか6mmのごく薄い骨組みと、13mにも及ぶ高さ。それらは無秩序に広がる、複曲面によって成り立っています。頑丈でありながら風変わりで、角よりも曲線の美しさが際立つ作品です。

分岐、分裂、再結合を行うことで、柱や梁は必要ありません。“ネットワーク化された”表面が回り込み、建物自身を支えています。すべての方向に湾曲していながらも、まっすぐに自立できているのです。

このプロジェクトは私たちの作品の中でも、最も高く、最も薄い独立型の作品です。二重曲率により強度を得たごく薄い自立型の組み立て方法により、構造の完全性を達成しました。革新的な”structural stripes(構造上の帯)”を様々な方向性に重ねることで、複雑な表面を構成し強化しています。

 見た目的にはよくある現代アート的な立体物としか思えないのですが、その構造を解説されると印象が一気に変わります。形や作り方で作品自身の弱さを補うって凄いです。形が「卵型」なのは、やはり強いからなのでしょうか......?
紹介動画

 

 

 

賞:HAPTIC DESIGN AWARD
作品:The Third Thumb
制作者:Dani Clode
作品情報&解説
公式サイト

 The Third Thumbは、3Dプリンターでできた「もう一本の親指」です。本プロジェクトは、人体と人工装具の関係を、新たな側面から探るものです。

人間にとって親指は特別なものです。3Dプリントで作られたThe Third Thumbは、親指のユニークな動きを、2つのモーターで引っ張ることで再現しています。ユーザーは、足のつま先に取り付けたコントローラーを使い、Bluetooth接続で「もう一本の親指」をコントロールします。

The Third Thumbは「能力」の定義について議論を引き起こします。人工装具とは「直す・交換する」のではなく、「延長する」ことなのです。この語源からヒントを得て、人体の増強について探求し、人工装具を身体の延長として再定義したいと考えました。

 3Dプリンターでの義足や義手は聞いたことがありますが、これはコンセプトが全然違いますね。「元の機能を取り戻す」ではなく「それ以上に拡張する」なのですから。そのうち、障害のない人でも能力延長を目的に使うのかもしれません。
紹介動画

 

 

 

賞:FINALIST
作品:祈る花瓶 -8.9Nagasaki-
制作者:Vase to Pray Project
作品情報&解説
公式サイト

 祈る花瓶 -8.9Nagasaki-は、2000~4000℃の熱風で変形した瓶を、スキャニングし3Dプリントした花瓶です。瓶の変形の原因は、70年以上も昔、長崎に落とされた原子爆弾によるものです。

長崎原爆資料館に保管された被爆資料である花瓶を、CTスキャン技術と3Dプリント技術を使って、忠実に再現しました。被爆地の人でさえも触れることができなかった被爆資料に、様々な場で触れることが可能となりました。

 貴重な遺産をこうして形に残すことは大切だと思います。それが本物じゃないとしても、「触れる」ことで曲がり方やグニャグニャさなどがしっかり印象に残るので、「ただの鑑賞」よりもずっと良いように思いました。
紹介動画

 

 

 

賞:FINALIST
作品:WoodSwimmer
制作者:Brett Foxwell and Conor Grebel
作品情報&解説
公式サイト
※映像作品

 WoodSwimmer(木を泳ぐ人)は、ウッド・スキャニングというコンセプトのショートビデオです。コマ撮りアニメーションで、硬木の表面を研磨した断面をカメラで撮影しました。断面を追いながら木材のサンプル全てを映しています。ビデオでは、年輪や放射組織、反応帯、節、腐敗や腐食など硬木の内部を鮮明で動きのある映像として見ることができます。

 この映像作品、とっても好きです!! 木が川のように流れているようで、本当に綺麗だし滑らか!! 木が成長しているような、変化していくようで一目惚れした作品です。
作品動画

 

 

 

賞:FINALIST
作品:Bird
制作者:MUV Interactive
作品情報&解説
公式サイト

 Birdは、指先に装着し直感的に画面を操作できるコントローラーです。Birdをつけると、どんな面でも、3Dのインタラクティブ機能を備えたマルチタッチインターフェイスに変わります。ユーザーは、ディスプレイやスマートホームアプリケーション、IOTデバイス、ドローンなどをBirdで操作できます。

タッチ、リモートタッチ、ジェスチャーコントロール、マウス機能など、様々なインタラクションを全て取り入れており、様々なデジタルコンテンツを柔軟に、直感的に操作することができます。 また、最大5人が同じコンテンツを同時に操作できます。

 単純に、「自分が1つ持っていたら便利だろうなぁ」と思いました。持っているデバイスを今以上に便利に、そして格好良く使えそうです!
紹介動画

 

 

 

賞:FINALIST
作品:Neurotransmitter 3000
制作者:DANIELDEBRUIN
作品情報&解説
公式サイト
※映像あり

 Neurotransmitter (神経伝達物質)3000 は、私自身の生体データによって動く、高さ7mのマシンです。センサーをつけてマシンに乗ると、心拍数、体温、姿勢や重力、筋肉の緊張度などのデータがマシンに送られ、マシンはこのデータを動きに変換します。マシンと自分の体がお互いに反応しあうのです。自分で作った機械ですが、その可能性は私にも未知数です。

 アトラクションみたいな感じがしますが、どうなんでしょう? でも自分の身体データを基にして動くわけですから、心地よさのようなもを感じるのでしょうか....?
作品動画

 

 

 


 

 

 

 今回の感想と作品の紹介は以上になります。
 紹介してない作品(、難しくて諦めた作品)もまだまだあるので、ぜひYouFab2017の公式サイトを見てください!! 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!