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【映画】劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜

 

 

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2016年4月25日
【評価:3.3/5.0】
 
【一言】
響く音、輝く楽器、光る汗・・・。
良い総集編だった!
吹奏楽アニメなだけあって劇場で聴く音は迫力と臨場感あり!
 
 
『目指せ、全国』
劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜

 

 

 目次
 

【STORY】

けいおん! やFree!の京都アニメーション制作で2015年春期にTV放送された「響け!ユーフォニアム」の総集編。

 
 京都府立北宇治高校に入学した黄前久美子は、かつての栄光からかけ離れた吹奏楽部にガッカリするもユーフォニアム奏者としてコントラバス奏者の緑輝、チューバ担当の葉月らと共に入部する。そしてそこには同じでトランペットを吹いていた高坂麗奈の姿もあった。
 
 吹奏楽部の顧問の滝先生の下でぶつかり合い、支え合いながら 全国大会を目指す彼女たちの青春が幕を開ける!
 
 
 

【詳細】

監督:石原立也
制作:京都アニメーション
原作:武田綾乃
配給:松竹
主題歌:TRUE 「DREAM SOLISTER」
上映時間:103分
日本公開:2016年4月23日

 
 
 

【感想】


 TVアニメが大好きだったのですが、以前に「境界の彼方」の総集編で失敗したので迷っていました。が色々とあり観に行くことに。
 結果、観てきて良かったです!綺麗に上手にまとめてありましたよ。

 
 まずは『音』でしょうね。吹奏楽アニメなんですか、やっぱり音が命ですよ。練習シーン、演奏シーン等々。これが映画館の大サウンドで訊けたので迫力も臨場感もあったし、TV放送では聴き取れない音なども聴けてよかったです。
 演奏する前の息を吸い込む音が本当に綺麗でした。
 まとめ方が本当に上手でした!TVアニメ13話を綺麗に100分でまとめていました。要らないシーンや不要なキャラは全てカットする一方で、重要なシーンやターニングポイントにはたっぷりと時間を割いていたので、全体としてスッキリと濃厚な100分に仕上がっていました。
 
 1回目の合奏と2回目の合奏、ソロパートのオーディションなどの部分では音楽ド素人の自分でもその違い(下手・上手)が分かるように演奏の音をとってくれたのが良かったです!
 とは言っても細かい部分は分かりませんが、吹奏楽部員や音楽関係の方ならもっと楽しめたんだと思います。
 
 そして、最後の演奏を書かないわけにはいきませんね!本当に凄かった!まず音楽は先にも述べたように迫力満点。真剣な眼差しと、光る楽器。いや〜本当に良かった!
 
 2016年秋にはTVアニメ2期が放送ですから是非みてください!
 
 そして、私達の曲は続くのです!
 
 
 

 このアニメは本当にお気に入りの一作でした。去年放送したアニメの中でも五本の指に入るくらい。それの総編集&劇場版という事で観に行くか随分と悩みました。なにせ去年同じ京都アニの「境界の彼方」の総編集で失敗したので(笑) で、結果的には観たわけですが良かったです!スタッフが違うとこうも変わるものなんですね。
 
 京都アニメーションのアニメは作画、美術、ストーリーとどれも丁寧で綺麗で面白いクオリティの高い仕事をしてくれるので好きな製作会社の一つです。(個人的には最近低迷気味だったように思えたので観られて嬉しいです!)
 来場者特典で貰ったミニ色紙のデザインがかなり気に入ってます!


 
 

 まずは何と言っても『音響』!吹奏楽アニメなんだから音が命!楽器を
いくつも合わせる合奏でクラッシック等の音の重厚感がある音楽を演奏するわけです。となるとTVの音質だと物足りないんですねぇ〜。
 
 そこで映画館。映画用のちゃんとしたスピーカーで聴くと全然違いました!正直、たとえ内容がダメでもこの音は聴くべきだと思いました。
 練習シーンや(青春アニメらしい)山の上でトランペットを吹くシーン、全楽器パート合わせての合奏シーン、県大会と行進演奏のシーンなどなどとにかく音が重要!そしてこのシーン達は音響が綺麗なほどより良いシーンになってました。
 
 でこの映画館の高性能音響のおかげて何が一番良かったかというと『演奏前に吸い込む息の音』です!TV版でも若干聞こえてたような気がするんですが、劇場版になってより大きくはっきりと聴こえたし、「震えている」というのが息の音から伝わってきたんです!
 
 
 

 今回は上手かったですね。まとめ方が。何度も挙げているように「境界の彼方」の総編集はゴミでした。
 でも今回はすっごく上手にまとめてくれてました!確かに13話のアニメをたった100分にまとめるというのは簡単ではないでしょうけれども、今回はそれを見事にやってのけました!時間の使い方が本当にうまかった!
 
 「大切なシーンはしっかりと、それ以外はサラッと、要らないシーンはカット」これを徹底していたように思います。
 
 前半1時間はかなりのハイテンポで進んで行きます。バァーっとアニメの内容をおさらいするような感じです。軸となる部分だけを切り出して、それ以外はほぼカット。登場人物もかなり端折ってましたね。でもこれだけけじめよくカットしたおかげで物語がスッキリとしました。
 
 で問題は「大切なシーン」。この作品で言ったら『演奏シーン』と『青春』でしょう。
 テンポよく進めて時間をたっぷりと貯金した前半1時間。そのおかげで後半1時間はかなり贅沢な時間の使い方をしていました。

 まず演奏シーンはほぼ全てノーカット。また新規カットも挿入してました。まぁ一番の見どころでもあるわけですからね。それからTVを見ていて「おぉ」と思った主人公達が青春しているシーンもキッチリと。夏祭りの日の山での会話がすっごく良かったです!
 前半で作品の概要や設定、後半に向けてのストーリー展開などを素早く収め、後半でじっくりと時間をかけて見どころをタップリと描く。濃密な100分間でした!

 
 
 

 で、一番凄いなって驚いたのはここ。音楽ド素人の自分でも上手い・下手が分かるくらいに丁寧に演奏してくれているんです。
 
 1回目の合奏シーン。合わせてはみるものの音はバラバラで顧問にも怒られる。でも次の演奏ではどのパートもピッタリと音が合わさって合奏をしている。この違いが聴いていて分かるんです。
 トランペットのソロパートのオーディション。最初の一人が吹き終わり、静寂の後に二人目の演奏。全く違う。口では表現が難しいのですが音の伸び、強弱、豊かさみたいなのが比べ物にならないくらい違いました。
 
 こういうふうに違いがわかると俄然面白くなりますもんね。

 
 
 
 

 ラストはやっぱりあのコンサートですよね!
 約10分間ずっと演奏シーンが描かれていました!これ、本当に凄かったです!
 

 強いスポットライトに照らされたステージ上に北宇治吹部が立ち、滝先生が腕を上げ、息を吸って、腕が振り下ろされて演奏がスタート。真剣な眼差し、細かく動く指、震える唇、流れる汗、スコアボードに書き込まれたメッセージ、隣との目配せ、揺れる髪、輝く楽器・・・。
 
 名シーンでした!キラキラと輝くこの演奏シーンを映画館で見ることか出来て本当に嬉しいです!!