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映画・アニメ・美術展などを中心に感想を書いています!

『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【展示】『HN【悪・魔的】コレクション~evil devil~』感想&レポート───鮮烈な戦慄と、崇拝に似た興奮!

 

 

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2018.6.15訪問

 


【一言】

連続殺人犯《シリアルキラー》の手による絵や自画像、怪奇で恐怖な映画等の資料などを展示。
残虐な犯罪と凶悪な人物像には、鮮烈な戦慄を抱くと同時に、どこか快感や崇拝に似た興奮を覚える。
展示品の背後には“物語”があるから、惹きつけられる。

 

 

 

 

展示の概要

 

この度、ヴァニラ画廊では5月30日~7月1日の期間で、「HN-悪・魔的-コレクション~evil devil~」を開催いたします。
 過去に開催されたコレクターHN氏の熱い情熱をもって蒐集されたシリアル・キラーコレクション展では、まるで見るものの心のひだを覗き込むような、緊張感に溢れた作品が一堂に集いました。
 今展覧会では、人々を震撼させるシリアル・キラーのアートワークのコレクションをはじめ、映像、漫画そして深層心理の4つの視点から各々の心の中に潜む【悪・魔】の形を、HN氏の多岐にわたるコレクションより厳選して展示いたします。
 人はなぜ、悪魔的な作品に心を惹かれるのでしょうか。そしてその本質は何なのでしょうか。驚異のプライベート・コレクションを通じ、その片鱗が見えてくるかもしれません。

(公式サイトより)

会場:ヴァニラ画廊
期間:2018.5.30~7.1
時間:12:00~19:00
料金:1,700円(パンフレット付き)
補足:多分野連携展示「悪」が開催中。
公式サイト
チラシ(PDF)

 

 

 

展示の感想

 

 以前にもこの展示は開催されていて、その時に行けず残念がっていたら、2018年に再び開催してくださった!! そんな訳で、『エヴィルデヴィル展』(シリアルキラー展)行ってきました!!

 

 

 まず何人ものシリアル・キラーさん達と、彼らに関する資料、そして目玉である彼ら自身が描いた絵やスケッチなどが展示してありました。

 有名なのは、スティーブン・キングの『IT』に登場するピエロ姿の殺人鬼「ペニーワイズ」のモデルになったと言われるJ.W.ゲイシーが描いたピエロのイラストですよね。

 シリアルキラー達の絵はどれも上手。ただ、どこか変というか、おかしいというか、やはり普通とは違う異様さ・常軌を逸した感じが伝わてってきてゾクッとしました。見えている世界が普通の人とは違うというか、現実の認識がズレているように感じました。

 

 

 そんな殺人鬼たちが描いた絵に惹かれるのは、多分、その絵や作者に「背景」となる物語があり、それのインパクトが大きすぎるからだと感じました。

 展示では、シリアルキラーの紹介文がありました。そこに書かれていたのは、殺した人数やその方法、彼らの幼少期からの人生や証言など、「凄惨な殺人の内容」だけではなく、「どうして事件を起こしたか?」という部分にもしっかりとフォーカスしていました。

 今までは猟奇的な事件の結末に目を引かれていましたが、今回見てむしろ、「どうして事件を起こしたか?」という部分の方が大事なように感じました。

 

 

 シリアルキラー達の幼少期って、本当にひどいものでした。
 母親や父親から目を背けたくなるような虐待をされていたり、学校でイジメにあっていたり、もしくは事件に巻き込まれていたり。

 「この親にしてこの子あり」と言いますが、“シリアルキラー”として名高い殺人鬼たちの下地を作ったのはその親であるという事が多いということを知りました。

 

 

 とまぁ、色々と書きましたが、やっぱり「シリアルキラー」にはどこか惹かれる部分があるなぁ~と思いました。そして、それがどうしてなのかも少し分かった気がしました。

 神話や伝説の「英雄」と一緒なんだと思います。普通の人からかけ離れた行動をして、常識では考えられないことをし、しかも彼らが考えていることは狂気的であって。

 「善か悪か」の判断を除けば、彼らは濃くて分厚い物語を背負っているから、どこか惹かれるのかなぁと思いました。(被害者の方には申し訳ないですが)

 

 

 展示内容としては、シリアルキラー展の他に「映画や物語」で実際に使われた小物やポスターなども展示されていました!

 ホラー映画はあまり観てませんが、それでも有名な作品なので私でもわかるものばかり! あとはティム・バートン氏の絵コンテや人形なども展示されていました!

 

 

 今回の展示は「ヴァニラ画廊」というところで開催。ダークな作品の収集や販売、展示などをしていて、以前から気になっていた場所です。今回始めて行きましたが、狭かったです......まぁ小さなギャラリーはこんなものですかね。

 でも、さすが、雰囲気は抜群で良かったです!!

 

 

 

展示紹介

 

 展示は以下の4章がありました。
1:シリアル・キラー・コレクション
2:奇妙なおとぎ話・映像の世界の魔的コレクション
3:愛すべき恐怖・怪奇漫画の中の魔的コレクション
4:心の中に潜むもの~inner psychological world

 展示のメインは第1章だったので、この感想のメインも第1章になります。
 もう、淡々とシリアル・キラーたちを紹介するという、ヤバいブログになりますね(笑) そいういのってオカルト系サイトの役割では......(笑)

 書いている説明?は、展示に際して掲載してあった解説と、ネットからの情報を混ぜています。

※掲載している画像は、展示されていなかったものも含みます。
※全員の紹介をするわけではありません。

 

 

0. イントロダクション

 

 悪(あく)とは何か。
 悪とは文化や習慣の違い、歴史や時代、宗教によって大きくその定義を変えるものであり、そして哲学的なものでもあり、非常に多面的で、概念的なものでもある。何かと問われて、一言で答えられるものでもない。

[中略]

「──(悪)の展覧会は難しいかもしれません。ただ、〈悪魔的な〉コレクションをお貸しする事は可能です。」
私はそう返信を書いた。

 この<悪魔的>というのは、私の終わりなき蒐集という悪癖についてであり、極めて悪趣味なプライベートコレ クションを展示するギャラリーの事でもあり、それらを見たいと少なからず思ってしまった皆様のことかもしれない。

 狂気や毒々しさを求めるのであれば、日常と地続きではない(悪魔)の姿を遠くから見ている方がはるかに楽 しいし安心だ。
 ただ、興味という底なしの好奇心というものを私たちが持っている限り、この悪魔たちは姿を変えて、いつだっ て悪意を持って私たちの隣にいる事を忘れてはならない。現に私は自分でも知らない間に、悪魔が差し出した手 のひらをいつの間にか自らしっかりと握ってしまっていた。
 それが幸か不幸かという事は私にもわからない。

 そして悪魔に魅入られた人間を見て、愚かだと思うか、そうではない他の感慨を持つかも人それぞれである が、お客様が前者であればよいと切に願うばかりだ。

H.Nakajuma

 

 

 

1. シリアル・キラー・コレクション

 

硫酸風呂の殺人鬼
ジョン・ジョージ・ヘイブ/John George Haigh
Wikipedia殺人博物館

英国。
法律に詳しかったヘイブは、法律上の「『CORPUS DELICTI』が無ければ罪に問われない」という文言に着目。本来の意味は「罪件(犯罪の実質的事実)が無ければ罪に問われない」という意味だが、彼は「CORPUS」を文字通り「死体」と解釈し、「死体が発見されなければ罪に問われない」と解釈してしまった。

6人を殺害した彼は、死体をドラム缶に入れて硫酸をかけて死体を溶かすと、庭にその溶解液を撒いて処分した。

最終的に、溶け残った骨や歯、胆石などが決め手となり、彼は有罪判決を受けた。

ジョン・ジョージ・ヘイブ/John George Haigh

 

 

神のお告げ
ハーバート・マリン/Herbert Mullin
Wikipedia(英語)/殺人博物館

ハーバート・マリン/Herbert Mullin

米国:1973年2月13日~現在(2018)まで終身刑

薬物中毒で統合失調症だった彼は「天変地異から世界と人々を救うため、アインシュタインから命令を受けた」として13人を無差別に殺害。

死体の腹を裂いて、内臓を調べた。そこから環境汚染の度合いを見出し、大地震津波の兆候を読み取ろうとしたという。そして、犠牲者を生贄として捧げていた。

彼は、真っ青な海に浮かぶ三角形の山のモティーフをよく描いていた。

ハーバート・マリン/Herbert Mullinの描いた作品

 

 

描き続けた一人の少女
ハドン・クラーク/Hadden Clark
Wikipedia(英語)

ハドン・クラーク/Hadden Clark

彼の幼少期、父親はアルコール中毒でクラークを虐待。母親は「女の子が欲しかった」といって彼に女装をさせていた。

彼は殺害した女性の遺体を食べたりし、その理由について「女性の血を飲むと
女性に変われることができるかと思った。殺された女の子になりたかった。」と語る。

彼が描くえは一貫してブロンドかブルネットので、ブルーアイズの少女の絵だった。彼の記憶の中の自分なのか、憧れた姿だったのかもしれない。

ハドン・クラーク/Hadden Clarkの描いたイラスト

 

 

ハッピー・フェイス・キラー
キース・ハンター・ジェスパーソン/Keith Hunter Jesperson
Wikipedia(英語)

ハドン・クラーク/Hadden Clark

米国:終身刑にて服役中(2018)

子供の頃、アルコール依存症だった父親から激しい虐待を受けていた彼は、一人で小動物を死ぬまで戦わせたり、絞殺したりする“遊び”をしていたという。

女性の死体が発見され、捜査する警察や裁判所の元に犯人と思われる人物からの手紙が。そこには当事者しか知りえない情報と一緒に「スマイルマーク」が描かれていた。

ジェスパーソンは逮捕されると「160人を殺した」と供述したが、確認された8名の殺害で終身刑となった。

ハドン・クラーク/Hadden Clarkの描いたイラストハドン・クラーク/Hadden Clarkの描いたイラスト

 

 

最悪の殺人バディ
ヘンリー・リー・ルーカス & オーティス・トゥール/Henry Lee Lucas & Ottis Elwood Toole
Wikipedia

ヘンリー・リー・ルーカス
羊たちの沈黙』等トマス・ハリスの作品に登場する「ハンニバル・レクター」のモデルの一人。

母親からの虐待──暴力、罵詈雑言、栄養失調に加え、母の性行為を見せつけられたり、女の子の服を着せられたり。脳に損傷をもたらすほどの暴力や、可愛がっていたラバを目の前で射殺するなど──に加え、異父兄から獣姦を教えられ、ナイフで目を刺されて失明した。

「人生の全てが嫌で、嫌でたまらなかった。ありとあらゆる人間が憎かった」と話す彼は何人もを殺害して刑務所へ。
その後、「釈放されたら1時間でまた人を殺す」と宣言していたにも関わらず釈放されると、宣言通りに殺した。

ヘンリー・リー・ルーカス/Henry Lee Lucas



【オーティス・トゥール】
バイセクシュアルだった彼は「死の腕」という宗教組織の一員であり、人肉嗜食の性癖があった。
刑務所内でルーカスと出会い、最悪の殺人コンビとなった。

 

 

孤独な無神論
ウェイン・ロー/Wayne Lo
Wikipedia(英語)/殺人博物館

マサチューセッツ州の大学キャンパスで銃の乱射事件を起こし2人を殺害。

エリート主義者のローは人種差別発言を繰り返していた。

ウェイン・ロー/Wayne Lo

 

 

苛烈な魂
アイリーン・ウォーノス/Aileen Wuornos
Wikipedia

映画で描かれた彼女。映画『モンスター』ではシャーリーズ・セロンが彼女を演じてアカデミー主演女優賞を獲得している。また、インタビューやドキュメンタリーなども残っている。

生活に困窮していた彼女は暴力や軽犯罪で何度の逮捕され釈放を繰り返していた。その後、6名の男性の射殺腐乱死体が発見され、彼女は逮捕される。

レイプされそうになった事を理由とした正当防衛を主張したが棄却され、死刑が言い渡される。彼女は死刑の早期実行を望み、2002年10月9日に死刑となった。

アイリーン・ウォーノス/Aileen Wuornos

 

 

世界を恐怖に陥れたキラー・ピエロ
ジョン・ウェイン・ゲイシー/John Wayne Gacy
Wikipedia殺人博物館

ジョン・ウェイン・ゲイシー/John Wayne Gacy

スティーブン・キングによる『IT』に登場するペニーワイズは、この事件からの影響が大きいとされている。

高校時代まで続いた父親からの虐待から離れ、22歳で結婚し地域ボランティア活動にも熱心だった彼は青年商工会議所の副会長に抜擢されるが、少年への性的虐待逮捕。

出所後、休日にはピエロに扮して福祉施設や入院中の子供たちの為の慰安訪問を行い信頼を得る一方で、自宅に少年を招いては殺害をしていた。

奇行が目立つようになった1978年、ゲイシー宅に家宅捜索が入り、床下から29人の少年の死体が発見される。最終的に33人の殺害を行ったゲイシーは1994年5月に死刑が執行された。

刑務所の中で油彩画を描いては販売し、描いた数は4,000枚にも上ると言われるが、死刑後に団体や個人が私財を投じて作品を収集・焼却したため現存数は不明。

ジョン・ウェイン・ゲイシー/John Wayne Gacy

 

 

大きなファミリーと小さなパパ
チャールズ・ミルズ・マンソン/Charles Milles Manson
Wikipedia殺人博物館

チャールズ・ミルズ・マンソン/Charles Milles Manson

路上生活をし、公園で寝泊まりをしていた彼の周りには彼を慕う仲間や女性が集うようになり、ドラッグとセックス三昧の生活に見せられてその数を増やしていき、「マンソン・ファミリー」が形成された。

ドラッグの多用により自ら考える事をやめていた「ファミリー」は、マンソンのどんな指示でも実行する洗脳状態にあった。
1969年7月25日、マンソンは信者2名とともに麻薬提供者であったゲイリー・ヒンマン宅を訪れ財産を差し出すよう要求。ヒンマンを椅子に縛り付けて耳を削ぎ落とし、信者が彼を殺害。

ロスでの5名の女性殺害事件や夫妻殺害が発生。『吸血鬼』等に出演した女優・シャロン・テートまでもが殺害される。

現場には被害者の血で意味不明なメッセージが書き殴ってあった。窃盗や放火、銃器不法所持など様々な犯罪でファミリーが芋づる式に拘束されていき、上記の殺人事件の実行犯もファミリーであると判明した。

チャールズ・ミルズ・マンソン/Charles Milles Manson

 

 

パリの吸血鬼
ニコラス・クロー/Nicolas Claux

葬儀屋で働いていいた彼は黒魔術に傾倒していて、死体から骨や血を盗んでは持ち帰っていた。また、病院に侵入して輸血用の血液バックを盗み、それを飲んだりもしていた。

その後、満足できなくなった彼は、ゲイの男性を襲っては殺害し、その肉を食らうようになり、最終的に逮捕されたものの、殺人を立件できたのはたった1件だけであった。

出所後、彼はシリアルキラー達の肖像画を描くアーティストとして人気を博すことになった。

ニコラス・クロー/Nicolas Claux

 

 

人肉ハンバーガーショップ
ジョー・ロイ・メセリー/Joe Roy Metheny
TOCANA

ジョー・ロイ・メセリー/Joe Roy Metheny

1994年、トラック運転手として生計を立てていた彼は、妻と息子の蒸発を経験し離婚。その半年後、彼はホームレス状態となっていた元妻と男を殺害し、さらに同じ夜に売春婦2名、目撃者1名を殺害。一度は逮捕されるが証拠不十分として釈放される。

釈放後、彼はローストビーフとポークハンバーガーの小さな店を経営。
事件は1996年にガソリンスタンドに逃げ込んできた女性の証言で発覚。警察がメセリーの住むトレーラーハウスを捜索すると、その下から女性の遺体が、付近からさらに2名の遺体が発見された。

逮捕されたメセリーは、「殺した女性の肉を豚肉に混ぜて提供していた」と供述し、インタビューでは「ハンバーガーには気をつけろ」と発言している。

彼は自らを模したコミック調の絵を残しており、そこには自分の血判を押している。

ジョー・ロイ・メセリー/Joe Roy Methenyの描いたイラスト

 

 

戦争と虐待が生んだ怪物
アーサー・ショウクロス/Arthur John Shawcross
Wikipedia(英語)

アーサー・ショウクロス/Arthur John Shawcross

「ジェネシー川の殺人鬼(Genesee River Killer)」とも呼ばれる殺人者。

過去の母親からの虐待、幼少期の近親相姦・性的暴行・獣姦に加えて、ベトナム戦争でのトラウマによって精神破綻など心身共にボロボロに破壊されたショウクロス

売春婦を次々と殺した彼は、死体をロチェスターのジェネシー峡谷へと遺棄。彼は逮捕後に11人の殺害を認めた。殺害した女性の遺体を食べるなど人肉嗜食も行っていた彼は、裁判でトラウマによる二重人格などを主張したものの、最終的に250年の終身刑となった。

アーサー・ショウクロス/Arthur John Shawcrossの描いたイラスト

 

 

月夜の狂人
エドワード(エド)・ゲイン/Edward Theodore Gein
wkipedia殺人博物館

エドワード(エド)・ゲイン/Edward Theodore Gein

幼少期、母親から虐待ともとれるほど宗教の強い教育を施されたが、その内容はキリスト教の教えからは遠くかけ離れた、ねじ曲がったものだった。

母親の死後、彼は自身の性癖に次第に目覚め始める。カニバリズムや死体への興味を募らせていた彼は、夜になると墓場から遺体を掘り起こしては解剖したり、骨や皮で食器やランプなど調度品などを制作していた。

「満月の夜に、切り取った女性器で自らのペニスをくるみ、乳房のベストを身に付け、女性の頭皮を被って農場内を歩いたり、剥いだ皮膚を張った太鼓を肩から吊るして、人骨のばちで叩き鳴らしたりした。」というのが有名で、映画『エド・ゲイン』でも描かれた。

彼の逮捕は、雑貨店の経営夫人の殺害で、警察がゲイン宅を捜索すると内臓が取り出され、首を斬られた夫人の死体があった。さらに、解体され、一部は家具類に加工された15人の遺体が発見された。

 

 

殺人ホテル
ハーマン・ウェブスター・マジェット/Herman Webster Mudgett
Wikipedia殺人博物館TOCANA

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「H.H.ホームズ(Dr. Henry Howard Holmes)」の名前が有名な連続殺人鬼。

結婚詐欺や保険金詐欺などの犯罪で資金を溜めたホームズは、シカゴ万博で多くの客が訪れると見込んだ彼は。「キャッスル(城)」と呼ばれるほど大きな3階建てのホテルを建設。
しかし、その内部は入り組んだ迷路状になり、各客室へ通じる秘密通路やガス室、地下室には拷問部屋があったとされ、殺された被害者は解剖され、最終的に硫酸によって骨まで溶かされた。

しかし、この話は彼の死後に作られたフィクションと混ざっている部分が多いと指摘されている。

 

 

 

2. 奇妙なおとぎ話・映像の世界の魔的コレクション

 

 子供の頃に見た、映画、アニメーションの世界で語られる物語の中には、私の想像を刺激してやまない魅力的なモチーフが溢れていた。
 特に映画『羊たちの沈黙』を見たときには、ハンニバル・レクターの署名本がコレクターの間で出回り、落札されたというだけで、心の底からこの本が欲しいと願った。そこから、数々の映画に登場するシリアル・キラー達のモデルを調べ始めたという事もある。
 このコレクションは、主に映画の世界や、アニメーションの世界の中から、妖しくも美しい登場人物たちや、監督たちの世界観をお楽しみ頂ければと思う。

 

展示されていたのは以下のようなものが。
レイ・ハリーハウゼンの『フランケンシュタイン』のイラスト
ティム・バートンの『シザーハンズ』のドローイング
◆『バットマン・リターンズ』の劇中使用人形
◆『羊たちの沈黙』の蛾の標本
◆『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の劇中使用人形
◆『フレディ vs  ジェイソン』から、幼いジェイソンの目と歯
◆『マッド・マックス2』で使用されたヘルメット
◆『チャイルド・プレイ』えで使用された人形の頭部

 

 

 

 

3. 愛すべき恐怖・怪奇漫画の中の魔的コレクション

 

原稿用紙の上に広がる無限の恐怖世界。一言に「恐怖」といっても何が「怖い」のかは人によって千差万別である。怪奇漫画という媒体は、普遍的であり、そして極個人的な恐怖という精神的、肉体的な感覚を、ありとあらゆるジャンルを通じ描かれる、非常に懐の深いジャンルであると考える。

 

この章では、以下の漫画家の作品の原画や原稿が展示されていました。

水木しげる
楳図かずお
日野日出志
杉戸光史
◆谷ゆきお
◆白川まり奈
◆島根けんじ

 

 

 

 

4. 心の中に潜むもの~inner psychological world

 

人は世界をどうとらえるか、残った作品から、その人の持つ精神世界から見えてくるものがある。
以前同画廊で展示したダニエル・ジョンストンについて以下のように記した。

全てを忘れてしまった私たちは、ダニエル・ジョンストンの作品をどう見るべきなのだろうか。
なかった事にしていた傷跡に、郷愁にも似た儚い疼きが必要ならばと、ダニエル・ジョンストン・コレクションを開封した。

私たちには見えない世界を心の中に構築していた、趣の異なる4人のアーティスト・コレクションを出品する。

 

この章では、以下の4人の作品が展示されていました。
◆ルイス・ ウェイン
◆ピエール・モリエル
ダニエル・ジョンストン
エド・ロス

 

 

 

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!