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映画・アニメ・美術展などを中心に感想を書いています!

『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【作品展】AFTERL-IFE WORLD:ネオンカラーが照らす日本カルチャー愛溢れたサイバー世界観イラスト!

2019年8月31日訪問

AFTERL-IFE WORLD

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【一言】

綺麗で最高!
ネオンカラーは「デジタルの冷たさ」を演出し、
パステルカラーは「人間味ある温かさ」の印象!

背景まで描きこまれた雑多な風景や日本カルチャーの諸々が本当に楽しいイラスト作品群でした!

 
【Twitter140文字感想】

 

 

 

 

展覧会と作者の概要

 

展覧会の概要

DIESEL ART GALLERYでは、2019年8月30日(金)から11月14日(木)まで、カナダ・トロント出身のビジュアルアーティスト、MAD DOG JONES(マッド・ドッグ・ジョーンズ)による世界初個展「AFTERL-IFE WORLD(アフターライフ・ワールド)」を開催します。

2017年にインスタグラムで作品を発表して以来、瞬く間に人気となったMAD DOG JONESは、これまで作品の発表の場をインスタグラムに限定していました。世界初開催となる今回の個展はMAD DOG JONESの世界観を実際に間近で感じられる貴重な機会です。
DIESEL ART GALLERY

会場:DIESEL ART GALLERY
会期:2019年8月30日~11月14日
料金:無料
公式サイト:こちら

 

 

クリエイターの紹介

カナダ生まれのビジュアルアーティスト。
ミュージシャンの顔を持つ一方、2017年よりアーティストMAD DOG JONESとしての活動をスタート。
日本のアニメやSF映画サイバーパンク大自然という相反する要素を融合させた作品をインスタグラムで発表。
音楽とアートをつなげ、Maroon 5、Trippie Redd、Chromeo、Vanossなど、数多くのバンドのアートワークを制作。
進化を重ねる彼のスタイルはインスタグラムで絶大な人気を誇ります。
DIESEL ART GALLERY

 

 

 

 

 

展覧会と作品の感想


 

 カナダ人アーティスト「MAD DOG JONES」の世界初個展
 会場はDIESEL ART GALLERYで、毎回独特な、私好みの面白い展覧会を企画してくれますが、今回は最高に面白かったです!

 サイバーパンク」も「日本カルチャー」も私の大好きなジャンルで、それらが融合したイラストは、ネオンカラーが最高に格好良かったし、最高でした!



 何から感想を書けばいいのか……。
本当に全てが素晴らしかったので!



 まず、「色」が凄かった!
 サイバーパンク》って「色」の果たす役割が本当に大きいのだと感じました!

 作品の画面は本当にカラフル。
 でも、その「カラフル」の種類は、目に毒な極彩色ではなく、「ネオンカラー」と「パステルカラー」が融合したような不思議な感じで、まさに感覚は《サイバーパンク》!

 透明感のある蛍光色=ネオンカラーは「デジタルの冷たさ」という印象を生み出して、SF映画によくあるホログラムとか電子的なイメージを抱かせます。
 一方で、比較的薄いパステルカラーは「人間味のある温かさ」という印象で、人物の肌から室内の装飾・小物まで生活感が感じられるような感じ。

 「サイバーパンク」の1つの要素は人間と機械の融合とかなので、こうした「色」による印象の効果って凄いんですね。『攻殻機動隊』とか『トロン』とかは「青い」イメージですが、このMAD DOG JONES氏の作品は「紫」色の作品ですね。




 そして、「カルチャー愛」を感じる世界観が凄かったです!

 簡単に言えば、攻殻機動隊』や『ブレードランナー』のような都市描写と、『AKIRA』のような開発途上の街を組み合わせたような独特な、しかしサイバーパンクを象徴するような世界観が凄かったです!

 そして、描かれるのは「日本」です!
 原宿や渋谷の街がパンク的に描かれていたり、日本語が至る所にあしらわれていたり。漢字表記のネオン看板や密集した木造住宅、空を横切る沢山の電線、さらにはラーメンに神社まで、本当に「日本愛」が凄くて楽しかったです!




 サブカル」からの引用がとっても最高でした!

 『セーラームーン』の月野うさぎのフィギュアがあったり、『AKIRA』の主人公に似たジャケットの少年がいたり、インスタレーションの車に乗っているのが『エヴァンゲリオン』の綾波レイだったり。

 あと、感激したのが、この部分(↓写真)でした!
 セーラームーンと思しきシルエットの背景に、真っ赤な「A」がマークされているこの部分を見つけた時の面白さ! というのも、これは「JUN INAGAWA」というアーティストの『魔法少女DESTROYERS』という作品シリーズ。「サブカルが弾圧された世界で魔法少女が立ち上がる」というコンセプトで、個人的に大好きな作品だったので、嬉しかったです!




 「会場」がとっても良かったです!
 ネオン管とアクリルパネルが設置され、その光が反射してサイバーチックな世界観を演出していて、雰囲気がとっても良かったです!

 また、作品もデジタルプリントでフォルムラミネート囲うがされているので、「反射」がもの凄いです。他の普通の展覧会なら反射や映り込みは大嫌いなのですが、今回はそれも含めていい感じでした!

 この展示方法が「インスタレーション作品」なのかは不明。
 もしかしたら作品名がどこかに掲示してあったかもしれませんが、見逃してしまいました……。




 展覧会は11月まで開催しています。
 ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 美術手帖での記事はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

展示作品の紹介



 展示作品の紹介と、簡単な感想を書きます!
 作品はすべて撮影OKでした! が、照明の関係で若干色味が変わってしまっているのが本当に申し訳ないです......。

 

 

コンセプト

サイバーパンク大自然という相反する要素を巧みに融合させたMAD DOG JONESの作品。自然を愛する彼は、温かみのある柑橘系の色彩やネオンカラーを用いることで、人工的で無機質なテクノロジーをどこか人間味のある世界に変換します。

MAD DOG JONESのクリエーション源は故郷カナダの大自然です。日本のアニメやSF映画サイバーパンクからインスピレーションを受けながら、自然美を逆説的に表現した作品を生み出しています。

展覧会のタイトルにもなっている「AFTERL-IFE」は、MAD DOG JONESの造語であり、不自然な位置につけられた「−ハイフン」は、多忙な日常生活の予期せぬ「ひと休み」を意味しています。展覧会では、過去や未来に目を向け、現実の日常からは見つけることができない未知の世界へと扉を開きます。
DIESEL ART GALLERY

 

 

 

作品の紹介

 

TitleDREAM SEQUENCING
Year:2019

 タイトルの「SEQUENCING」は生物学における遺伝子配列の決定過程を指す言葉です。「夢の遺伝子配列」というように直訳で良いのかは難しいところですね。
 中央の女性像は夢なのか実体なのか、電子のゆらぎなのか、光学迷彩的なイメージなのか。絶妙な透明感がめっちゃ好きです!
 背景が日本のどの町でも見そうな、ある意味では懐かしい感じの風景なのがまた、ポップな女性像との差が印象的です。

 

 

 

TitleTHE NEVER OVERPASS
Year:2019

 「果ない高架」とでも訳すのでしょうか。
 この作品を最初に見た時、パッと『2001年』の宇宙ステーション5を思い出しました。ぐるりと丸い構造や、暗い背景に人工的な白い巨大物の感じはまさに宇宙ステーション5です!
 あと、電柱の影とかがぼんやり揺らぐようで、結構好きな表現です!

 

 

 

TitleVISION ROOM
Year:2019

 この、1枚の窓の外に情報がギュッと詰まっている感じ、良いです! 海外SFにある”ナンチャッテ日本”をわざと再現しているようで、カラフルな厳島神社とかドン・キホーテやお茶漬けのような装飾があったりと、雑多な感じが最高!
 あとはベッド。独特な光の反射が印象的で、布団の素材のせいなのか、溢れる光源のせいなのか、気になります!

 

 

 

Title"I'M SURE THE CAT'S FINE."
Year:2019

 「立派な猫だと確信している」的なタイトルでしょうか。
 中央の張り紙は「探し猫」の内容で、「FINE」は「すばらしい」という意味の他に「罰金」という意味もあるので、「お尋ね者の猫と確信」的な意味もあるんでしょうかね。

 

 

 

TitleCITRUS
Year:2019

 「柑橘類」という意味の「CITRUS」。
 オレンジ色のライトがめっちゃ格好いいです! 中央の女性に焦点が合っていて、奥の建築物が迫ってくるような、「これから街に繰り出すぜ!」というような印象を感じる作品でした!
 ここ、原宿なんです!

 

 

 

TitleCAPTURED (RELEASED) MEMORIES
Year:2018

 「手にした(手放した)記憶」というような意味合いでしょうか。
 画面に色々とあって楽しいです!
 まず、『もののけ姫』に登場する「こだま」の置物が! 桜の枝は日本っぽいし、映画雑誌『スクリーン』の存在も確認! スマホで再生しているのはMAD DOG JONESの「All Dreams Simultaneously」です。 スケッチブックのアイデアは、いつまで見ていても飽きない!

 

 

 

TitleAUTOPROCESSING
Year:2019

 「自動処理」というタイトル。
 このイラストも本当に詰まっている! 「魔法少女デストロイヤーズ」のオマージュと思しき「A」のマーク、ラーメンに使っている顔に見覚えがあるけど、なんでしたっけ......。背景の「カビキラー」とかリアルだなぁと。

 

 

 

TitleALL DREAMS SIMULTANEOUSLY
Year:2019

 「同時に全ての夢を」
 看板に擬態して画面内にある「ドリーム」「アフターライフ」「FAKE」という文字情報がタイトルをより印象づけました。
 中央の女性のポップな雰囲気と大きなイヤリングが好きです!

 

 

 

TitleREFLECTIONS & ILLUSIONS
Year:2019

 「反射と幻想」
 MAD DOG JONES氏の作品の印象にピッタリの題名だと気がしました! 中央の男女二人。ペイントアートとかしそうなちょっと犯罪臭のする印象も受けますが、なんだかアメコミに登場するヒーローにも思えます!

 

 

 

TitleA GRAIN OF SAND
Year:2019

 題名は「砂の粒」
 この、バラックを積み上げた頂上に城や鳥居があるこの雰囲気、なかなか大好きです! ちょっと『キルラキル』の本能字学園みたいです!
 で、建物の屋上の縁から落ちないようにバランスを取りながら歩くピンクのパーカーの少女が、後ろ姿だけなのに可愛くって大好きです!

 

 

 

TitleLOST IN A MOMENT
Year:2019

 「失われた瞬間」という作品。
 背景に円形が印象的な「東方明珠電視塔」が見えるのでここは上海ですかね。窓の外の摩天楼とかビルの明かりが『攻殻機動隊』を想起させて、そう思うとベッドの女性も少し草薙少佐に似ているような──? 今にもダイブしそう!
 画面左のディスプレイに表示された宗教チックな画像。このマークってどこかで見た気がするんですけど、ゲームとかでしたっけ──?

 

 

 

TitleGRAVITY
Year:2019

 「重力」
 この電線がワチャワチャと空を多く感じ、まさに日本的な風景の代表格だと思います! 『エヴァンゲリオン』なんてまさにそうですよね(笑) あと、街灯の光と、夕暮れの空の色合いと、建物の影の黒と、なんだか哀愁を思い出すようです。

 

 

 

TitleBEST FRIENDS FOREVER
Year:2019

 「永遠の親友」というタイトルですが───
 人間にとっての「永遠」ではなく、動物たちにとっての「永遠」でしょうか。そうするとタイトルは思いっきり皮肉ですよね。
 完全に動物園状態というか、野生状態で無法地帯です(笑) この「TOSHIBA」が槍玉に上げられている感じがなんともねぇ。

 

 

 

TitleRESTART
Year:2019

 「再起動」
 めっちゃ格好いい。
 ステッカーとペイントで埋め尽くされたヘルメットが格好いいし、その中の確固たる黒い瞳がまた格好いい! これは女の人ですよね? 格好いい女の人は大好き!

 

 

 

TitleNIGHTFALL
Year:2019

 タイトルは「夕暮れ」の意味ですけど、「Nightfall」って「夜の帳が下りる」という意味合いがして結構好きな単語です。
 これもやっぱり、画面を埋める木造家屋と電線の存在感がとても日本っぽくて懐かしい?感じになりました。ベランダに干されたプーさん柄の布団とか、それを見るような猫とか可愛いです!

 

 

 

TitleSELF-CASE
Year:2018

 「私事」とか「プライベート」的な意味でしょうか。
 星野うさぎと思しき人物の映るアニメを見ながら、豪華そうなラーメンをすする私生活はなかなか羨ましい───!!!(そのラーメンの中身はサプリに目玉とグロいけど......)

 

 

 

TitleNO REPLY
Year:2018

 タイトルは「返事なし」───失恋ですかね。
 中央の人物が、大友克洋さんの『AKIRA』に登場する金田のジャケットに似ているような。近未来的な建物なのにガラケーなのがまた印象的です!

 

 

 

TitleINTERNAL REFLECTION
Year:2019

 直訳で「内部反射」という題名。
 高層マンション?の朽ちた感じとか絶妙です!
 内部反射ってどういう意味?建物の内部が透けているという意味なら分かるけど......。この禍々しい感じ、『空の境界』の「矛盾螺旋」に登場するマンションを思い出します......。

 

 

 

TitleSPICE WORLD
Year:2019

 「スパイス・ワールド」
 キッチンとヘルメットと生き物。意味は分からないけど、この世界観は結構好きです! フクロウと同じようにエイが宙を舞い、ニョロニョロとタコが動く感じ、めっちゃ好き!

 

 

 

TitleBAD IDEA
Year:2019

 「悪いアイデア
 ヘルメット被った格好いい情熱的な女性を前にタイトルを聞くと、映画に登場しそうなセリフですね! 今までと違い、黒色が基調になっていて、そのイメージが格好いいし、まつ毛とかが美しい!

 

 

 

 

インスタレーション&体験展示

 

インスタレーション

 会場の中央部に設置されていたネオン管やアクリルパネルです。
 会場に作品名の表記が無かったのでギャラリーの担当者様にメールで確認したところ「展示会場の装飾、演出の一部」という回答でした。
 しかし一方で、美術手帖には「インスタレーション」として紹介されていたので、なかなか難しいですね......。

 凄かったです!
 ネオン管が放つ色の雰囲気が最高だったし、アクリル板に反射する会場の光景とかがとっても良かったです! 実際に見るより、写真の方がより綺麗に映っていました!

 

 

 

「Team MDJ」

 

TitleTeam MDJ Eternity Sky Car

小さな、何の変哲もない車のオブジェですが、よく見ると運転席に座っているのが『エヴァ』の綾波レイさんではないですか!

 

 

 

TitleTeam MDJ Helmet

 Instagramへの写真投稿企画でした。
 ヘルメットを被り、ベストを着用してインスタに投稿すると、MAD DOG JONESの作品の一部として公開されるようでした。
 作品の中で描かれたようなヘルメットが現実にあり、自分自身が被ることが出来るというのは、かなりクールです!

 

 

 

TitleTeam MDJ Vest

 

 

 


 

 

 

 展示内容の紹介と感想は以上です!

 今回は本当に良かった!
 お土産はいつも通りポストカードです! 少しお高めでしたが、格好いいし額縁に入れたら映えそうだし、嬉しいです!




 あと嬉しかったのは、ギャラリーのスタッフさんが話しかけてくれたこと。
 こんな”陰キャ”の私にありがとうございます!

 「素敵なイラストですよね」とか「丁寧に写真を撮られていましたね」とか話してくれて、サブカルの話も含めて少しお喋り出来たのが嬉しかったです!



 関連です。
 日本のSFサブカルをオマージュしたような作品が多かったですが、今年「2019年」というのは特別な西暦なんです!
 というのも、この2019年が舞台の作品が『AKIRA』を筆頭に数々の名作が当てはまる、SF好きにはたまらない1年なんです!

 

 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!