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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【アニメ映画】『劇場版 幼女戦記』:爆撃と銃声の弾幕が奏で、迫力と緊張が描く物語は疾風迅雷!!

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2019年2月8日鑑賞

劇場版 幼女戦記
The Saga of Tanya the Evil

「劇場版 幼女戦記」キービジュアル

 

【評価:4.8/5.0】

 
【一言】

これはヤバい。
「劇場版」の魅力を存分に引き出す傑作!

TV版を軽々と超越し、遥かに凌駕!
爆撃と銃撃からなる弾幕が奏でる効果音の爆音響は鼓膜を劈く!

拳を締め、掌に汗握る緊張&緊迫感に満ちた物語に畏怖を覚える!
圧倒的なバトル描写が伴う疾走感と興奮に酔いしれる!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

目次&ストーリー&メモを表示

 

【目次】

 

 

STORY&STAFF

 

統一暦1926年。
ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる、帝国軍第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。
凱旋休暇を期待していた彼らだが、本国で待ち受けていたのは、参謀本部の特命であった。

曰く、『連邦国境付近にて、大規模動員の兆しあり』。
新たな巨人の目覚めを前に、なりふり構わぬ帝国軍は、自ずと戦火を拡大してゆく……

時を同じく、連邦内部に連合王国主導の多国籍義勇軍が足を踏み入れる。
敵の敵は、親愛なる友。
国家理性に導かれ、数奇な運命をたどる彼らの中には、一人の少女がいた。

メアリー・スー准尉。
父を殺した帝国に対する正義を求め、彼女は銃を取る。


映画公式サイト

予告動画

 

監督:上村泰
原作:カルロ・ゼン幼女戦記
制作:NUT
音楽: 片山修志
キャスト:悠木碧, 早見沙織 and more.
上映時間:101分
日本公開:2019年2月8日
配給:角川アニメーション
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

感想外観

 

 これはヤバい!
 TV版ですら迫力と興奮が凄かったので、「劇場版は一体どうなるんだろ?」と楽しみにしていました。

 TV版を遥かに凌駕する、驚異的とすら言えるほどのクオリティと激しさが凄すぎて、最高でした!




 【劇場版】を見事に活かした作品に!

 アニメーション、音楽、物語、音響……と映画を構成する要素全てが【劇場版】というキャンバスを存分に活かした作品に仕上がっていました。

 映画館で“観るしかない”作品です。

『劇場版 幼女戦記』画像



 本作で素晴らしいのは、何より「戦闘」!

 航空魔道士による空戦、第一次世界大戦を彷彿とさせるオールドな地上戦、爆撃、銃撃、破壊、爆破と圧倒的な火薬量で徹底的に焼き尽くすかの如くの戦争描写が素晴らしい!

 耳に響く銃声や爆撃音の、あの大音響さは絶対的に超興奮間違えなし!

『劇場版 幼女戦記』画像



 そんな「戦闘」を描くアニメーションが最高!
 瓦礫をくぐり抜け、高速度で飛翔する、あの「スピード感」は他のアニメでは絶対に見られないほど、高クオリティで激しくも丁寧!

 敵vs味方が入り乱れる空戦の迫力は重圧的だし、空対地戦の破壊力は抜群!



 「どうしてこうなった!!」
 ターニャ少佐の悲痛な叫びが劇場に響く!


 苦境を跳ね返し、逆境を制してもなお、次から次へと訪れる敵・脅威・危険の連続が描かれる物語。
 拳を固く握りしめ、手に汗握るような緊張感と緊迫感に満ちたストーリーが本当に見事!

『劇場版 幼女戦記』画像



 なんかもう、「音」にヤラれました。
 鼓膜を劈く破裂音、身体を揺する爆撃音、背筋が凍る打撃音、風すら感じる飛行音。

 過激な戦争を演出するのは映像ばかりでなく、劇場版の大音響をこれでもかと活かすかのように響く【戦闘音】に耳がバグりそう!
 本当に、凄い!

 

 

 

 

【劇場版】を冠するに相応しい作品

  

 最近はアニメ作品の劇場公開が増えましたよね。
 でも、その中にはOVAとか番外編みたいなものも多くて、正直「DVDレンタルでいいやぁ〜」みたいな作品がとても多いと思います。

 内容は気になるけど、鑑賞料払ってまでして映画館で見る必要のない作品か本当に多い。



 けど!
 本作は全然違う!
 映画館で観るからこそ、価値のある映画作品でした。


 詳しい感想は順番に書いていきますが、映画作品を構成するアニメーション・音楽と音響・物語・過激さ……etc. 等々の全てが超一級品。

 この凄さも良さも、自宅鑑賞では絶対に伝わらない!
 映画館の大音響で観るからこそ、その真なる価値を享受出来るし、作品を数十倍に楽しめます!





 期待を絶対に裏切らない!
 TV版を見ていない初心者でも、ぜひ本作を観て欲しいと心底思うほど。

 同日(2019年2月8日)に公開されたアメコミ超大作『アクアマン』“なんか”よりも数万倍面白いことは保証します!

 

 

 

 

戦争下での戦場での戦闘

 

 「圧倒的」としか言葉が出ないバトル描写。

 果たして、ここまでの戦闘シーンを描いたアニメ作品があったでしょうか??

 確かに、ufotableの『Fate/sn』は桁違いに美しいバトルが描かれるし、アレを制作する技術力は凄いと思います。

 しかし、体感的・視覚的には本作『幼女戦記』の方が遥かに上位だと思いました。なによりも、ビジュアル面での激しさが違う!



 やっぱり、ターニャ少佐率いる航空魔道部隊による戦闘は素晴らしいとしか言いようがないですよね!
 度重なる敵の襲来にも冷静に対処し、ターニャの命令を受け、照準を合わせ、一斉に射撃する様子の格好良さったら最高ですよ!

 敵魔道士との空中戦は、軌道を追えないくらいに俊敏でスピードのある戦闘が繰り広げられ、広大な空中を舞台にした敵味方入り乱れるような戦闘シーンは圧巻の極み!

『劇場版 幼女戦記』画像



 地上戦や地対空戦も素晴らしいですね!
 ライフル銃や大砲類を駆使して敵前線に砲弾を撃ち込み、塹壕に潜って敵攻撃を回避する。
 地平線を埋めるかの如く押し寄せる敵軍の師団を相手に、アナログな戦い方で、量と力で戦線を押し合う「戦争」の泥臭さが本当に上手い!


 敵機による爆撃、砲弾の嵐、投擲される爆弾などで、次々に兵士が駒のように死んでいく様子が妙に細かく描かれていたのも印象的でした。



 類をみない規模の火薬量で町を焼き尽くすように、銃弾と砲弾、そして怒号が飛び交う戦場での戦争が本当に迫力に満ちていて、興奮しました!

『劇場版 幼女戦記』画像



 ますそもそも、前提としての世界観設定が最高ですよね。(まぁこれはTV版もおなじですが。)

 第一次世界大戦の状況と似た、ライフル銃や戦車、戦闘機な大砲類が主力の時代設定の何が素晴らしいって、「人が撃つ」というオールドさがあるところ。人間が操作するっていうだけで、生々しさというか過激さが増します。

 そこに派手な見せ場を作るべく加えられた「魔道士」の存在がとにかく絶妙!
 自在に空中を駆け回り、超遠距離射撃や破壊力抜群の銃弾を投下するなどの「ショー(見世物)」的な要素が追加!

 『スター・ウォーズ』みたいに艦砲射撃ではなく、『ハリー・ポッター』のように魔法特化でなく、『刃牙』の肉弾戦全振りはもってのほか、レーザー銃を撃つSFも何だかなぁ〜。 この、塹壕に籠もって戦う泥臭さ、人命が尽く散る人海戦術とかが本当に見応えあります!

 

 

 

 

大絶賛&大称賛のアニメーション

 

 上で大絶賛した「戦争の戦場での戦闘」。
 これを描き出しているアニメーションが本当にクオリティ高くて感動すら覚えました!
 これは称賛に値するし、こんな映像をスクリーンの大画面で観られたことに感謝ですよ、本当に!



 やはり特筆すべきは対空戦。

 これを描くアニメーションが凄い!

 ターニャ率いる第二〇三航空魔導大隊の修練度といったら桁違いに凄くて、敵の弾幕を軽々と避けて飛び、戦闘機との死闘を繰り広げます。
 ターニャ自身も当然負けてはおらず、狭く入り組んだ街中を自在に飛び回ったかと思えば、翻って敵の背後を潰す俊敏さは鬼のよう!

 崩落する瓦礫をくぐり抜け、高速度で飛び回る魔道士たちが身に纏う「スピード感」を巧みに演出し、旋回や急降下を始め、様々なアクロバット飛行を描き出すアニメーションが本当に凄い!

『劇場版 幼女戦記』画像



 まさに、アトラクションに乗った感じ。

 風切る疾走感がヤバいし、右へ左へと傾く飛行の激しさ、そしてそれらを一人称視点で見た時の迫力が何にも勝って凄い。

 素早く展開する戦闘シーンの描写は圧巻で、もはや目で見ただけでは処理できないほど!!
 呼吸を忘れるほど映像に見入るし、肺が押し潰されそうなほど緊張するし、何だか風圧や重力すら感じてきそうな威圧感がありました。

『劇場版 幼女戦記』画像



 これは、劇場版だから。
 もちろん、映画なのでそれ相応のリソースを割くことが出来るのは事実で、実際に相当の労力が払われているのだと思います。

 でも、それ以上に「大画面」というのが大きい理由なのではないでしょうか?
 自宅の標準的な液晶テレビではあまりに細く激しい動きを描き出してもその凄さや迫力を十分に伝えきれないし、視聴者も鑑賞しきれない気がします。
 そこで、映画館。あの大スクリーンで見れば、細かい部分はよくわかるし、視野一杯に広がる映像は感覚的な部分にまで訴えてくるよう。

 映画館で上映する劇場版だからこそ、ここまでのクオリティを制作できるし、完成した映像の楽しさを“体験できる”のではないでしょうか!?

 

 

 

 

歴史を汲んだ、手に汗握る物語

 

 《どうしてこうなった!》

 苦渋を飲まされたような顔で、ターニャが心の底から叫ぶ絶望の一声。

 これを待ちわびている部分は少なからずあり、これがあるからこそ、本作は面白い!

『劇場版 幼女戦記』画像



 というのも、「展開が激しい」んですよ。
 暇なんて感じさせないくらい、次から次へと敵や危機が到来してくるから、一息休息をつく暇が無いくらい物語が転回していきます。


 ターニャ配下の敏腕魔道士らが、押し寄せる敵を倒し、逆境を跳ね除け、危機を回避してもなお、襲い来る脅威。
 偶然か必然か、歴史の流れか、存在Xの仕業か、とにかく「見せ場」がどんどんやってくるから面白い!

『劇場版 幼女戦記』画像



 「ターニャは死なない」と分かってる。
 でも、ハラハラ・ドキドキする物語展開には毎回ビクビクするし、目を閉じたくなるほど緊張!

 あの【絶体絶命】の状況を何度も演出する方法は「見事」と称賛するしかないし、一方でそのピンチを乗り越える方法がまたターニャを“魅せる”作戦だから凄い!




 そして、「転回が激しい」のも重要な本作を傑作たらしめている要素。
 たった100分の中で何度も状況が変わり、好転し、悪転するからギュッと詰まった濃密な物語になっていました。

 それに、緩急の付け方もまた見事!
 疲弊に身体を震わせるほどの戦闘をくぐり抜けた兵士たちは、一度酒盛りで休息をとり、しかし事態は急変し再び前線へ。

 コロコロとテンポよく状況が変わっていくからこそ、観ていて飽きないし、それどころか先が気になって仕方ないです!



 TV版から繋がりますが、歴史そのものをオマージュしたような内容の物語は素晴らしく面白いですね!
 本作での敵は、「連邦」。旧ソ連を彷彿させる共産主義体制との戦争は、領土だけでなく、イデオロギーの戦争へと突入するのです!

 本作では中でも、誰もが印象に残っているような人物や、教科書で見たようなシーンを写し取ったような展開があり、とても良かったです!
 少し世界史好きな私としては、十二分に楽しめました!

『劇場版 幼女戦記』画像

 

 

 

 

耳がバグる程の大音響!

 

 ちょっと始めの方に戻りますが、「音」が本当に凄かったです!
 これが、【劇場版】の威力ですよ! 冗談抜きで、音に酔うし、頭が震えるほどの重低音が振動として伝わってきます。



・鼓膜を劈く破裂音
・身体を揺する爆撃音
・背筋が凍る打撃音
・風すら感じる飛行音


 およそ、戦場で耳にするであろう「音」を映画用に編集してリミックスして大音響に仕上げたような素晴らしい重厚な音が響き渡ります。

 これは、映画館で聞くからこそ、価値のある音響ですよ!

『劇場版 幼女戦記』画像



 音響を手掛けられたのは、岩浪美和さん。
 『ガルパン』や『サイコパス』など名だたる音楽が印象的な作品を担当されてきたわけで、TV版に引き続き、本作では劇場版をたっぷり引き出すような轟音に仕上げてくださっています!




 派手で丁寧な映像だけでなく、音の面でもしっかりと【戦闘】を構成していくから凄い!

 その一方で、兵士の「悲鳴」は一切聞こえず、代わりに決意を示す掛け声や怒号が伝わってきます。
 「嫌な音」を全部カットしたという点では見事なエンターテインメント性も発揮していました!

 

 

 

 

ターニャの言葉と戦争

 

 ターニャ・デグレチャフの台詞が格好良い!

 あの力強くも幼さの残る太い声が叫ぶ彼女なりの戦争観や正義観が本当に好き!

 演劇を見ているような、回りくどい言い方とか飾り立てた表現とかが、絵に描いた軍人のようで良い!
 TVアニメの方の予告動画とかの台詞回しもまさにそうですよね!
第1話「ラインの悪魔」予告




 特に今回の敵ではそれが如実。
 本作での敵は旧ソ連を彷彿させる共産主義の「連邦」。

 自由を掲げる「帝国」と、共産主義の「連邦」。
 まさにイデオロギーの対立という構図が鮮明になるわけですが、そんな状況下で発せられるターニャの言葉がとにかく強い意思に満ちていて格好いい!

 あの演出というか、プロデュース的な側面は本当に見ている観客をも引き込むような政治家的な魅力がありますよね。

『劇場版 幼女戦記』の画像



 要するに、わざわざ章立てして何が書きたいのかというと………ターニャは凄い格好いい!

 ネタバレなので台詞とか具体的な状況とかは書けないのが残念ですが、スクリーンに大きく映し出されるターニャ・デグレチャフが、身振り手振りしながら堂々と演説めいた台詞を吐く姿の凛々しさといったら最高ですよ!

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 


 

 

 

映画の感想
※ネタバレあり

 

登場人物と歴史が面白い!

 

 結構、登場人物が多い方ですよね。
 しかも軍人だから肩書制度があるし、名前もゲルマン系やロシア系というように日本人には馴染みのない発音キャラが多くて、声優さんはよく噛まずに発音できるな~」と毎回感心して聴いています(笑)


ターニャ・フォン・デグレチャフ 少佐
ヴィーシャ 中尉
マテウス-ヨハン・ヴァイス 大尉
ヴォーレン・グランツ 中尉
ヴィリバルト・ケーニッヒ 中尉
ライナー・ノイマン 中尉
エーリヒ・フォン・レルゲン 大佐
クルト・フォン・ルーデルドルフ 中将
ハンス・フォン・ゼートゥーア 中将
ゴドーク・ホーフェン 少佐
メアリー・スー 准尉
ウィリアム・ダグラス・ドレイク 中佐
サー・アイザック・ダスティン・ドレイク 中佐
エドガー
ビビ
ロリヤ 長官
ヨセフ・ジュガシヴィリ 書記長
ピエール・ミシェル=ド・ルーゴ 将軍
セヴラン・ビアント 中佐
アンドリュー 記者
アーデルハイト・フォン・シュゲール 牧師

 戦争映画って実写だと誰が誰か分からなくなる(みんなオジサンだから 笑)んですが、やっぱりアニメだと特徴的に描いてくれるので、印象に残りやすいですね!

『劇場版 幼女戦記』の画像



 今回驚いたのは、連邦長官のロリヤ。
 頭のシミや背格好などがあまりにもゴルバチョフに激似で、不覚にも笑ってしまいました(笑) しかも、その性癖が極度のロリコンだったから爆笑! あの変態じみた言動はヤバイですって!
 似ているといえば、書記長もスターリンに激似でしたね!!!

『劇場版 幼女戦記』の画像



 そして歴史面。
 帝国・連邦・共和国・合衆国・多国籍軍────国名は出さずとも、世界観の構造を頭の中で描き出すことができるからすごい!

 まず連邦の政治体制はそのままソ連のような共産主義体制。中でも印象的だったのは、前線から「負けそう」という報告が上層部へ上げられる度に改ざんされ、書記長には「優勢」とまで伝えられる情報のやり取り。
 なかなかリアルだと思いました。まぁ、この状況は共産主義国に留まらないようで、第一次世界大戦を描いた『西部戦線異状なし』という映画ではドイツで同じ状況が描かれています。

 ターニャも言っていましたが、この世界では連邦において書記長の立像が完成しているんですね。建物から国旗を掲げるシーンは第二次世界大戦ソ連兵が共産党旗を掲揚するシーンに瓜二つ。

 本当に、歴史を手玉に取るようにオマージュする物語が最高に面白いです!

『劇場版 幼女戦記』の画像

 

 

 

 

戦争と物語 ①

 

 映画開始前、『ようじょしぇんき』のキャラたちの挨拶が!
 う~ん......面白かったけど、ちょっと長すぎな気も。最後の「立っている同志がいる」ってやり取りも寒かったような......。
『ようじょしぇんき』#00




 物語の最初は、TVアニメ終盤で描かれたところからの繋がり。
 南方植民地へ敗走した共和国軍のド・ルーゴが反撃機会を伺う中、帝国は先鋒にターニャの率いる第203魔導大隊を送り込み、ド・ルーゴ壊滅を狙う。

 味方戦隊がド・ルーゴの罠にハマって攻撃の危機にさらされる中で、ターニャは司令部への直接攻撃を決断!!
「本体への支援は壊滅を先延ばしにするだけ」と確固たる判断をするターニャは本当に格好いい!

『劇場版 幼女戦記』の画像



 予告動画で「彼奴らの狙いはここか!」と叫んでいるシーンが印象的!


 そもそも、本作の予告映像ってほとんど本編の内容を見せていないから凄いですよね! 洋画なんかほぼネタバレみたいなものなのに(笑)

『劇場版 幼女戦記』の画像



 まぁ、冒頭の戦いはこんなもの。
 これ、「007方式」や「M:I方式」に似ていますね、映画の構成として完璧。

 最初に見せ場を作って観客を映画に引き込むという役割を存分に果たしています!

 

 

 

 

戦争と物語 ②

 

 南国でド・ルーゴを片付けても、第203魔導大隊の役目は終わらない!
 今度は、帝国領境界線沿い、連邦と国境を接する雪山岳地帯での偵察任務を言い渡される!

 本作1回目の「どうしてこうなった!」をいただきました!
 この「砂漠→雪山」という激しい気候転換もまた本作の上手い場所だと思います!

『劇場版 幼女戦記』の画像



 連邦の不穏な動きを感知しての偵察任務────なんと連邦は国境沿いに列車砲を装備していた! そして唐突に帝国領へ発射される砲弾。

 連邦が帝国に宣戦布告をしてきた!!

 これに伴い、ターニャらも連邦施設を徹底的に破壊。「デカい・脆い・燃えやすい」と嬉しそうに語るヴィーシャが楽しそうで印象的!!



 雪山での偵察。
 声を潜めたり、ライト・シグナルを使っての意思疎通や、「絶対に先制攻撃はするな」と念押ししたりと、偵察任務の基本を細かく描いているのが本当に凄い!

 そして発見した列車砲。
 『劇場版 ガルパン』を観ていると「カール自走臼砲」が登場したおかげか、この類の武器は劇場音響で聴くと「ヤバイ」と知っていましたが、今回も発射時の破裂音が凄かったです!



 戦闘。
 ......戦闘とすら呼べない、ただの破壊攻撃でしたけどね。

 破壊工作後、ターニャが「コミュニスト」に対する嫌悪を顕にしている中で、その背後では連邦兵士官が兵士を射殺する様子が描かれていたりと、本当に細かい部分まで丁寧に描写されていると感心してしまいました。

 

 

 

 

戦闘と物語 ③

 

 連邦による宣戦布告。
 前線の負担を和らげるべくターニャが提案した「連邦首都への直接攻撃」を帝国参謀も承認し、いざ結構。

 「ティーンエージャーでも突破できるほど簡単」と語るターニャの言葉通り、連邦首都モスコー上空へ侵入した第203魔導大隊は、広場や書記長の銅像、宮殿や秘密警察本部、その他政府機関をことごとく破壊。記録映画を撮影し、帝国旗を掲げて国家を歌う始末。

 しかしそれもすぐに崩れる。連邦と共闘を結ぶ多国籍義勇軍に参加していたメアリー・スーが、自身の圧倒的な魔力と正義の信条を掲げてターニャらに突っ込んでくる。
 そして、ターニャの持つ銃に刻まれた刻印を観て、その銃が自身の父、アンソン・スーのものであり、敵は父の仇であると確信し、攻撃を挑んでくる。



 敵の魔導部隊がいないだけで、こうも仕事が簡単なのだと思い知らされますよね。戦争に必須であるであろう魔導士を粛清するとは連邦の考えがしれません。

 そんなことはお構いなしに、破壊の限りを尽くすターニャ。
 後々に参謀本部が「やりすぎだ」と頭を抱えるほどの政治的影響が大きく、連邦の面目を丸つぶしにした破壊活動だったわけですが、ターニャを甘く見ては駄目ですね(笑)



 ターニャとメアリーの対峙。
 初めての接触で、自身の父の仇と遭遇すつとは、本当に運命の定めか、神の意思か、存在Xの悪戯か。

 この時点では修練度の差からターニャに若干の分があったにしても、その力に彼女さえ慄くわけですから、メアリーの秘める力は相当ですよ。

 

 

 

 

戦争と物語 ④

 

 連邦首都モスコーでの大勝利に湧く第203魔導大隊、あのターニャですら「羽目を外してもいい」と許可するほどの成功だったわけで、祝杯あげる宴会がスタート!
 もう本当に、ヴィーシャの可愛さったらない!!!!

 しかしすぐに参謀本部から次の指令が入り、さらに緊急救難通信も入るなか、地図を眺めて戦略的な判断をするターニャの頭脳明晰には脱帽するばかり!



 さぁ、ティレンホーフ市をめぐる戦いが火蓋を落とす!
 連邦の攻撃にさらされる帝国軍の仲間を助けたターニャであったものの、連邦は長官の進言と書記長の命令によって、同市へ大規模進軍を決定。

 そして現れたのは、地平線を埋めるほどの大軍で、楽観的に見積もっても10師団以上という数の兵士たち。その数に圧倒され押される帝国軍であるが、さらに敵の援軍はとめどなく続く。
 加えて、敵は5機の爆撃機と多数の戦闘機を派遣し、ティレンホーフ司令部の破壊には多国籍軍が投入。ターニャら第203魔導大隊は疲弊も甚だしい中でさらなる戦闘を余儀なくされる。

 多国籍軍にいたメアリーはすぐにターニャを視認、圧倒的な魔力でターニャを追い詰めていく。二人は死闘の末、ターニャは彼女を射殺しようとするも、すんでのところでウィリアム中佐にメアリーは救出。
 第203魔導大隊も連邦航空機の撃墜に成功し、連邦は一気に総崩れ状態に、撤退を始め、ティレンホーフ市の戦いは帝国勝利に終わる。



 連邦の圧倒的な人海戦術は凄いですね。
 上空からの爆撃で仲間が死んでいるにもかかわらず、前進する姿勢を崩さないのは、強いのか、粛清が怖いのか、帝国への怒りなのか........。

 そして、連邦が投入した爆撃機と戦闘機。
 第203魔導大隊の戦いを描くアニメーションが本当に凄い! 上下左右と空間を全部いかし、スクリーン上で展開される人と機械の空戦模様はとにかく迫力とスピード感に富んでいて、誰が味方で敵がどこなのか視認できないほどの混戦。これを見れただけで感無量!




 ターニャとメアリーの対決。
 驚異的な魔力で圧倒するメアリーに対して、”あの”ターニャも逃げることしかできないという状況。それでも、逃げながら牽制し、市街地への被害を最小限に押し止めようとするような配慮が感じられる部分とかが本当に凄いと思います。

 そして、教会の中での二人。ターニャが組み伏せられて殴られるなかでも、反撃の意志を捨てずにいる彼女の強さというのは、確かに「幼女の皮を被った悪魔」という形容に相応しいとさえ感じました。

 

 

 

 

戦争と物語 ⑤

 

 ティレンホーフ市戦線で勝利を収めた帝国。
 そんな状況でターニャは、参謀のゼートゥーア中将らを前に後属部隊への転勤願いを提出。その背景には自身の保身という側面がある一方で、理由付けには「このままでは帝国が負ける」という危機感が。

 連邦の宣戦布告に続き、多国籍軍の組織、そして長きに渡って孤立主義と貫いてきた合衆国まで動き始めた現状。
 帝国はこれまで個人のスキルによってなんとか勝利を保っている状態で、今後は戦術や武器等の開発といった軍組織全体への改革が必要とターニャは説く。



 「戦争は勝ち方が大事」
 ルーデルドルフの怒りに対して淡々と答えるターニャ、戦争狂にして戦術家で先を見通している彼女の言葉は、現代の我々が聴いても惚れ惚れするような内容と口調で本当に勇ましく格好いいと思います!

『劇場版 幼女戦記』の画像



 そして決まった後属勤務。
 からの、参謀本部から下された「新部隊《サラマンダー》を率いての前線投入」。

 階段を転がり落ちるように前線へと引き戻され、「どうしてこうなった!」の叫び声が耳に残りながらも、この”お決まり”の展開に爆笑しました(笑)
 やっぱり、ターニャ・デグレチャフはこうでなくちゃ!!!!



 エンディングにTV版と同じく、CV.悠木碧でターニャ自身が歌う「Los! Los! Los!」を使ったの嬉しかったです!

 

 

 


 

 

 

 そんなわけで、今回は『幼女戦記』の劇場版を観ました!
 本当に面白かったし、ぜひ劇場で観てほしい作品と自信を持ってオススメできる作品でした!

 さて、私の隣の席で鑑賞していた女性の貴女!

 中学生か高校生ぐらいでしたが、劇中でターニャ少佐の言動に随分と笑っていましたね! ED「Los! Los! Los!」も小さな声で口ずさんでいたりして。
 めっっちゃ『幼女戦記』が好きなんですね! 映画を楽しそうに見ていて、赤の他人ですけど、とても気持ちよかったです。



 パンフレットはもちろん購入。
 TV版の各話あらすじ完備、大量の登場人物も1人1人紹介されていて、インタビューも充実と手厚い内容になっております!

 来場者特典は、原作小説カルロ・ゼン氏描き下ろしの短編小説「ロバ大作戦」。
 ......ただ私は原作を読んでいないので、この短編を読もうか悩んでいる状況です(笑)

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 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!