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映画・アニメ・美術展などを中心に感想を書いています!

『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【美術個展】『Architecture Anomalies』:生理的な拒否感と造形的な美しさが交わる立体作品。

 

 

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2018年6月15日訪問

ダニエル・アーシャム
「Architecture Anomalies」

 
【一言】

壁から出た腕。
抜け出そうとしてるのか、 引きずり込まれているのか。

ベールが掛けられているのが不気味だし、そのシワ・たるみでヒトの輪郭が浮かび上がるのも不気味。

“人間味”が増して気持ち悪いし、逆に美しいような。

 
【Twitter140文字感想】

 

 

 

 

概要&作品紹介

 

概要説明

 

この度、NANZUKAは、アメリカ人アーティスト、ダニエル・アーシャムの新作個展「アーキテクチャー・アノマリーズ」を開催致します。また、ペロタン東京との同時開催展となります。

本展「アーキテクチャー・アノマリーズ」は、そのタイトルの通り「科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む構造」をテーマとした、アーシャムの新作から構成されます。

アーシャムは、常に新しい素材の探求と実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を探し続けています。 こうした探求は、建築プロジェクトユニット、スナーキテクチャーの共同主催者としても活動するアーシャムの建築と環境(地学)への関心に基づきます。どこにも辿り着く事の無い階段、人工的構造物を覆い尽くす樹木など、困惑させられたり、困惑する事を期待したりする空間や時間をアーシャムは注意深く発見し、作品へと還元します。

本展は、浸食した壁、壁と同化した布、身体性を連想させるだけの布といったインスタレーション作品を中心に構成される予定です。こうした作品たちは、空間とアート作品との関係性、私たちの視覚認識と身体感覚との関係性といったテーマに対するアーシャムの関心と研究を反映しています。

(公式HPより)

会場:NANZUKA
会期:2018年5月23日~6月30日
公式サイト:こちら

 

 

 

作者:ダニエル・アーシャム

“フィクションとしての考古学(Fictional Archeology)”をコンセプトに彫刻作品からペインティング、インスタレーション、映像作品まで手掛ける38歳のアーティスト。生まれながらに色覚異常色盲)を持つことから、作品の多くが白と黒を基調とし、素材に石灰や火山灰、ガラス、黒曜石を使用するなど、デカダンな作風で知られる。しかし、近年では色覚補正メガネをはじめとした医療の発達とスタジオチームの手助けもあり、フルカラーの作品も発表。

(WWDより)

作家公式サイト:リンク
※サイトが、様々な作品が掲載してあり、とても面白いです!

 

 

 

 

全体感想


 この展覧会に行ったのは2018年の6月です。
 今更に感想を書いた理由は、今期(2018年秋クール)の作品を観て、似ている部分があたので書きました。



 そのアニメというのは『色づく世界の明日から』という作品です。
 魔法が使える世界の日本を舞台に、魔法使いの少女──彼女は色盲で見る世界が灰色に映る──を主人公に描く物語。


 とても綺麗で繊細な物語と淡い色が美しく、色盲の少女の成長や気付きの物語が感動的です!
 アニメ本編では、「魔法写真美術部」という部活のなかで、色盲の少女はモノクロ写真を撮り、それを通じて人々と交流していきます。

 OPがとっても大好きで、素晴らしいのでぜひ聴いてみてください!
PV


OP:ハルカトミユキ「17才」



 そして、似ているというのは、作家のD.アーシャム氏が色覚異常色盲)であるという事、そして芸術家であるという点。

 そんな中で、D.アーシャム氏の作品は作者紹介にもあるように「色盲のため白黒の作品が多い」とあり通ずる部分があるように感じました。



 アニメの話しは置いておいて、作品と展覧会の感想を。
 最初にも書いたように非常に印象的な作品と展覧会でした。

 壁一面が真っ白に塗られた会場に、これまた真っ白な作品が展示してあります。そしてその作品も現実離れしたような美しさがあり、かなり好きでした!




 壁の中に人間が埋まっているような。
 違和感や生理的な拒否感を覚えるます。特に指先など細部の細かさが余計に“人間味”を増しているようで、気味悪さまであったように思います。

 その一方で、ベールに覆われたような滑らかな表面が美しく、極上のホラー映画に登場するような気品もあって、私はその優雅さのような部分を強く感じられたので、これらの作品が大好きでした!




 綺麗な悪夢に登場するような、ダークファンタジーで描かれるような。
 非常にシンプルな「白」という単色と、人体をモチーフに使ったシンプルな作品は、中性というか、“無”だからこそ、より一層印象に深く残るような気がします。
 不可思議でしかし美しいこれらの造形は本当に気に入りました!



 帰り際、壁に埋まっている「消火栓」。
 まるで、作品の一部のように思えてきてしまいました。

 

 

 

 

展示の紹介

 

展示に関しては、作品名が書いていなかったので、「No title」として挙げていきます。

 

D.アーシャム氏のコメントが掲載されていました。

“建築物が動く”というとき、世間一般では地震などネガティブなことが多い。しかし、ここでの“建築物が動く”はポジティブな意味。これらは白い壁さえあればどこでも展示できるように、裏には磁石が付いていて、白く塗ればいいだけになっている

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

書名:No Title

 

 

 

 

 


 

 

 展示内容の紹介は以上です!

 


 

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!