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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【映画(試写)】『アクアマン』:見事な映像で贈る、支離滅裂で残念物語のヒーロー映画。

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2019年1月25日鑑賞

アクアマン
(英題:Aquaman

映画『アクアマン』の画像

 

【評価:2.3/5.0】

 
【一言】

長いし中身ない!
映像は超一級品で、バトルに“動き”と迫力がある!

しかし、物語は一貫性が皆無。
繰り返す起承転結、定まらぬジャンル。
アメコミ的な勧善懲悪はみられず。
もう、『オーシャン・ラブ』とかに題名変えたら?

“ある意味”、 #アクアマン超ヤバい

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

目次&ストーリー&メモを表示

 

【目次】

 

 

STORY&STAFF

 

その日人類は、海底からの未知の脅威に襲われる───。

人類を超えるテクノロジーと巨大モンスター軍で地上征服を狙う、アトランティス帝国。海の生物すべてを味方にする力を持つ男、アクアマンがやむなく立ち上がるが・・・・・・・。

その圧倒的な脅威に、彼は一体どう立ち向かうのか!?
映画公式サイト

予告動画

 

監督:ジェームズ・ワン
原作:DCコミックス
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
キャスト:ジェイソン・モモア, アンバー・ハード and more.
上映時間:142分
日本公開:2019年2月8日
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト

 

 

 


 

 

 

感想

 

感想外観

 

 試写会に当選したので観てきました!
 「DCEU」シリーズであり、本作自体も全世界で大ヒットという事で期待をMAXに高めての鑑賞!
 ………しかし、内容は残念。期待はずれもいいところ!
DCフィルムズ / 時系列を整理してみた




 映像は目を見張る“凄さ”がありました!
 舞台が地上でも水中でも、バトルシーンにおける映像展開やカメラワークの動線が本当に見事!

 滑らかで迫力があり、躍動感溢れるアクション・シーンが映像化されていました!

映画『アクアマン』の画像




 ただし、良かったのはそこまで。
 物語に関してはウンザリして飽きました

 (悪い意味で)二転三転する物語、何度も起承転結を繰り返し、一度も定まらぬ映画ジャンルには呆れるし、物語の前提も結末もブチ壊すような内容でした。
 もういっそ、題名を『オーシャン・ラブ (Ocean Loves)』とかに変えれば?

映画『アクアマン』の画像




 求めていた作品になっていない、期待はずれなんですよね。
 これを2時間半弱も観せられるのは、辛い。

 私は「DCコミックス」の原作は読んだことありません。しかし、これまでのDC映画やDCEU作品の系譜を踏むような映画が観たかった。

 しかし、本作にはヒーロー映画の王道たる「勧善懲悪」は存在せず、ラブストーリーとドキュメンタリーを足して2で割った感じ。

映画『アクアマン』の画像




 映像という点に立ち返ります。
 確かに、水中都市やアトランティス人の描写は綺麗だしデザインも優れてて一定の評価が出来ます。

 しかし、衣装デザインは「SF」と「アメコミ」を履き違えてるし、CGを多用しすぎてチープに見えるシーンも多数。
 正直、“違和感”を覚えずにはいられない部分も沢山ありました。

映画『アクアマン』の画像




 多分、ネタバレなしで書けるのはここまで。
 ヒーロー映画に特有の印象深いテーマ曲も大してパッとしないし、アクションも基本肉弾戦だし…。

 予告詐欺も甚だしく、予想を遥かに超える物語ですよ!(皮肉)

 

 

 

 

目を見張る映像“は”凄い!

 

 映像に関しては超一級品です!
 CGとカメラワーク等の演出を見事に用いて、効果的なバトルシーンを描き出し、観客に迫力を植え付けます!

映画『アクアマン』の画像




 特に、カメラワークが秀逸でした!
 ……あれは、カメラワークと言うのか?(笑)

 アクションを、引いて撮ったり、アップにしたり。画面を回転させたり、一人称視点で描いたり。別々の場所で戦う2人をシンクロさせたり、映像を行き来させたり。
 「映像展開」というか「映像転回」が本当に激しくて、しかも滑らかで、観ていて楽しかったです!
『アクアマン』海中チェイスの本編映像2分




 そして、バトルそのもの。
 まず前提として、アクアマンって特殊能力無いじゃないですか。強いて言えば強靭な肉体と「魚とお喋り能力」ですか。
 なので、《肉弾戦》をいかに見せるかが映画として映像化する際の鍵だと思います。

 その点を上手く描いていました!
 「殴る・蹴る・投げ飛ばす」の基本動作に荒々しさを超過トッピングしたバトルは見応えたっぷり!

映画『アクアマン』の画像



 バトルは主に2ヶ所に別れます。
 「陸と海」、当たり前ではありますが。

 舞台の特徴を活かしたバトル映像が綺麗でした!
 海中では気泡や水泡を演出に使ったり、地上では「物を壊す」という点を派手に描いたりして。
 両方楽しめたというのは、傾倒せずに良かったと思います。

映画『アクアマン』の画像

 

 

 

 

 

うんざり呆れる物語

 

 本当に、タイトル通りウンザリして呆れました。
 映画を観ていると段々と浮かんでくるのが、「俺は一体、何の映画を観ているんだ……?」という虚無感でした。



 とにかく定まらない。
 何度も起承転結が繰り返されるし、その「起」と「結」が一致せずに次の展開に移っちゃうし。

 一本のストーリーに絞れば良いのに、エピソードを複数挿入した上で、各々の深度は比較的浅め。描きはすれど、中身がないという1番残念な物語になっていました。

映画『アクアマン』の画像




 そして、“虚無感”を進展させるのが、コロコロ変わる映画のジャンルです。

・まず前提としての「ヒーロー映画」、
・いつの間にか「バトルアクション映画」、
・唐突に宝探し的な「アドベンチャー映画」、
・画面を飾るのは「ファンタジー映画」、
・随所に散りばめられる「SF映画」、
・全体を束ねるのは「ラブストーリー映画」、
・加えて、人間関係描く「ヒューマンドラマ」、
・ちょっとばかりの「歴史スペクタル」、


 正直、これだけ変わったら一貫性云々どころの話ではなく、物語構成や脚本そのものに疑問を抱かざるを得ません。(下の動画を見れば少し分かる!)
映画『アクアマン』特別映像5分(本編ネタバレあり)




 物語どうこう以前に、そもそも整ってない内容は観ていて呆れ疲れるし、都合よく飛躍する展開には付いていけません……。
 ラストも無理矢理終わらせたにしては、行き着く場所が酷い。加えて、予告編詐欺も甚だしい!

 もういっそ、『オーシャン・ラブ (Ocean's Love)』とかに題名変えちゃえばいいんじゃないですか?(観れば分かる)

映画『アクアマン』の画像

 

 

 

 

 

期待との乖離

 

 期待していた内容や映画から大きく乖離してました。
 まぁ正直、この点に関しては個々人の主観的な部分が大きいですから、一般論なはなくて、あくまで私個人の感想ですけど。

 告白すれば、私はDCコミックスの原作を1冊も読んだことないので、原作『アクアマン』がどういう内容なのか知りません。
 それでも、ある程度はヒーロー漫画の軸に沿ったモノではないんですかね?(完全に想像です)

 何を期待していたか───それは「ヒーロー映画」というただそれだけ。

映画『アクアマン』の画像




 映画の共通世界観「DCエクステンド・ユニバース」に連なる作品です。このDCEUは成功作と失敗作の差が激しいですよね(笑)

 それでもまぁ、ヒーロー映画の定石を踏むような作品が多かった点については、本作を観終わったあとでは『バットマンvsスーパーマン』ですら「良かった」と思えるほど。
 やっぱり、期待しすぎちゃったんですかねぇ〜。



 ヒーロー映画的な要素がほぼ皆無!
 本作にも“ヒーロー映画”を期待していました。しかし、その期待は報われず。

 1番分かりやすいのは、「悪役が居て、それをヒーローが倒す」という《勧善懲悪》の物語。ダークな雰囲気のDCコミックスとはいえ、基本はこの形式に乗った映画が多いはず。

 しかし本作は《勧善懲悪》は無し
 「敵」はいるものの、それだけがメインじゃないというか、他の要素が強すぎるというか。
ジャスティス・リーグ』キャラクター動画




 映画を観て、純粋に心から「おぉ、かっけぇ!」とはならなかったんですよ。
 そういう意味でも、「ヒーロー映画らしさ」を期待していた私としては、大いにガッカリした訳です。

 

 

 

 

映画を構成する“やり過ぎ”な要素たち

 

 やっぱりデザインは張り切りすぎでしょう。
 アトランティスの海底都市や、それに付随する沈没船、魚介類の生き物たちのデザインや映像描写に関しては評価出来ると思います。
 従来のファンタジー作品で紡がれてきたイメージを保ちつつ、現代版にアレンジした点などは見事だと思います!

 しかしその一方で、馬鹿みたいな部分も多かったです。特に衣装デザインは劇団衣装のように装飾されてて実用性に欠けていたり、『SW』のトルーパー兵士のようなアーマーは近未来すぎ。

 世界観考証や科学考証はしてるでしょうが、いくら超文明アトランティスでも、さすがに進歩しすぎ。それに、イメージを崩すというのが最大の問題ですよ。

映画『アクアマン』の画像




 あと、CGやVFXですね。
 アメコミ作品の世界観を映像にするには必須の技術だと思うし、実際にそれで素晴らしい映画やアクションシーンが産み出されています。

 しかし本作はほぼ全編がCGによって創り上げられているわけで、海中にしろ砂漠にしろ、「やり過ぎ」という場面もチラホラ。

 日本の低予算映画のように「ここCGじゃね?」とか感じてしまうような、違和感を覚えるシーンも散見されました。

映画『アクアマン』の画像

 

 

 

 

......こんなもん?

 

 ネタバレ無しとなると、書けるのは以上。
 いくら映像が綺麗で、アクションシーンが見応えあっても、分断と飛躍を繰り返す物語と違和感抱く要素が沢山あれば、「残念」という感想を抱かざるを得ません。

 何度も書くように、「映像“は”綺麗」なんですよ!

映画『アクアマン』の画像




 また、アメコミ映画に特徴的なヒーローのテーマ曲も、『アクアマン』のはどうもパッとしない…。 登場シーンや活躍するシーンで流れるものの、気分を高揚させるとまではいかないんですよ。
Arthur - Aquaman Soundtrack



 その点、『ワンダーウーマン』のテーマソングは耳に残るキャッチーで力強く格好良いテーマなので大好きです!
WONDER WOMAN Theme」




 そうですね。
 「(ある程度)迫力ある映像が観たい」のなら映画館で観ても良いと思います。
 しかし、それ以外の目的、例えば「ヒーロー映画をだから」とか「DCEUの一環だから」という理由ならDVDレンタルで十分かなぁ〜と。

 「予告編に釣られたから」や「ストーリーが面白そうだから」でわざわざ映画館に足を運ぶのは止めたほうが良いと思います。

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 


 

 

 

映画の感想
※ネタバレあり

 

ネタバレあり全編あらすじ

 

【序盤】
 1985年、メイン州
 嵐の夜に灯台守のトムは、政略結婚から逃げてきたアトランティスの女王・アトランナを助け、そのまま恋に落ちた2人はアーサーを出産する。しかし、アトランティスの追手の脅威が消えぬ中、アトランナは愛する息子アーサーを守るため、トムとの再開を「朝日が昇る頃に桟橋で」と約束すると、単身で海に戻っていった。

 時が経ち、アーサーが小学生の頃。
 アーサーは、水族館の水槽の中にいる魚たちと会話出来る能力を持っていると知る。

 タイトルバック。

映画『アクアマン』の画像





【前半】
 ロシアの潜水艦が正体不明の海賊に襲われ、アクアマンが救助に参上、海賊を次々に退治していく。そして敵指揮官のデビッド・ケインの父親ジェシー・ケインが瀕死の状態にある中、アクアマンは彼を見捨てた。息子デビッドは父の死に対する復讐心を抱く。

 一方、“大西洋のどこか”では、アトランティス帝国の王オームと、海底国の王ネレウスの間で地上の人間の脅威に対する軍事同盟締結が行われた。
 しかしこれは、《オーシャンマスター》の称号を手に入れるべく、アーサーの兄であるオームによる策略であった。

 オームが強大な権力を握り、地上侵攻を始めることを危惧した海底国の女王メラは、アトランティス帝国の参謀ヌイディス・バルコと協力して、王家の血を継ぐアーサーに王位を奪還して貰おうと説得に赴く。
 その結果、王位を巡ってアーサーとオームが闘技場「炎のリング」において一騎討ちをすることに。結果、圧倒的な戦力差で危機一髪だったアーサーをメラが救い、2人は逃亡する。

映画『アクアマン』の画像





【中盤】
 オームに勝つために残された手段は、かつて初代アトランティス王が持っていたとされる伝説の「王の三叉矛《トライデント》」を見つけ出して正統性を誇示するというものだった。
 数ヶ月前に発見された古文書をもとに探索を行う2人は、遂にサハラ砂漠の地下に眠る「砂海王国」の遺跡で古代王のメッセージを受け取り、次の手掛かりを求めてイタリアはシチリア島へ飛ぶ。

 シチリア島でも無事に三叉矛への鍵を入手した2人だったが、彼らをアトランティス兵が襲う。彼ら精鋭部隊を指揮していたのは、オームと手を組んだデビッドだった。
 自ら「ブラックマンタ」と名乗り、アトランティスの技術を使った兵器でアーサーを攻撃するデビッドだったが、最終的に2人に敗れて海に沈んでいく。

 三叉矛を追い、嵐の海を進むアーサーとメラは「海溝王国」に巣食う怪物らの攻撃をくぐり抜け、遂に矛が隠してある、地球のコアにある「隠された海」にたどり着く。

映画『アクアマン』の画像





【終盤】
 「隠された海」で彼らを待っていたのは、死んだを思われていたアーサーの母親だっった。感傷もつかの間、アーサーは矛を手に入れるべく、守護者である伝説の怪物「カラゼン」との戦いを制し、遂に「トライデント」を獲得し、「真の王」であると証明する。

 その頃、海底では「魚人王国」を吸収したアトランティス帝国軍事同盟と「甲殻王国」との戦争の火蓋が切って落とされていた。両陣営とも多数の死傷者を出す中、トライデントを持ったアーサーが登場。
 カラゼンの力を使いながら戦争を収めると、因縁の兄オームと再び対決し、勝利する。ここに、アトランティスの正統なる王が誕生した。

 そしてアトランナはトムと再開するという約20年越しの約束を叶え、一方ブラックマンタことデビッドは、アトランティスの謎を追うシン博士に助けられていた。

映画『アクアマン』の画像

 

 

 

 

圧巻の迫力のバトル!

 

 バトルシーンはどれも凄かったです!
 個人的には、全体的に陸上での戦闘シーンの方が好きでした。(海がメインの映画だぞ!)



 まず序盤、灯台でのバトル。
 迫るアトランティス兵に対して、アトランナの踊るように華麗な戦い方が滑らかで綺麗でしたし、それを描く映像も、狹い室内を効果的に使うように移動したり回り込んだりとカメラワークが秀逸でした!

 次に、潜水艦でのバトル。
 これもまた、狹い艦内をうまく活かした肉弾戦が繰り広げられて、被害を一切気にせずにやりまくる両者が凄い。普通、潜水艦内とかは跳弾とかがヤバいのでは......?

 それから、シチリア島での戦い。
 これは本当に印象的でした。2人別々に戦うシーンをシンクロさせるように画面を展開していったり、視点を移動させたりしているところが超お気に入り!
 屋根の上を走るメラが格好いい&面白かったし、その下で壁を突き破って進むアトランティス兵にも笑いました!(笑)

映画『アクアマン』の画像




 水中でのバトルについても。
 まぁ正直、アトランティス人は水中も陸上も大差ないので、バトルシーンに水泡のエフェクトが加わるくらいじゃないですかね(笑)

 でも「炎のリング」のように一騎討ちで戦う場面では、まさに「空を飛んでいる」ようにも見えて、新しいバトルシーン体験でした!

映画『アクアマン』の画像

 

 

 

 

 

思わず笑ったポイント

 

 上では書けなかった、「呆れポイント」や「思わず吹き出したポイント」を幾つか挙げておきます。決して、馬鹿にしているわけでは......。



 まずは、最優秀笑ったで賞はアトランティス兵のスーツ!
 映画も序盤、灯台に乗り込んできた兵士(?)たちのスーツを見て愕然と衝撃を受けました。あのいかにもSFゲームに登場しそうなアーマーに身を包んでいる姿は、あまりにも映画錯誤で滑稽な気が。
 その後も、登場する度に違和感が焼き付いて集中出来ませんでした。

 同じアメコミ映画でも、マーベルでは、同じく独自にテクノロジーを発展させた「ワカンダ国」でもしっかり“時代&舞台に合った”衣装をしているように思えたのですが......。

映画『アクアマン』の画像




 デザインという面では、ラストに登場した怪物「カラゼン」ですよ。

 最初、「隠された海」で戦っている時は本体が見えず、長い触手のみが描写されていたので「クラーケンかな?」と納得していました。

 しかし、最終決戦で登場した姿はどうですか......。
 「鵺(ヌエ)」と似たように様々な生物が融合していましたが、そのバランスが何とも悪く、ただの巨大なグロい怪獣映画へと変貌していて、超ガッカリ!

映画『アクアマン』の画像




 あとは、宝探しをする物語パートですか。
 まず、サハラ砂漠を放浪するシーンってCGですよね? 背景と人物との境界の違和感が凄くて、「日本の低予算映画かよww」とツッコミたくなりました。

 それに、なんであんなに複数の箇所を訪れるように仕向けたんでしょう? まぁ、その疑問は他のトレジャーハント作品にも当てはまるのでここでは目をつぶります。

 しかし!
 シチリア島での「鍵」はもっと上手く隠せばよかったと思いました。だって、あんなにボロボロの遺跡で、奇跡的に像が残っているなんて普通はありえないでしょ。「火山の中」とか古代から現代、未来までパワーの普遍性が残るような場所に隠せばよかったのに。

映画『アクアマン』の画像




 その他、「笑った」という部分は次の章にも続きます。

 

 

 

 

支離滅裂な映画の展開!

 

 上に書いたように、映画の展開は酷いもの!
 様々なジャンルを混ぜ合わせ、そのうえ起承転結という大原則すら危うくするような物語構成には、衝撃を隠せません!



 まず最初、ラブロマンス」としてロミオとジュリエット的な禁断の恋で幕開け。地盤は「アメコミ」的な人類の危機がほのめかされるも、海底二万里も驚きの「海底探索ムービー」に早変わり。王との決闘後は、あのインディ。ジョーンズ先生も驚愕の「トレジャーハント・アドベンチャーが展開され、「歴史スペクタクル」が投影されます。シチリア島で一旦「アメコミ」に回帰するも、直後には嵐の海で「ホラー映画」へ転回。深く潜り過ぎて地球のコアに達し、なんだかんだで「ラブストーリー」のハッピーエンド!

 これ、H.G.ウェルズジュール・ベルヌもびっくりですよ!
 未知の脅威の侵略とか宇宙戦争かと思ったら、急に海底二万里が描かれ、そして『センター・オブ・ジ・アース(地底世界旅行)』に帰着するんですから。

映画『アクアマン』の画像




 もう、上で挙げた内容が全てです(笑)
 どれか一本に絞ればいいのに、欲張って手を出すから、こんな内容になるんですよ。

 そもそも、予告動画やキャッチコピーで散々宣伝されていた「人類に未知の脅威が迫る」って結局どうなったんですか? ちょっと津波があった(ポニョかよw)だけで、実質的には深い海の底での「内輪揉め」で終わりじゃないですか。
 よっぽど、『マン・オブ・スティール』とかの方が危機的状況でしたよ。

映画『アクアマン』の画像




 ってか、もう最初と最後のシーンだけ繋げて、『オーシャン・ラブ』とか『灯台守の恋』とか『陸と海の架け橋』とかのタイトルでラブストーリー化した方が良いんじゃないですか?(笑)

映画『アクアマン』の画像

 

 

 

 

 

好きなシーン

 

 ここまで非難ばかりしてきたので、最後に好きなシーンを挙げておきます。ある意味では、もはや「贖罪」ですよね(笑)



 個人的に好きなのは「シチリア島のシーン」です。
 海しか知らなかったメラ王女が、陸の素晴らしさを知るシーンはとても良かったです。店先に並ぶ鮮やかな商品、美味しそうな食べ物、住民と観光客による適度な喧騒。とても良い雰囲気が漂っていました!

 それに、メラが少女にコインを渡したあと、彼女の水を操る能力で噴水で小さなショーを少女に見せた優しさが大好きでした!

映画『アクアマン』の画像




 あとは、終盤のシーン。
 オームに裏切りがバレた参謀バルコが拘束される場面です。
 そして、ラストでバルコがそれに応えるシーン。

 オームは連行を命じる時に「窓のある牢に」と指示します。
 ここには、父の時代から使えるバルコに対するオームなりの敬意が籠もっているのだと感じて感動しました。

 そしたら、ラスト。
 立場が代わり、バルコがオーム連行を命じます。
 そこで、返答するように「窓のある牢へ」と命じて、オームも満足そうな笑みを浮かべて従います。

 このやり取りに感動しました!

 

 

 


 

 

 

 試写会に当選したので観ました。
 しかし、こんなに悪口ばかりでいいんんですかね?(笑)

 いい評判を広めてもらうのが目的であろう試写会で、「DVDで十分!」と訴えるようなブログ内容に(笑)

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!