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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【映画】『ベイビー・ドライバー』────スピードと音楽に“ノった”犯罪系ミュージカル!

 

 

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※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2017年9月25日

ベイビー・ドライバー

(原題:Baby Driver)

 

【評価:3.6/5.0】

 


【一言】

カー・パフォーマンスと犯罪に音楽を加えた斬新で最高のミュージカル!
大音量で流れるクールな音楽が最高!
カーチェイスは超スピード。
高レベルでスリルと緊張感満載の犯罪。
思いもよらない展開。
好きな音楽を聴くって最高!!

 




【目次】

 

 


 

 

ストーリー

 耳鳴りが止まない障害のBABY(ベイビー)は音楽を聞く事で耳鳴りを抑えている。
 彼は天才的な運転テクを持っており、その腕を買われ、銀行強盗で逃走を手伝う「逃し屋」として雇われる身となっていた。

 ある日訪れたレストランで働くウェイトレスの女の子、デボラに惹かれて行く。
 しかし、闇の世界に足を踏み入れた彼はそう簡単に足を洗えるはずもなく………………。


予告動画

 

 


 

 

作品データメモ

監督:エドガー・ライト
制作:ワーキング・タイトル・フィルムズ
キャスト:アンセル・エルゴート,ケヴィン・スペイシー & more.
上映時間:113分
日本公開:2017年8月19日
配給:ソニー・ピクチャーズ
公式サイト

 

 


 

 

感想

感想外観

 犯罪系ミュージカル、開幕!
 今までもクライム映画や特にカーアクション映画は凝った音楽やクールな曲を用いた作品多かったですが、今作は別格!

映画の冒頭5分です!ネタバレ要素ゼロなので、ぜひ御覧ください!!

主題歌のMV




 やはり何と言っても褒めるべきは『音楽』でしょう! 洋楽には疎いですが、「最高にノリのいい曲」と言うことは耳と肌で感じました!
 激しく熱くクールな曲が映画館の音響で流れて来る素晴らしさ!

 なんだか、全編で「洋画の予告編を見ているよう」な気がしました。アクション映画の予告編とかって音楽と銃撃を合わせたような作り方しているじゃないですか。(分かりますかね………笑)




 そして車。
 カーチェイス,カーアクションも目玉の1つな訳ですが、良かったです。ただ、『ワイルド・スピード』のように車メインな訳ではなく、あくまでもメインは音楽という印象でした。
 ………………そうですね、それこそ車は楽器の一部になっていましたよ!!




 そして緊張感が凄かったです。
 ミュージックとスピードの他に、この緊張感が映画を観ていて“ヤバかった”です。
 あまり書くとネタバレになりますが、「驚くような展開と、怖くなるような台詞&演技&展開が凄かった」とだけ書いておきます。
 本当に、驚いたし、怖かったし、緊張で手に汗握りましたね。




 あとは、登場人物のキャラクターがとても好みでした! 濃すぎず、でもしっかりと映画にあった雰囲気を出している部分が良かったです。
 特に、ヒロインがめちゃくちゃ可愛くて綺麗でしたねぇ〜!!

 

 

 

 

ミュージック

 音楽、良かったです。
 自分は音楽とか洋楽とか全く詳しくないので、名曲だとか有名曲とかは知りません。でも曲の爆発力というか、格好良さは十二分に伝わって来ました。というか、感じざるを得なかったといいますか(笑)
 ちなみに、劇中での使用曲はこんな感じです。




 「アクション映画と音楽の親和性ってここまで良いんだなぁ〜」と改めて思いましたね。アメコミ映画なんかは盛り上がる場面で曲を挿入していますが、今作はそれが全編なわけですから!



 映画館の大音量の音響で流れてくる音楽は、カーチェイスのドリフト音と混ざってもう最高!




 「音楽が映画を彩る」と言いますが、今回は逆だった気がします。
 激しいアクション場面で激しい曲がかかれば気分もテンションMAXですし、逆に静かな場面で激しい曲が流れていると違和感を感じます。
 今作は音楽が第一のメイン、主人公でそこに映像が合わせてるという印象を受けました。「音楽が映画をリード」していました。



 そして、好きな音楽を流して車を運転し、ノリノリで街を歩きたいなぁと思いました!

 

 

 

 

ミュージカル

 犯罪系ミュージカルとしてはかなり素晴らしい作品じゃないですか!?
 登場人物達が歌ったり踊ったりはしません。でも、その代わりに、車が歌って銃が踊ります!

 大音量で流れる音楽に合わせて、車のワイパーが動いたり、ギアチェンの音が響いたり。曲がり角でドリフトする甲高い音がなって、パトカーのサイレンが追っかけて来る。
 音楽に合わせて銃弾が発射されたり、銀行のベルが鳴り響いたり。



劇中サウンドを収録したサントラの動画です。





 よく洋アクション映画の予告編で音楽に銃声や爆発を合わせる演出って多いじゃないですか(分かりますかね……)。
 今作はそれを見ているようでとても気分よく気持ち良かったです。
映画『スーサイド・スクワッド』の予告編です(思いついたのがこんな感じです。1分辺りから)

 

 

 

 

カー・パフォーマンス

 カーチェイスが大きな主題になっている映画とか、とにかく車を題材にした映画ってある程度描き方が決まっていませんか?
 例えば、『ワイルド・スピード』は高級車で魅せる、『トランスポーター』はテクニックを見せる、『マッドマックス』は……改造?


 でも、今作ってどれも違うような気がします。
 車が主題の一つではあっても主役ではないんですよ。というか、むしろ主役を引き立てる役です。
 上でも書きましたが、今作のメインは音楽で、車もその楽器の一部、演出の一部に過ぎないと感じました。




 それから、車に執着がないとも思いましたね。あくまでも車は逃走手段に過ぎなくて、壊れれば乗り捨てるし、足がつくのを予防して何度も乗り換えたりしますし。



 それでも、もちろんカーアクションは凄いですよ! 天才若者ドライバーの手で猛スピードと急操作をされますし、驚くような方法で警察の追手を振り切りますし。

 

 

 

ドキドキ

 (ここまで英語の副題で来てたのに、急にショボい擬音語になったぞ…………まぁ同じ片仮名だし………)



 ドキドキと言うことで、緊張です。
 まぁこれは緊張というよりも物語に引き込まれて、展開に驚いて、予想だにしない話の流れに衝撃を受けたって事ですね。




 感覚的な感想なので書きにくいし、書いたらネタバレになるので難しいところですが………。
 「こうなるのかよ!」っていう驚きの展開とか、「ここまでするのかよ!」って予想を裏切る行動とか、「待って怖い……」って恐怖を感じる演技とかが凄かったんですよ。




 緊張したし、主人公をはじめとする登場人物の行動や結末が気になりすぎてスクリーンを食い入るように見つめていた(と思います)。

 

 

 

 

 

キャラクター

 キャラクター、良かったですよ〜。
 多くを語らず、されど必要な部分はしっかり描き、無駄なキャラ像は立てないけれど、徐々に変化していくイメージ像とかが本当に良かったです!




 あとは、主人公はそれなりにしっかりと人物像が描かれているんですよ。生い立ちとか過去とか人間関係とか色々と。
 でも、それ以外の人物はほとんど情報なし。だから意識しなくても主人公に感情移入したというか、上手く引き立てられていたように思いました。




 そしてそして、ヒロインが超絶可愛かったです!!!!
 どこが良いのかと聞かれると具体的には難しいですが、ルックス可愛いし、録音マイクいじるのも可愛いし、歌も可愛いし!!!

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 


 

 

 

ネタバレあり感想

冒頭

 銀行強盗ですね。
 待っている間、音楽を聴きながらワイパー動かしたり、車体を叩いたりと車自体が楽器になっていましたね。歌手に合わせて口パクするのがノリノリで良かったです!




 そして逃亡。
 驚異的な運転の腕前です。急カーブやドリフトはお手の物。警察の追手を次々に引き離していきました。




 警察が仕掛けた車止め(パンクベルト?)を跳ね上げて、追跡してきたパトカーを足止めするとか天才ですよ!!




 そして極めつけは赤色の車3台での陽動混乱作戦。これは面白かったです! マジックの様に、ヘリから見えない高架下で入れ替わったりと見事でした。

 

 

 

 

前半

 朝の街でコーヒーを買いに。
 この場面などは特にミュージカル風でした!ノリノリで街を歩いて、通り過ぎる人や物に絡みながら進んでいく映像はまさにミュージカル!



 お家で音楽をリミックス。
 時代も舞台も主人公も現代的なのに、カセットテープや古いiPod、レコードなどレトロで差が良かったです。



 新しい仕事でアジトに集結。
 ここでBABYの生い立ちが話されました。事故で耳鳴りの障害が残り、消すためにイヤホンを聞いているのだと。そして盗んだ麻薬の返済の為に働いている。
 サラッと無駄なく簡単に説明されていて分かりやすかったです。




 さぁ、ハロウィンコスプレでの強盗!
 荒々しいとは思ったけど、やっぱり人を殺しちゃうか……。海兵隊員が果敢に追ってくるのは凄いな……。でも、BABYのテクニックには敵わなかったわけですな。




 ウェイトレスのデボラ。
 綺麗ですねぇ〜、可愛いですね〜。 コインランドリーの場面が最高でした。色とりどりの洗濯物が回る中での会話とキス。まさにラブストーリー!!
 あと、BABYが世話してるおじさん、優しいですね。音楽メインの映画で聴覚障害を描くっていうのも斬新です。

 

 

 

 

中盤

 闇業界から足を洗い、ピザの配達員に。確かに凄腕ドライバーなら似合っている仕事かも。熱々の商品を届けられる!



 デボラと高級レストランへ。
 でも、そこでまた闇業界に引き戻されましたね。「お代は頂いております」という給仕の台詞にゾクッってしました……。




 強盗予定の郵便局の下見が面白かったです!
 あのおチビ君は駄目駄目に見えて、優秀過ぎますよ(笑)
 


 アジトにて。
 好きな音楽を聞く事に関して意気投合し、クイーンズの曲の話で盛り上がるBABYと白人彼氏が良かったなぁ〜。
 (名前覚えてないので、白人彼氏で勘弁を……)




 まずは武器調達!
 銃火器や武器を豚肉や肉製品に例えた紹介、悪趣味過ぎです………でも、個人的には好きな趣向!
 でも残念ながら取引は決裂で、文字通り肉片になりましたね。急に始まった銃撃戦は激しかったけど、短く簡潔に終わったのが良かったです。激しく短く盛り上げて!!




 デボラの働く店に寄った時の「バレるか?バレないか?」っていう緊張感がすごかったです。




 アジトにて、皆んなから疑われるBABY。相手が筋金入りの悪党たちだから、余計にハラハラしました。「殺されないとしても、痛めつけられるかも………バレませんように」って。

 

 

 

後半

 結局、郵便局を襲撃。
 ここからは波乱に満ちた怒涛の展開でしたね〜。
 もう緊張と興奮で心臓はバクバクでしたよ。



 まずはバレて、逃げる前に工事現場の鉄骨に黒人強盗を突き刺して。この時点で驚きですよ。
 で、車を捨てて走って逃走。カーチェイスだけでなく、走って店や市街を走り回るのも面白いです。




 そして逃げ切ってデボラのいる店へ。
 ……………でもまさか、白人彼氏の悪党がいるとは。怖かったですね〜。あの威圧感で振り向いたときの恐怖といったらヤバイです。
 好きを見て彼を撃ち、逃走!



 テープの返却を求めてボスのいるビルへ。殺されちゃうかと思ったけど、ちゃんとテープを返してくれましたね。案外優しい???



 駐車場でラストバトル!
 まさか白人彼氏悪党がパトカーで追ってくるとは……。諦めが悪いというか、執念深いというか……。車をぶつけ合って互角の戦い。かなり緊迫でしたね………。




 で、最後はBABYが勝って、デボラと逃走………………………のはずでしたが、警察の包囲に諦めて自首。

 

 

 

 

ラスト

 裁判ですね。
 裁判の証言で、BABYがこれまでにしてきたほんの少しの良い事が、彼を減刑に導きました。やはり良い事を積み重ねるのって大切かも!

 

 


 

 

 以上で、『ベイビー・ドライバー』の感想を終わります。
 最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!!