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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【劇場OVA】『フラグタイム』:時間の止まる3分間の刹那で重ねる心の揺れと悩みの青春。

 

  楽しみにしていた『フラグタイム』を観てきました!
 2018年の『あさがおと加瀬さん。』が本当に素晴らしくて大好きで、本作もそのスタッフが制作ということで、期待に胸を膨らませていました!

 最近は本当に忙しくて、疲れていて、もう心身ともにボロボロだったので、こうして「百合セラピー」を受けられたのは大変ありがたいです(笑)

 60分にも満たない短い作品ですが、物語のまとまりも、テンポや展開も軽快かつ濃くて、とても良い作品でした!

映画/劇場OVA『フラグタイム』


 


 

2019年11月22日鑑賞

ラグタイム

『フラグタイム』

 

【評価:3.7/5.0】

 
【一言】

時間の止まる3分間。
誰にも邪魔されない秘密。
人との距離を考えて、
自分の心と向き合う、
藻掻き悩む姿は、「百合」よりも大きくて普遍的だけど個人的な「青春」の姿を見事に描き出していた。

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

【目次】

 

 

STORY&STAFF

 

”3分間だけ、
あなたのことを好きにさせて”

誰とも関わりたくない、関われない。人付き合いが苦手な森谷美玲は、1日3分間だけ時間を止められる高校生。

ある日彼女は、時間が停止している間に、クラスいちの美少女・村上遥のスカートの中を覗いてみたが、なぜか村上には時間停止の力が効かず、秘密がバレてしまう。

お詫びとして森谷は、村上の願いを何でも聞くと約束するが────
映画公式サイト

予告動画

 

原作:さと
監督:佐藤卓哉
脚本:佐藤卓哉
制作:ティアスタジオ
音楽:rionos
キャスト:伊藤美来, 宮本侑芽 and more.
上映時間:59分
日本公開:2019年11月22日
配給:ポニーキャニオン
公式サイト



 こちらから、第3話まで試し読みできます!

souffle.life

 

 

 


 

 

 

映画の感想外観

 

 正直、想像していた内容と違いました。

 『~加瀬さん。』が見ているこっちが恥ずかしくなるほどのラブラブな様子を描いた作品だったので、そういう感じかと思ったら、少し違う内容でした。

 でも、「女の子同士のすこし特別な関係」のことを「百合」と呼ぶことができるのならば、本作も間違いなく「百合」だし、悩みも救いも好意も恋もある、1つの青春作品として見られる物語でした。

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 なんか、”本物”だなって。
 徹底的に「二人だけの時間・空間」に絞られた中で演じられる、演劇のような印象を受ける、そんな作品でした。

 物語の中で、人と話すのが苦手な森谷美玲も、誰からも好かれる人気者の村上遥も、「他人との距離」で悩みます。というか、ずっと悩んでいます。

 そういう、他人との面倒くさいやり取りを排除したフィクションと違って、彼女たちの姿は等身大に見えたし、「百合」よりも大きな「青春」の心の揺れをとても上手く描いていると感じました。

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 百合のモノローグ。
 脳内の声だったり、心の声だったり、説明だったり、戸惑いを言葉にしていたり、その内容は様々ですが。

 百合作品にはモノローグが多い気がします。
 誰にも言えない心の中を、独白という形で表現するのは素晴らしいし、私も、キャラの心の中で紡がれる言葉が好きです。

 でも、本作のモノローグは、どこか説明的というか、一般的というか、普通、という印象でした。いい意味では「飾らない本心」で、でも「つまらない」と感じたのも事実です。



 「時間が止まる」の演出。
 個人的には、本作については「う~ん....」という感想です。少しガッカリしたというか、もったいないな、と思いました。

 水とか木の葉とかの動きを止めたり、BGMを止めたりしているものの、ただの「止め画」としか映らない部分も少々。

 多分、アニメーションの質感が悪い方向に働いてしまったのかな、と。そもそも優しげで柔らかいタッチで、背景とか人物や小物も省略して描かれています。
 だからこそ、「時間が止まる」という一瞬の「動き」のインパクトが弱いのではないかな、と思いました。

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 主題歌が素晴らしかった!
 Every Little Thingの「fragile」を、主人公の森谷と村上がカバーしています。

 この曲が主題歌とわかった時点で期待度MAXでしたが、物語を知って、改めてこの歌を聞いて歌詞を聴くと、「この作品のために作られた!」としか思えなくなりました!!

 あと、オープニングがオシャレで素敵でした!

主題歌「fragile」試聴動画

 

 

 

 

 

映画の感想

 

青い春の百合

 

 この作品も、「百合」です。
 ただ、その分類に簡単に入れてしまうのは、なんだか作品が可哀想に感じる、そんな気持ちにもなる作品でした。


 まず、「百合」の定義から。
 「百合展2018」の挨拶文から引用させていただきます。これは私が大好きな紹介文で、折に触れて用いているものですが、今回も。

「百合」って何だろう? 端的に言えば、女の子同士のすこし特別な関係性ーー恋愛感情に限らず、友情や愛情、敬愛、嫉妬といった強い感情がともなえば百合だと個人的には思っています。
綾奈ゆにこ百合展2018




 「女の子同士のすこし特別な関係」

 とても言い当て妙というか。恐らく、一般的に「百合」というと「=エロ」と見られがちだと思います。そんな中で、それ以外でも「強い感情がともなえば」と定義?している部分が、とても素晴らしいと思います。

 そして、本作。
 この『フラグタイム』という作品も、「恋愛」とか「エロ」とかだけではなく、むしろ「それ以外の部分」の方がメインだっとすら感じます。



 なので、最初に書いた言葉。
 「正直、想像していた内容と違いました」

 『~加瀬さん。』があまりにも大好きだったこともあり、明るく楽しくラブラブな姿を楽しみにしていたのが、本心です。「きらら系」とか、そういうのも含めたような、柔らかい雰囲気の作品を想像していました。

 そういうわけで、本編を見て少しガッカリしたのは事実です。

あさがおと加瀬さん。】 アニメーションクリップ「キミノヒカリ」




 それでも本作は「百合」です。
 でもその前に、「百合作品」である前に綺麗な「青春作品」であると思います。私は、むしろこっちを押していくべきなのではないかな、とすら思いました。

 人との付き合い方に悩む主人公・森谷美玲も、周囲との関係を気にする村上遥も、「百合」である前に高校生の時間を過ごしているキャラクターで、彼女たちの悩みは「青春」ゆえのもの。
 互いの悩みを共有して、好意を抱く相手がたまたま女の子だっただけで、「百合」とまとめるよりも「青春」として見ていたし、そう思いたいな、と感じました。なんだか、「百合」だけで括るのは作品が可哀想だと思ってしまったんです。(作者さんがどう考えているのか分かりませんが)

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 あまり上手く書けませんでしたが、「百合 < 青春」という関係のように思います。 
 次の感想を読んでいただければ、少しその感覚をわかっていただけるでしょうか。

 

 

 

 

2人だけの時間と心の揺れ

  

 「青春」という言葉を使いました。
 いわゆる”青春群像劇”な作品は沢山ありますが、それとは違う、等身大のリアルな姿や悩みに心を揺らすような、そんな作品でした

 その大きな理由は多分、「二人だけの時間・空間」に徹底的に絞られている上で、「周囲の他人との関係」を描いているからだと思います。
 なんだか、舞台演劇とか、絵本とか、そういう感じのものが頭に浮かびました。

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 ストーリーは、人と話したり接したりするのが苦手な森谷美玲と、誰からも好かれる人気者だけど周囲との付き合い方に悩む村上遥の2人が主人公。3分間だけ時間を止められる森谷美玲が、村上遥と出逢って......────という感じ。

 正反対の2人が、3分間の停止した時間の中という、誰からも知られない空間で知り合い、興味を惹かれ、悩みを共有し、一緒に過ごしていく、というのが大雑把なところです。



 2人だけの時間・空間。
 この設定が、本当に演劇のよう。時間が止まり誰も介入できない3分間で、彼女たちが重ねる会話や時間の「密度」は、他のどんな青春作品よりも濃かったと思います。

 正反対の2人。
 言葉は悪いですが、日陰者↔人気者、陰キャ陽キャ、そんな対照的なイメージの彼女たちが互いに興味を抱き、話し、接していくうちに気がつくこと。歩み寄りとか理解とか、そういう表現に近いような、「心に寄り添っていく」様子がとても印象的で好きでした。

 学校というとても広く開けたオープンな舞台の中で、閉鎖的で特別で秘密の空間に入って触れ合う様子。その大小の差もあって、心の揺れとか変化とか、他人との関係が丁寧で深く濃く描かれていた感じました。

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 その悩みが、とてもリアル。

 なかなかネタバレに触れるので書きづらいですが、リアルというか、等身大というか。どこか『心が叫びたがってるんだ。』とか『荒ぶる季節の乙女どもよ』とか、そういう作品に似た雰囲気を感じました。

 フィクションだからといって、そういう部分に目をつぶったストーリーではなく、むしろそっちを中心に描いているような。だから「青春作品」だと思ったんです。
 さらにいえば、「青春群像劇」と違うのは、前述の通り、2人の主人公だけにフォーカスした作品だからです。

 きらら作品みたいに可愛いものだけを描くのでもなく、『やがて君になる』みたいに美しい世界だけを描くのでもなく、「学校」という場所での少女の悩みを主題にしているところが、とても惹かれました。

映画/劇場OVA『フラグタイム』





 多分、誰もが共感するのじゃないかな。

 人と接するのが苦手。何でもかんでも意見を合わせなくちゃいけないのが辛い。人の顔色を伺うのが嫌い。他人と喋っていると逃げ出したくなる。本当の自分を晒したくない。でも、誰かに理解してもらいたい、...........。

 沢山の想いが詰め込まれていて、きっと、それらへの強い共感を抱くと思います。少なくとも私は、共感したり、「そうだよね、めっちゃわかる!」と思いながら、自分と重ねながら観ていました。

 

 

 

 

飾らないモノローグ

 

 本作はモノローグがとても多かったです。
 考えていることを表現したり、心の声を代弁したり、状況や感情の説明だったり、戸惑いと言葉に表したりと、その内容は色々ですが。

 そもそも、百合作品ってモノローグが多いですよね。
 誰にも言えない気持ちや心の中の感情をそっと言葉にしたり、上手く伝わらない思いを咀嚼するために呟いたり、隠したい本音を静かに喋ったり。モノローグと相性がいいのかもしれませんね。

 私も、モノローグは大好き。
 表に出す会話とは違うキャラの内面が見られるし、その独白は得てして素敵な言葉や詩的な表現で飾られることが多いので、なおさらです。



 そして、本作。
 主人公・森谷美玲のモノローグが多いのは相変わらずですが、その表現はいたって一般的な言葉遣いで、少し説明的で、いわば「普通」でした。

 いい意味で捉えれば「飾らない素直な言葉」です。
 先程触れたように、等身大の女子高生の悩みや心の揺れを描いた作品においては、このモノローグすらも、ありのままのようでした。なんだか、森谷さんの個人的な作文とか日記と盗み見ているような、少し背徳感を覚えるような、素直な言葉が並んでいました。


 一方で、「つまらない」と感じたのも正直な話。
 やっぱり私は詩的な言葉回しをするモノローグが大好きで、そのキャラクター色に染まった世界が大好きなので、物足りないな、と感じてしまいました。

 でも、本作のモノローグは、どこか説明的というか、一般的というか、普通、という印象でした。いい意味では「飾らない本心」で、でも「つまらない」と感じたのも事実です。
 私は、どちらかというと飾って欲しいと思っています。

 

 

 

 

時間が止まる演出

 

 「時間が止まる」
 3分間だけの間、時間が止まる本作は、その部分を描くのが難しいのだろうと思います。頑張ってはいたと思いますが、特筆すべきような特別さもなく、「よくある感じ」というような感じでした。

 そもそも、コレがメインではないです。
 キャッチコピーとかでは前面に押し出されていますが、それはあくまでも「過程の現象」であって、メインは「止まった時間の中での2人」です。

 なので、映画から受ける印象にギャップがあったのかな、と思います。なかなか表現するのが難しいのだろうな~と。

映画/劇場OVA『フラグタイム』




 時間は止まるけど、主人公たちは動いてきます。
 周囲の人々や風景は静止するけれど、主人公の2人はむしろその3分間の方が行動が大胆になるし、心の動きも活発になっています。

 なので、「背景の時間」は停止しても、映画の「物語の時間」は激しく動いているので、あまり「止まった感」というものを受けなかったんですよね.....。

 こればっかりは、ストーリーと演出と設定と....と色々なものの兼ね合いなので難しいし、もしかしたら原作漫画では、上手くバランスが取れているのかもしれません。



 また、アニメーションとの相性もズレてしまったのかもしれません。

 本作は全体的に優しくて柔らかいタッチの絵で、少しミニマムというか、省略したような印象を受ける、そんな質感の作品でした。

 だから、元々アニメから受ける印象というのが「おっとり」とか「時間の流れが緩やか」とか、そういう感じなんですよね。
 なので、そこに「時間停止」というものが挿入されても、あまりインパクトを感じなかったです。水や落ち葉、砂時計とかも用いて時間停止の状態を演出しているけれど、もともとゆったりな印象だから、「止まった感」が薄いのだろうな、と思います。

『フラグタイム』冒頭映像

 

 

 

 

「fragile」の素晴らしさ!

 

 本作は本当に主題歌が完璧でした!
 主題歌は、Every Little Thingの「fragile」を、主人公の森谷と村上がカバーしたもの。とにかく、『フラグタイム』との相性が抜群でした!

 もう、歌詞が凄い。
 2001年と、10年近く前の歌なのに、「この作品のために作られた!」と言っても過言ではないほどの、歌詞と物語の親和性がもの凄くて、歌詞の1つ1つに作品の主人公を重ね合わせてしまいます。

 元々、この曲が主題歌になると知ったときから「最高だ!」と信じていましたが、期待以上に素晴らしいものでした!

主題歌「fragile」/カップリング曲「AM11:00」




 主題歌の「fragile」
 本作の題名『fragtime』

 英語の「frag」には「壊す」という意味があります。
 例えば「fragmentation」は「分裂」、「fragment」は「断片」という意味。そして「fragile」は「脆い」という意味です。

 なので、元々内容や雰囲気が似ているのかもしれませんね。



 最近は、名曲のカバー・アニソンが多いですね。
 『あさがおと加瀬さん。』や『からかい上手の高木さん』、それに『多田くんは恋をしない』とか『月がきれい』とか。

ara-meosto.hatenablog.com


 そういうのは「恋」をテーマにした歌が多くて、時間が経ってもなお、こうしてラブストーリーを飾ることができる凄さに感動するし、懐かしい歌が流れたときの嬉しさたくさんです!

あさがおと加瀬さん。】主題歌「明日への扉」試聴動画




 主題歌ついでに。
 本作はオープニングも良かったです!

 上の「本編冒頭映像」で見られますが、抽象的で水彩画チックな演出が綺麗で、『リズと青い鳥』を連想するような、なんだか惹かれる魅力がありました!



 音楽としては、劇伴を手がけられた「rionos」さんが本当に大好きです!

 『クジラの子らは砂上に歌う』のエンディング曲の静かな歌がとても大好きで、『さよならの朝に約束の花をかざろう』や『あさがおと加瀬さん。』の劇伴がとても丁寧で優しくて素敵で大好きです。
 そして本作『フラグタイム』も、優しくて素晴らしい音楽でした!

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 


 

 

 

映画の感想
※ネタバレあり

 

「fragile」と『fragtime』

 

 主題歌があまりにも最高でした!

 上で書きましたが「fragile」と「fragtime」は同じ「frag」を頭につけた言葉で、意味的にも内容的にも似ているのだと思います。

 有名なので歌詞は当然知っていますが、それでも、キャラソンとしてエンドロールで聴いた時の感動がものすごかったです。歌詞のフレーズ全てが、この作品のために書かれているとす、思えるほど。



 特に印象的だったのは、

♪「愛しい」だなんて 言い慣れてないケド
 今なら言えるよ 君のために


というフレーズ。

 映画の最後で、森谷美玲が「好き」と、そう一言村上遥に伝えた時の、その一言の余韻がもの凄く大きくて、それがまさにこの歌詞と被って感じました。



 そう思うと、どの部分もそう感じてきます。

♪ 言葉が不器用すぎて 邪魔ばかりする
 好きなのに伝わらない こんな想い切なくて


 ここなんかも、上手く心の中を明かせない2人の心情を見事に歌っているようで、エンドロールをしみじみと聴いていました。

Every Little Thing / fragile

 

 

 

 

「永遠」を探して

 

「永遠って、どんなことだろう」

 オープニングの最後に、2人の声が重なりながらそっと告げた言葉。
 3分間だけ時間を止められるという制約がある中で、「永遠」を探すというテーマが冒頭で語られるというのは、映画を見る意識を変えさせられました。

 そして、ラスト。
 「刹那だけど、2人には確かに存在した時間」という言葉が胸に響きました。秘密を共有した時間、2人だけの空間が、彼女たちのかけがえのないもの。
 それに、「この世界には、好きな人がいるから」という台詞がまた、「永遠」にも勝るとも劣らない素晴らしいものを見つけた2人を表しているようで、とても好きでした。



 『フラグタイム
 上で触れたように、「fragtime」は元々「脆い時間」とか、そういう意味だと思います。そんな中で、「永遠ってなんだろう?」と語りかける冒頭が、とても印象的でした。

 

 

 

 

心象と感情と好意

 

 本作では、劇中でたくさんの心の声が描かれました。
 特に物語後半ので、彼女たちの本音が積み重なるように訴えられていました。

「自分のしたいことをすれば」
「嫌われちゃう」
「村上さんは悪いことをしたがっている」
「秘密が共有できる相手なら誰でもいい」
「誰からも好かれたい」
「気づいたら、自分がなくなってた」
「自分がわからない」

 胸に秘めていたたくさんのモヤモヤが描かれる中で、でも「好き」という好意が明確に描かれる場面ってなかなか無かったように思います。



 確かに、保健室でのキスとか、「嫌われたくない」とか、エッチなことをしたいとか、森谷さんが心の中で思っている素振りはあっても、実際に口にしたことって、ないですよね。
 それに、結構暗い後ろ向きな感情が強めに描かれていて、森谷さんと村上さんがぶつかり合う場面でさえも、重ためのテーマが強調されていたように思います。



 だから、最後がとても印象的でした。

 2人の関係に悩む中で、遂に訪れた魔法が解ける時。「3分間の時間停止」の能力が消えてしまって、焦る森谷美玲。でも、なんだか、吹っ切れたような印象がしました。

能力が消え、皆んなの輪の中に入る努力をする。
「辛いけど、私は大丈夫」
だって、「この世界には好きな人がいるから」

 能力が消えたことで一歩踏み出せたような感覚。
 これまでは「3分間の時間停止」は苦手な状況から抜け出すための”救い”だったのかもしれないけど、実は「独りの殻に閉じ込めてしまう」ようなものだったのかもしれません。
 とても前向きに感じたし、「頑張って!」と応援したくなる、そんな幕引きでとても良かったと思います! 2人の関係が気になるけど、それは原作漫画を読んでね、ということでしょうかね。

 

 

 


 

 

 

 色々と書きました。
 今回は、あんまり上手く感想を文字に起こせなかった気がします。でも、とっても良い作品でした!

 それから、来場者特典!
 さと先生の描き下ろし漫画です!

映画/劇場OVA『フラグタイム』


 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!