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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【アニメ映画】『劇場中編 甲鉄城のカバネリ 海門決戦』:「人か?カバネか?」 身震える興奮が凝縮された劇場中編!

※ネタバレなし。
※画像は予告映像のキャプチャです。

2019年3月11日鑑賞

劇場中編
甲鉄城のカバネリ 海門決戦

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会

 

【評価:4.4/5.0】

 
【一言】

これで70分かよ……120分かと。
物語と映像の密度があまりに濃すぎる!

中編としての物語も、
劇場版としてのアクションも、
シリーズとしてキャラの活躍&親密度も、
全てが完璧に形作られた素晴しい中編!

……ってか、女性陣が超可愛すぎませんか!
EGOISTの主題歌「咲かせや咲かせ」も最高!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

【目次】

 

 

ストーリー&メモを表示

 

STORY&STAFF

 

世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。...[中略]...極東の島国である日ノ本で、分厚い装甲に覆われた蒸気機関車、通称・駿城の一つ、甲鉄城に乗り込んだ生駒たちは、熾烈な戦いを潜り抜け、カバネと人の新たな攻防戦の地、日本海に面する廃坑駅「海門」に辿りついた。生駒たちは、同じくカバネから「海門」を奪取せんとする、玄路、虎落、海門の民と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てるのだが、「海門」の地にはある“秘密”が隠されていたのだった-。
映画公式サイト

予告動画

 

監督:荒木哲郎
構成大河内一楼
制作:WIT STUDIO
音楽:澤野弘之
キャスト:畠中祐, 千本木彩花 and more.
上映時間:68分
日本公開:2019年5月10日
公式サイト

 

 

 


 

 

 

映画の感想

 

感想外観

 

 『甲鉄城のカバネリ海門決戦』を観ました!
 確か2018年のノイタミナ発表会で告知され、そこからアプリ配信(未プレイ)を経て、こうして劇場公開です!

 ......ただ、「70分で特別興行1,500円」は高価かな? AmazonPrimeの映像配信なら900円強ですからね。(疑ってごめんなさい)

甲鉄城のカバネリ新作発表PV




 まずは、その「時間」から!
 「70分」とは思えない内容の密度で、普通に120分(4話分)とか言われても気が付かないくらい、本当に充実した物語と映像で最高でした!

 これは、1,500円払ってでも劇場で観る価値ありますよ! ってか、Amazon Prime/Netflix加入者は「TV版を未視聴でも観ろ!」と声を大にして言いたいです!



 何が凄いって、全てが最高だったこと!
 あのTVシリーズ濃厚な世界観と物語をギュッと濃縮した内容は「中編」として完璧な内容だったと高く評価できます!

 ロケーション新たに、「見たいモノ」全てを注ぎ込みつぎ込んだ作品になっていました!

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 やっぱり「アクション」ですよ!
 『カバネリ』と言ったら、さらには「WIT STUDIO」と言えば、風切る怒涛の俊敏なアクションが目玉ですが、本中編ではその魅力を最大限に描き出して素晴らしい映像になっていました!

 大スクリーンだからこそ、細かい動作が綺麗に見える!

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 ファンには嬉しい、キャラの描き込みが最高!
 というか、その大部分は「女性陣が悩殺されそうなほど可愛い」に付きます!

 なんかもう、彼女たちの美しさ&可愛さしか目に入らないですよ!(無名がめっちゃエロい!)

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 劇場中編を彩る要素も申し分なし!
 戦闘を盛り上げる澤野音楽は非戦闘シーンでも映えていたし、美樹本さんの画調に似たカットは美麗! EGOISTの主題歌は音調も歌詞も最高純度に洗練されていました!

『咲かせや咲かせ』オリジナルムービー

 

 

 

 

甲鉄城のカバネリ」という作品

  

  ノイタミナで放送された『甲鉄城のカバネリ』。
 『進撃の巨人』のWIT STUDIOと『ギルクラ』の荒木哲郎監督がタッグを組んだオリジナル・アニメーション!

 さらに、脚本は大河内一楼、キャラデザは美樹本晴彦、音楽&主題歌は澤野弘之, EGOIST, Aimerが手掛けるという、豪華な布陣で挑んだ作品です!

甲鉄城のカバネリ」タイトル解禁_PV




 【和風スチームパンク・ゾンビアクション】という最高のジャンルを融合させた圧倒的な世界観と物語が披露されたのです!

 私は最初の1~4話を劇場先行上映で観たのですが、その完成度の高さに驚愕したのを強く覚えています。最初(1話)から最終話までノンストップの最高な作品ですので、一度ぜひ!

甲鉄城のカバネリ」PV第一弾




 そして、続編として制作された本作、劇場中編。
 まずは本編と劇場中編を繋ぐ立ち位置としてアプリゲームが配信されました。

 私は最初のチュートリアルをプレイして辞めました(ゲームが苦手なタイプの人間なので)が、そのオープニングムービーは素晴らしい出来でした!

甲鉄城のカバネリ -乱- オープニングムービー




 そんなこんなで、本作の公開&配信。
 正直、最初は「70分で特別興行1,500円は高価」と思い劇場鑑賞を躊躇するほど迷っていました。(だって、180分を越える『アベンジャーズ/EG』が1,800円ですから)

 しかし、そんな不安を抱いたことを謝罪したいです!
 本当に素晴らしい完成度で、密度がギュッと凝縮されて濃く、心の底から「観てよかった」と思ったし、高ぶった興奮の余韻が収まりません!

 1,500円払って映画館で観る価値は十分にあります。
 また、AmazonPrimeやNetflixでも配信されているので、値段が気になる方はそちらで鑑賞を! (TVシリーズ未視聴でも十二分に楽しめる内容です!)

 

 

 

 

高密度&高濃度、待望の劇場中編!

 

 これだけ、身が震えるような興奮が未だに冷めやらないのは、作品そのものの持つ力の大きさを示していると強く思います!

 TV版からなんら劣ることなく、削ることなく。むしろ昇華させて作品の世界を高め、さらにファンが「見たいモノ」を全て織り込んだ最高の続編アニメーションになっていました!



 本当に、物語が凄いなぁって!
 「日ノ本」を舞台に、世界観をよりたかく強く大きく拡張し、しかし枠をきっちり意識した展開の仕方を心得ています。続編制作はいかに物語を「広げるか、繋げるか」が大切ですが、その全てが完璧!

 また、ロケーションを北陸の「海門」という地点に。
 「雪」や「軍閥」といった新しい概念を導入しながら、新しいモノとアクションとドラマを見せてくれる物語が最高です!

 そして、そんな盛り沢山な内容をギュッと濃縮した中編は、そこらの映画を簡単に凌駕できる密度&充実度でした!

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 これもまた、積み重ねたTVシリーズの賜物。
 もう、「見事」とした言いようがないし、目の前で描写される全てが「また見たかったアレ」というファン待望のものばかり!

 気前のいいファンサービスに、初見への対応もしっかりあり、誰が見ても楽しめる劇場中編になっていました!

 

 

 

 

「人かカバネか」問う物語

 

 物語も良かったです!
 まぁ、この作品に悪い部分なんて皆無なようなものですが。

 物語のメインはやっぱり、「人か?カバネか?」という作品を通じたテーマが本作でも描かれています。そして、それに1つの答えが出されたように感じました。

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 TV版でも、本作の予告等でも、何度も耳にするのは
・「私は人か? カバネか?」という問いや、
・「俺はカバネリだ!」という(変化球気味の)答え。

 その問いの答えを、肉体的な部分に求めるか、精神的な部分に求めるか、様々な解釈や葛藤が描かれてきた/描かれる訳です。

 そして、本作ではその1つの回答が示されたように感じました。
 ネタバレになるので書きませんが、私個人はあまり賛成出来ていない内容ではありましたけど。



 「TV版の続編」は当然だけど、その内容は本当に素晴らしかったです!
  覚えてますか、「あの約束」を。

 ティーザーPVで無名が

ねえ生駒、覚えてる?
あの日のこと。
あたしはこの間みたいに思い出せる。
神社で約束した時の、あんたの馬鹿みたいに真面目な顔、
...[中略]...
いろんな気持ちを全部あんたが教えてくれたんだよ

ティザーPV




 金剛郭崩落後の移動で辿り着いた海門での物語。
 もちろん戦闘物語の要素もありますが、1番はやっぱり「想いの物語」ですよ。

 そして、その「想い」は一晩で醸成できるものではありません。
 これまで描かれ、共に過ごした長い時間があってこそ、この「劇場中編」の説得力ある物語が完成していると強く感じました。



 なんだか曖昧な感想に。
 ネタバレなので仕方ないですよね......。

 あとは、「ぜひ観てくれ」としか言えません!
 

 

 

 

 

普段より5割増のアクション!

 

 5割増はかなりテキトーですが(笑)
 それでも、TV版より遥かに高純度で高クオリティなアクションが楽しめるのは間違いないです!

 これは、劇場の銀幕だからこそ、そして70分に労力を全て注ぎ込んだ結果の成果なのでしょうね!



 普段(TV版)よりも「回る」んですよ。
 こう......身体がクルクルっといつにもなく回転するんです。
 蒸気版の立体機動装置を使った時、市街地を疾走する時、まるで体操選手のように身体を回転させるシーンが多く、それが凄かったと印象深いです。

 というのも、超丁寧。
 ただ身体が回転するだけじゃないんです。「筋肉や身体組織の動き」がスローモーションで見えるくらい精緻だったり、「衣服のねじれ」が神業だったり、空気を切るような風の如き素早さが伝わってくるような。

 本当に、この「回転アクション」は凄すぎ!&強すぎ!
 (以下ツイートは『進撃の巨人』ですが......参考までに)




 やっぱりWITの描く立体機動アクションは最高!
 中でも無名の戦闘描写は圧巻の一言に付きます!

 誰も追いつけぬ速さで疾走し、目にも止まらぬ攻撃を流れるように繰り出すと、あっという間にカバネを倒していく彼女のアクションはもはや芸術品とさえ呼べるもの!

 そんな彼女の動作って、本当に細かい!
 徹底的に無駄を排したような、流水の如く洗練されたその身のこなしは軽やかで、見ていてため息が出るほどの美しさなんですよね!

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 蒸気を用いた新兵器も!
 TV版では「蒸気筒」という火縄銃のようなものから「バイク」に似た乗り物まで登場して楽しかったですが、本作でも新しい兵器が登場し、侍たちの戦い方もこれまでとは少し違う内容が楽しめます。

 これもやはり、世界観の拡張でしょう!
 「海門」という独特の地理的要因によった要所なため、これまでとは違う戦術を存分に観ることが出来ます!



 あと、大スクリーンなので細部まで楽しめます!
 最初に書いた「回転」とかも、TV画面だと「ただのクルクル」にしか思いませんが、スクリーンで観ると細かい部分まで目が届くんです!

 

 

 

 

可愛すぎる女性陣に悩殺されろ!

 

 登場人物はTV版と変わらず、いつものキャラクターと性格で不死身の敵と精一杯戦います! この点は至って普通です。

 しかし、本作・劇場中編では「可愛さ」が大きくフォーカスされていて、気を抜くと悩殺されそうなシーンが盛りだくさんで、ファン大歓喜ですよ!



 もう、男はいいです。
 女性陣の話しをしましょう!(笑)
 本当に可愛くて綺麗で楽しくて歓喜と悶絶を繰り返しました!

 OVAってこういう流れ多いですよね。
 本作でも若干の違和感は感じたものの、それを補って余りある魅力が爆発していて、「なんて最高に幸せな時間なんだろう......」と噛み締めていました。

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 菖蒲様は、仲間を率いる格好良い立ち振舞や台詞に燃える一方で、茶目っ気ある可愛らしさが存分に発揮されていて、もう萌え萌えでした!

 は、子供たちのお姉さんとして粛々と頑張る背中が本当に大きかったです。一方で、誰よりも若い乙女心を発散していて超愛らしかったです!

 侑那は、相変わらずひたむきな情熱が今回も輝いていたし、鍛え上げた筋肉美がまた目を引く美しさなんですよ!




 で、我らがヒロインの、無名ちゃん!
 本当に格好良くて強くて、しかも何時にも増して可愛かった彼女の姿にメロメロな70分の劇場版でした!

 ネタバレになるから言えないのがめちゃ悔しい!
 無名の、アノ時のアレとか、顔に浮かべたアレとか、本当に最高! 鰍の気分が手に取るように伝わってきます!

 あと、エロい。
 大きく綺麗な胸はそれだけで魅力的だし、腋が見える衣装のエッチなことといったら! 戦闘でおっぱい揺れるし、手を上げれば”横乳”が見えるし......本当に最高!!

 

 

 

 

映画を飾る要素も最高!

 

 本作を彩る様々な要素も完璧です!
 そりゃ、それを形作るスタッフが最高なんですもん!



 まずは、劇中音楽
 「戦闘といえば澤野音楽」というくらい、クールな音楽で劇中を彩る澤野弘之さんの劇伴は、TVシリーズに引き続き最高の格好良さを誇ります!

 ボーカル曲と映像の相性も抜群で、これを聞くために映画館に行ったとしても過言じゃないです!

ORIGINAL SOUNDTRACK 試聴PV




 それから、美樹本晴彦さんのキャラデザ。
 女性陣は可愛く、男性陣は男臭い侍の雰囲気を、最大限に醸し出す素晴らしいキャラクター像が本作でも!

 TV版でも時々挿入されましたが、アニメ調とは違う、どこか美樹本さんのイラストに似た絵調のシーンやカットが挿入されて、そこがとっても大好きです!

©カバネリ製作委員会

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 そして、EGOISTの主題歌
 TV版の「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」も、そして本作主題歌「咲かせや咲かせ」も、歌詞が物語とピタリと一致して凄い!
 これも、「ノイタミナ」コンテンツから生まれたアーティストだからなのでしょうか?

さぁさもっと踊れや踊れ
晩まで鳴子 鳴らせ
花吹雪咲かせや咲かせ
新しき夜の引き金


 歌声は綺麗で、和風の曲調はまた『カバネリ』にピッタリで、本当にいい曲です!

咲かせや咲かせPV

 

 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 


 

 

 

映画の感想
※ネタバレあり

 

無名の可愛さに、鰍さん悶絶

 

 無名、めっちゃ可愛くなかったですか!?
 いや、誰がなんと言おうと可愛かったです!(断言)

 色々なすれ違いやアクションがあったけど、最後の「アレ」で全て持っていかれました!



 序盤の戦闘。
 無名が物見櫓から足を滑らし、さらにカバネに掴まれる危機的な状況。

 そこに駆けつけた生駒が無名を助けるわけですが、照れまくる無名が可愛い! しかも小さな声で「ありがとう」と!!!

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 そして物語の前半。
 鰍に教わり編み物をする無名。

 「もしや......」と思い見ていると、やっぱり生駒へのプレゼントじゃないですか! なんですか、カップルですか、初々し過ぎますよ! 可愛すぎる!

 それに、ここで着ている服も可愛い!
 ブランド物と間違えそうなお洒落でフワフワな衣装が可愛すぎませんか!?

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 さらに、完成したプレゼントを渡しに生駒の元へ。

 恥ずかしがってモジモジする無名が超然に可愛い!
 プレゼントを後ろに隠して、赤面しながらうつむき加減で近づく彼女の姿を見ていれば、もう悶絶必須の可愛さに目が眩みます!

 ってか、無名を無視する生駒最低だな!



 そして、ラストシーン!
 生駒の手には、無名のプレゼント。
 「その石の模様、動くんだよ」と声に出す無名。

 まさかまさかの!
 石を覗き込む生駒に「キス」を!
 この時点で叫びそうになったけど、蒸発しそうなほど真っ赤になる無名が本当に可愛かったです!

 そっと2人を覗く鰍。
 大きくガッツポーズを取っていましたが、その気持ち、限りなく理解できる!

 

 

 

 

男性陣タジタジの、女性陣の可愛さ!

 

 この「可愛さ」で2章分も書くとか、まさにOVA戦略にハマっていますが、全然気にしない! 面白かったし、可愛いは正義だし!

 それにしても、無名で書きすぎましたね(笑)



 まずは、菖蒲様と来栖
 菖蒲様の純粋な高貴さと天然の合体した可愛さは全人類に響きます!

 タジタジの来栖が面白すぎるw
 軍議の時には菖蒲様が大好きな饅頭を手渡し、拒否された時の驚きようが酷かったし、剣の訓練では上手く指摘出来ていないし(笑)

 最後には、甲鉄城内で「危険な真似はしないで下さい」と菖蒲様に注意するのに、見つめられると目をそらす来栖が純粋すぎる!
 しかも、菖蒲様の「はい」という返事も、独特な”あざとい”響きが混ざっていて最高!



 それから、侑那と巣刈
 この2人もなかなか絶妙な距離感ですよね!

 運転室で仕事をするラストシーン。
 「あんたが戻ってきて良かった」と口にする侑那。

 ここで赤面しないのが良いです!
 彼女の感情を表に出さないクールさをしっかり分かっている! 巣刈も若干期待していたような反応をしているから大好き!



 この「可愛い」でめっちゃ書きました(笑)
 もう、書いている時は終始ニヤニヤしながら書いていましたよ(笑)

 

 

 

 

「人かカバネか」、二項対立を問う

 

 「私は、人か? カバネか?」
 この大きな問いに対して、生駒も無名もずっと考えているのがこの作品で、「俺はカバネリだ!」とアイデンティティを見出したのがTVシリーズでしょうか。

 そして、本作では生駒なりの考え?答え?が語られました。

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 「人を憎む心こそカバネ」
 「憎しみを許せるのが人間」

 それっぽい良いことを言っていました。
 けど、私はこれは違うとも強く思いました。

 確かに、憎しみに囚われた人間は大きな脅威です。
 しかし、それは人としての脅威であって、「カバネ」という非人間の怪物に対して用いる概念では無いと思います。精神面ではなく、単純に肉体面で判断すべきではないでしょうか?

 ただし、「カバネリ」という「人とカバネの間」という状態において、この二者択一の問いがなされたのなら、精神面の回答も意味を持つと思います。
 だって、どっちつかずの宙ぶらりん状態の中、判断するのは「脅威=カバネ」という基準でしょうからね。



 あとは全体的に良い物語でしたよね。
 海門の城主・景之がカバネリであり、家来に娘を殺されたことへの恨みには同情できたし、一方で意思によって海門の民を攻撃する点は悪い部分だし。

 善悪の一方に割り切ることの出来ない難しさを描いていたし、理不尽な世界での娘思いな父の姿は感動的でした。



 無名の生駒の関係についても。
 一時は決裂してしまった2人の気持ちは正反対な方に向かってしまいます。

 しかし、生駒は民を守ろうと真剣なだけで、兵士はカバネが怖くて生駒を拘束し、無名は自分の気持ちを大切にしていて。
 皆んな誰の気持ちも、観客側からすれば理解できるからこそ、「何が正しいのか」を考える大きなキッカケにもなるし、このイデオロギーや感覚の対立を描くのが重要なのだと思います。

 それに、「お互いに欠かせない存在」ということを自然に描き出していた点も良かったです!

 

 

 

 

最高のアクションを銀幕で!

 

 語らずにはいられない、WITのアクション!
 出来るだけ、時系列に沿って印象的なシーンだけ書いていきます。



 まずは冒頭。
 海門の状況が説明されるやいなや、攻めくる大量のカバネを処理する戦闘が描かれます。侍たちが戦う中、満を持して無名の登場です!

 「30秒かなぁ」と時計を確認!
  屋根の上を伝い素早い身のこなしで移動し、次々とカバネを倒す強さは、文字通り一騎当千! 的確な銃さばきと機転を活かせた戦略を見せる高い戦闘スキルが最強です!

 だって、両手が塞がれた状態で、足で引き金を引くなんて考えないですよ!



 そして、坑道での戦い。
 狭い坑道では動きが制限されると思っていたけれど、無名に空間の大小は関係ないんですかね?
 罠をくぐり、大量のカバネの頭上をヒョイと飛越し、自決袋で群衆を叩く効率的なバトル!

 地下空間で襲われた、巨大なワザトリ。
 まるで「スパイダーマン」のように天井を這い、手首から鋼鉄皮膜を放って飛びまわる様子に爆笑しそうになりました(笑)



 地上では大砲「鳴神」が到着。
 列車砲そのままですが、あの巨大な武器は大きな力になりますよ。

 ただまぁ、スグにカバネに飲まれ自爆状態になり、その他の駿城も戦闘不能に。
 ここでは「敵に立ち向かう姿勢」が甲鉄城は違いましたからねぇ。

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 海門の山城で最終決戦。
 伸びた鋼鉄皮膜が作り出す鍾乳洞のような舞台で、互角に戦う無名と景之。

 それでのやっぱり無名の圧倒的な動きには負けましたか。
 超人的な2人の対決は、一歩も引かぬ見応えあるバトルシーンでした!



 最後は、美雪を核とした「黒煙」の始末。
 甲鉄城に取り憑かれた中、機関士の侑那による奇策で、トンネルで黒煙を振り払い討伐するというもの。

 列車とスピードという武器を最大限に活かした「最後の見せ場」として、ドキドキしました!

 

 

 

 

劇中世界観と展開&ラスト!

 

 最後は書ききれなかったコトをまとめます。



 まずは、記憶に深く残る菖蒲様の言葉。
 「鳴神」を失ったことで敗走しようとする侍に対して、

 「怯えて民草を守らぬ武士はカバネと同じです!」

という強い言葉を投げる菖蒲様。彼女の言葉は、いつも民を第一に考えた心の籠もった意思の強い台詞だから大好きだし、記憶に残ります。

©カバネリ製作委員会

©カバネリ製作委員会




 それから、地下抗での戦い。
 生駒が助けにきた辺りから、TV版のED「ninelie」が流れて、その時点で気分は最高潮に高まっていました!

ninelie』(Short Ver.)




 また、エンドロールも良かった!
 EGOISTの歌も最高だし、曲と歌詞に合わせるように鳴子を持って踊るアイドルみたいな「甲鉄城の皆んな」が最高にハッピーでした!



 劇中世界観について。
 これまでTV版では「駅」に関わる内容か、「狩方衆」という組織が中心の物語でした。それに対し、本作では「日ノ本の他地域」の現状や、「連合軍」の登場で軍閥の存在も認識出来ました。

 中でも、やはり金剛郭にあった幕府の力はかなり強大なのだと実感した点は大きな収穫です。美馬が全て悪いじゃん......

 あとは、北陸・日本側ということで、衣服がこれまでと違ったり、カバネも防寒着を着ていたりと、生活の違いがわかった部分は面白かったです!

 

 

 


 

 

 

 本作の来場者特典は、特大ポストカードでした!
 そして、背面にはゲーム『~乱』の無名(限定ver.)が貰えるシリアルコード!
 なお、残念ながらパンフは売り切れでした.....(泣)

 

 

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甲鉄城のカバネリ」展

WIT STUDIO展」

「カバネリ・サントラ」劇伴名

 

 

 最後まで読んでくださり、
 本当にありがとうございました!!