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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』:キャッチーな感情がほっこりまぁるい猫アニメ!

 

 こんにちは!
 お元気ですか?

 『泣きたい私は猫をかぶる』を観ました!
 元々は劇場公開されるはずだったのですが、新型コロナの影響でNetflixでの配信に変更になりました。
 ほっこりするとても良い映画でした! できれば、映画館で観たかったです...(泣) あと、タイトルがめっちゃ好き!

『泣きたい私は猫をかぶる』

Netflix『泣きたい私は猫をかぶる』

 


 

2020年6月18日鑑賞

泣きたい私は猫をかぶる

「泣きたい私は猫をかぶる」


 

【評価:4.7/5.0】

 
【一言】

ほっこりまぁるいアニメ映画!
好きな人がいる。気持ちを伝えたい。
人間模様を機敏に描く物語と、アニメの柔らかさと合わせて、猫ちゃんの可愛さが良くとても温かいアニメーションだった!

 
【Twitter140文字感想】

 

 


 

 

【目次】

 

 

STORY&STAFF

 

自由奔放、ちょっと変わった中学2年生、笹木美代。クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれ、学校でも家でもいつも明るく元気いっぱい。ムゲが熱烈に想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人に毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった・・・。

大好きな日之出のそばにいられる唯一の方法、それは猫になって会いにいくこと。[...]
「猫」の世界を通して繰り広げられる、私をみつける青春ファンタジー。
スタジオコロリド

本予告『泣きたい私は猫をかぶる』

監督:佐藤順一 / 柴山智隆
脚本:岡田麿里
制作:スタジオコロリド
音楽:窪田ミナ
キャスト:志田未来 花江夏樹 and more.
上映時間:104分
日本公開:2020年3月15日
配給: Netflix
公式サイト

 

 

 


 

 

 

映画の感想概要

 

 良いアニメ映画でした!
 とても優しくて、温かくて好きです!
 猫ちゃん可愛いし、全体的に丸っこい雰囲気のアニメーションで、久々にいい映画を観た満足気分です!

 新型コロナの影響もあり、最近は気分も落ち込みがちだったりするけど、こういう作品を観るととても癒やされます。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 色々な気持ちをキャッチーに描いてる。

 誰かを好きな気持とか、嫌いな気持ちとか。
 友達として、家族として、人間と猫として、猫と猫として、仲間として、もしかしたら”敵”として。

 ともすると面倒臭くなりそうな人間関係や感情を、角をとって丸くしたような描き方で表していて、観ていて嫌でなかったです。
 大人や中学生だけでなく、「猫」という身近な生き物を織り込んだのが良かったのかもです。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 脚本は岡田麿里さん。
 思春期の少年少女たちの心情表現がとても上手い方で、それ故に物語が”重たくなる”ことも......。

 でも、本作は違う!
 気持ちは痛いほど伝わるけど、トゲトゲしていなくて、ボールのように弾む感じ?がして、とても見やすかったです!

 そして、言葉の強さと鋭さを知っているのも彼女です。



 「コロリド」の”まるい”アニメーション!

 トゲトゲしていない”まあるい”心情に感じる作品になったのは、スタジオコロリドの優しいアニメーションの力が強いと感じました。

 コロリドの描くキャラクターって、薄くてフワッとしているんですよね。その感じが全体の雰囲気を優しい方向に引っ張ったのかな~と思います。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 猫かぶり。
 本心を隠したり、本当の姿とは違う自分を演じたり、そう見えるように振る舞ったり。これは思春期、ひいては日本人にとってはとても身近な話。

 だからこそ、「ちゃんと言いたい」と言葉で伝えようと頑張る主人公が大好きだし、とても大切にしたいと感じました。

 きっと、思っているよりも、周りの人は敵じゃないかも。



 猫が主役のアニメ!

 とても良かった! うんうん。猫ちゃん可愛かったし、活躍?も観ていてハッピーだったし、やっぱ猫だよなぁ~~~~。

 

 

 

 

 

映画の感想内容

 

まるっこいアニメ映画!

 

 いや~いい映画でした!
 こういう、ほっこりできる作品を、これからも沢山観ていきたいな~と思えるくらい、いい映画でした!
 そもそも、新型コロナの影響で新作映画を観れていなかったし、こういうのを欲していたのかも?

 全体的に柔らかくて、温かくて好き!

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 監督は佐藤順一さん。

 『たまゆら』や『おジャ魔女どれみ』などを手掛けた方。そして、私が大好きな天野こずえさんの『ARIA The ANIMATION』や『あまんちゅ!』でもメガホンを取り、優しい空気感いっぱいのアニメを作られました。

 それを引き継ぐように、本作でも登場人物たちの心情を機敏に描き出したり、背景との組み合わせを上手く取っていたりして、最高のアニメ映画でした!



 エンドロールが好きすぎます!
 とっても愛おしいエンドロールで、何度も見返しちゃいました!(コレが出来るのが配信の良いところ)

 ヨルシカの主題歌も最高!
 高い声が綺麗だし、歌詞も耳に残っています!! 映画館の音響で聴きたかったなぁ......。


ヨルシカ - 花に亡霊(OFFICIAL VIDEO)




 これ、子どもでも楽しめるかも!

 物語は全然心配していませんでしたが、いざ見ると「児童向け」と言われても納得できるような非常に上手い描き方でした。
 扱うテーマは大人であるほど琴線に触れる内容かもしれないけど、子どもが見ても主人公たちの感情変化がしっかりと分かると思うので、楽しめるはず。

 それに、猫が登場してくる点も、子供向きなのかもしれません!

 

 

 

 

感情がキャッチー!

  

 感情がとてもキャッチーでした。
 「キャッチー」という表現、良いかも。

 「分かりやすい」とは少し違うし、「シンプル」なわけでもないけど、パッとキャラの心情が伝わって、その意味を感じることができるような作品でした。

 フラグというかタグがついていたような。
 台詞からも、表情からも、スッと感じ入ることができた気がします。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 「好き」と「嫌い」の気持ち。
 捉え方によっては表裏一体の心情の描き方がとても素晴らしかったと思います! 扱いが難しいのかもですが、とても上手く登場人物たちを描いていました。

 誰かを好きだったり、誰かを嫌ったり。

 主人公が言葉にしているから感情の向かう先が分かりやすかった部分もありますが、どちらかの感情に振り切った心をゆっくり揺らしていくような変化が綺麗でした。



 他人との関係と猫。
 脚本が岡田麿里さんということもあり、他者との関係や距離感を非常に深く受け止めて描いていました。

 友達としての思いやり、
 同じ屋根の下で暮らす家族、
 好きな相手、苦手な相手、
 頼れる相手、嫌いな相手。

 ここは思春期の男女を描く上では逃げられないところで、単なる日常系では見られない友情がしっかりありました。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 でも、角がなくて丸い!
 ギスギスしたり、ヘイトが段々と積み上がっていくようなものではなくてもちろん嫌なことはあるけど、訳もなく感情を揺さぶることをしなかったのが良かったです。

 それに、人間だけだと重たくなりそうなところも、その間に「猫」が入ることでどこか和むような部分もありました。
 やっぱ猫ちゃんが可愛いですね!

 

 

 

 

やわらかい岡田麿里。

 

 本作の脚本は岡田麿里さん。

 『あの花』や『ここさけ』など思春期や青春を舞台に、少年少女や青年たちの心の動きを繊細に、機敏に描き出す作品が多いです。

 『キズナイーバー』など青春の良い面だけでなく、心の傷ともしっかり向き合う物語を描き出していくところが魅力だし、正面から逃げないところが本当に凄いと思います。

劇場版『あの花』特別先行映像




 けど、それ故に物語が重くなることも。
 幼馴染が亡くなったり、恋の関係がこじれたり。いじめや家族の問題を扱ったり。とてもいい物語なのですが、重いので「もう一度観たいな」と思うことが少なかったり......。

 感情の描き方が鮮明すぎるから、ギスギスしたり、見ていて「うっ」と思うこともしばしば。そこが素晴らしいところであり、苦手なところでもあり......。



 でも、本作は違います!
 もう一回観たいと思える、そんな物語でした!

 今まで通り、扱う題材は軽いものでないし、主人公たちの心にしっかりと向き合っています。感情の変化だって飛躍することなく丁寧に移ろっていきます。

 けど、ギスギス・トゲトゲした空気はなくて、とても見やすかったです。まさに猫がゴロゴロいうような、落ち着いた感じがあったかもしれません。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 この点からも、岡田麿里さんの作品には珍しく?、幼稚園とか、小学校の子どもとかでも、少し感性が豊かでファンタジーが理解できる子であれば楽しめるアニメ映画かもしれません!

 

 

 

 

コロリドの柔らかいアニメ。

 

 アニメーション制作は「スタジオコロリド」。

 『ポレットのイス』や『台風のノルダ』などを制作し、2018年には『ペンギン・ハイウェイ』で日本アカデミー賞最優秀アニメ作品賞を受賞しています。



 コロリドのアニメはとても優しいです。
 キャラクターの描き方がとても滑らか?というか、薄くてフワッとしているんです。柔らかいというか、シュッとしていないというか。

 『ポレットのイス』という短編アニメをご覧ください!
 『泣き猫』とは少し違いますが、その雰囲気は感じて頂けるはずです!


「ポレットのイス」




 この柔らかい雰囲気が、本作の全体的な空気感を優しい方に引っ張っているように思います。

 岡田麿里さんの脚本もトゲトゲしていないし、アニメーションもカドがないから、とても丸っこくて丁寧で優しい印象に映ったのだと思います!



 背景もとても綺麗だし、かなりアクティビティに動き回る主人公のモーションも派手だけどしっかり動いていてとても良かったです!

 特に、後半の盛り上がりに合わせてアニメーションもどんどん上がっていきました!
 劇伴もお洒落な感じでとても好きです!!!

 

 

 

 

誰もが仮面を被る「猫かぶり」

 

 『泣き猫』の主人公は、なかなか周囲に馴染めない浮いた存在。あだ名は無限大謎人間の《ムゲ》と呼ばれる中学生。いつも元気で明るく振る舞い、笑顔で生活しています。

 けど、家に帰ると再婚した親との関係があまり上手くいかなくてギスギスした空気に耐えている、そんな毎日。

 彼女の楽しみは、猫になること。
 祭りの日に貰った仮面をかぶれば、彼女は猫になって自由気ままにブラブラできる、そんな少しファンタジーのお話。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 でも、周囲の人に合わせるように「猫をかぶ」ったり、先生や親の顔色や機嫌をうかがうように仮面をつけることって、誰もがやっていること。

 特に、他者との関係が難しくなる思春期の青年はそうなのかもしれません。
 それに、今はSNSを使えるので、現実とネットとで被っている仮面が違う人はとても多いはず。

ヨルシカ「嘘月」×『泣きたい私は猫をかぶる』PV




 そういう心を隠すような「仮面」を「猫をかぶる」という形で表現したのが、この『泣き猫』という作品なのかな、と思いました。

 この続きはネタバレを含むので、後で書きます。

 

 

 

 

言葉の力と伝える勇気

 

 今までこの作品が「受け取りやすい」という趣旨の感想を書いてきたつもりです。

 その理由には「角がない」という点があるのと、もうひとつは「相手にきちんと伝えている」ところにあると思います。



 「気持ちを伝える」

 とても難しいこと。
 この作品が描きたいことのひとつがコレです。

 気持ちや考えていることは、言わないでも伝わるならそれが一番。でも、それでは伝わらないから、言葉や態度で相手に話すことを頑張らなくちゃいけない。
 すごく近くにいる人だから伝えられないかもしれないし、そもそも話すこと自体を心の底にしまっているかもしれない。だけど。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 それに、相手のことを考えるのも。

 相手のことを考えるのって難しいし、理解するのも難しいし。まずは「知ろうとする」ことから始めなければならないのかも。

 そういうところ、他者との距離とか繋がりとかをすごく綺麗に物語にしていたところがとても印象的でした。



 「言葉の力」を誰よりも知っているのは、脚本の岡田麿里さんかもしれません。
 これまでの作品でも「言葉」が人を傷つけたり、癒やしたりする「言葉の力」を描いてきました。

 『あの花』ではずっと心に残っていた”言えなかったコト”を探す物語。『ここさけ』は声が出なくなってしまった少女のお話。『荒乙』は恋と性、『空青』は音楽のこと。

 やっぱり本作『泣き猫』も、その伝え方や言葉が持っている力を描いているという点で、岡田さんらしい脚本になっているとも言えるかもしれません。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 猫になって好きな人に会いに行く主人公。
 だけど、男の子は猫の言葉が分からない。
 伝えたいことが、もう言えないかもしれない。

 こういうシチュエーションは決して珍しくないです。けど、この物語は少し違って私はとても好きだったし、心に染みました。

 不可抗力で、投げやりで気持ちを伝えるのではなくて、自分たちの意思で覚悟を持って言葉にしていたところが胸に響きました。

 

 

 

 

猫が出てくる映画

 

 猫が登場する映画にまた傑作が!
 今回の『泣き猫』もとっても良かった!

 やっぱり猫っていい存在なんですかね。

猫世界へようこそ!編PV




 人間の身近にいるし、自由で幸せそうに見える動物だし。「猫になりたい~」なんて何度思ったことでしょう。

 一方で、人間と意思疎通をすることは難しかったり、話しかけることは難しかったり。微妙な距離にいる絶妙な存在なのかもしれません。

 だからこそ、「一歩引いた視点で見る」という内容を描く時にピッタリの題材なのかも。いつも人間のことを見ていてくれますからね。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 猫の映画。

 特に『猫の恩返し』は映画を観ていてもイメージしました。ネタバレになるので詳しくは避けますが、構図も物語の舞台も、それから「猫の描き方」という部分でも似ていたように思います!

 あと、『彼女と彼女の猫』も。
 新海誠の自主アニメ。拾われた猫の視点を通して主人公が描かれます。言葉では伝えられないけど、見ているというところは、共通しているのかも。

 あと『世界から猫が消えたなら』
 を思い出したのですが、あれは題名に猫が入っているだけですね。



 それに、猫ちゃんは可愛いし!(笑)

 ねぇ、単純に可愛いだけで、そこに居るだけで微笑ましく思える生き物なんてそうそういないでしょ。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』 

 

 


 

 

 

以降、映画本編のネタバレあり

 

 

 


 

 

 

映画の感想 (※ネタバレあり)

 

猫をかぶって見える世界

 

 タイトル『泣きたい私は猫をかぶる』

 とてもいいタイトルだと思います!
 名前としても綺麗だし、映画の内容を思い出しても確かにピッタリの題名のように思えます!

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 普段の日常は周りの人から馬鹿にされ、家でも居場所が無いように感じる日々。元気に振る舞って、家では無理して笑顔を作って、まさに「猫かぶり」。

 猫の仮面をかぶって、猫になったムゲ。
 彼女が仮面を被るのは、大好きな日之出に会うため。
 その奥にあるのは、もしかしたら現実逃避なのかもしれないと思いました。「猫になりたい」と思う人は、皆んなそうなのかもしれませんけど。



 猫を被った世界はどうだろう?

 猫になりかけるところでした。
 「自分を偽ると本当の自分が分からなくなる」という物語は古今東西語られてきましたが、この『泣き猫』もその一つだと考えられます。

 そして、全く別のものが見えました。
 人間とは違う世界で、違う時間を生きている「猫の島」が現れました。このお話はファンタジーだけど、その世界に浸りきってしまうと元に戻れなくなるというのは、現実も同じかもしれません。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 泣きたい私は猫をかぶる。

 映画を観終わってみると、猫を被ったムゲはいつも泣いていたような。普段は無理して笑顔を作っているから、猫を被った時だけが本当の自分に戻れるのかも。

 薫さんに対して怒鳴った時は、まさに「猫かぶり」と「素の自分」の中間だったと言えるのだと思います。

 

 

 

 

知ろうとすること

 

 相手のことを知ることってとても難しい。
 それを、見つけるような映画でした。

 思春期の彼らにとって、これは決してフィクションだとも言い切れないのだろうな、と。大人の私でもそう思ったんですから。



 猫になって日之出に会うムゲ。

 ムゲは、彼の気持ちを分かっているつもりだった。
 日之出の頑張りを間近で見てきたし、同じ時間を一緒に共有してきたから彼のことを自分が一番知っているという自負があったのかも。

 でも、それは間違いだった。
 悪い意味で言えば、日之出が考えていた本心なんて分かるはずもなかった。良い意味で言えば、彼が好意を抱いてくれていることに気づかなかった。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 ムゲにうんざりする日之出。

 彼女の行為は邪魔で鬱陶しいものかも。
 「あいつのこと、なんにもしらない。俺の前では、頑張って笑っていたんだ。」

 騒々しいだけの外側だけを見て判断していた。でも、彼女が抱えているものを知って、日之出の心が少し変わった。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 家族も、友達も。

 父の再婚相手・薫さんが自分のことをどう思ってくれていたのか、親友の頼子はいつもどうして側にいてくれたのか。

 こういうのは、なかなか言葉にはしづらいもので、気持ちのすれ違いがおきてしまうかもしれないもの。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 だから、それに気付いた時が感動的。

 終盤、日之出が「学校でもムゲに力を貰っていた」と言うシーン。これを聞いて、ブワッと涙が出そうになりました......。

 

 

 

 

言葉の力と伝えること

 

 言葉にしづらいけど、伝える。
 伝えた方がいいこと、伝えたいこと。



 『泣き猫』も言葉の力を感じる作品でした。

 日之出の悪口を言っていた男子中学生に対してムゲが「日之出に対する今の言葉、取り消してもらおう!」と叫んで飛び降りたり。


 「本当に言いたいことは何も言えない」
 そう言って、世界の滅亡を祈ったこと。でもそこで、日之出に出会ったから「この世界も捨てたものじゃない」と思えたこと。


 今まで言えなかった気持ちを「手紙」という形で、精一杯の気持ちを込めて文字にしたこと。それを渡そうとしたこと。


 日之出から「大嫌い」と言われたこと。
 「俺とお前は同じなんかじゃない! 嫌いだって言っているだろ!」と真正面から言われた瞬間と、ムゲの表情が何とも言えない辛いものになったこと。

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 そして、2人の気持ち。

 ムゲの「私、『好き』って言われたい」
 日之出の「好きってちゃんと言いたい」

 これが聞けただけで、もう感無量。



 それに、エンディングが本当に愛おしい!

 エンドロールの端で漫画のように吹き出しが描かれました。そこで文字として言葉が描かれたのがとっても良かったです。
 あと、日之出のお姉ちゃんがしっかりと伝えたのが見られて、とてもほっこりしました(笑)

 

 

 

 

無限大謎人間の美依

 

 ムゲの毎日。
 朝慌ただしく学校に行って、頼子にバックを預けて「日之出・サンライズ・アタック」を一撃加える、騒々しくて元気な日常。

 渡り廊下から飛び降りたり、屋上で日之出のお弁当を食べて叫んだり、とても奔放で明るくて活発なムゲの姿を見ていた時はとても楽しかったです!



 けど、そんな彼女の笑顔の裏に色々と”こじらせた”思いを抱いていると知ってしまうと、何だかとても心苦しくなりました。

 人間の姿では無理やりにでも笑うしかないけど、猫になれば自由に好きな人のところに行くことができる。
 そうならば、仮面で猫になるって彼女の息抜きというか、生きる糧、拠り所になっていたのだと思うと、それはそれで良いことなのかな、とも。



 とはいえ、最後には冒険をして好きな人と両想いになれて、手をつないで、日之出自らがアタックを食らわせるような関係になれて。

 うん、とても好きな映画です!

 

 

 

 

アニメの好きなところ

 

 最後になってしまいましたが、書きます!
 この映画、好きなシーンがいっぱいあった!



 まず、「太郎=ムゲ」と気づいたとこ。
 私は予告編とかあらすじを読まずに映画を観たので、その部分の一致に気づいた時は本当に嬉しかったです!(笑)

 アイスを食べながら祭りの夜の話をした時は全く分かりませんでしたが、夜に日之出の家を訪れて「帰る家がある」という台詞で気づきました!

映画『泣きたい私は猫をかぶる』




 猫の太郎になったムゲも好き!

 学校での忙しい日々がそもそも動物っぽかったし、猫になっての動きとか行動が可愛かったです! 猫の仮面屋を避けたり、屋根の上を走ったり。
 落ちそうになって慌てて仮面を付けたりする時も好きでした!



 猫のキナコ。

 何だか嫌な雰囲気で、結局はムゲの仮面を奪ったことで”敵”だと思ってしまったけど、キナコはただ飼い主の幸せを祈っていただけ。ここでも「相手を知る」ということの大切さを思い出さなければなりませんね。



 そして、猫の島での冒険!

 仮面屋を追ってどんどん上昇していくムゲと日之出たち。疾走感がすごかったし、猫として枝を伝うところとか、エレベーターを乗り継ぐところとか、好きでした!

 ラスト、仮面屋とのバトルで助太刀に他の猫たちが来てくれたところは、テンプレかもしれませんがめっちゃ嬉しかったです!

映画『泣きたい私は猫をかぶる』 

 

 


 

 

 

 『泣きたい私は猫をかぶる』の感想でした!
 とてもいい映画でした!

 ヨルシカの曲がとても綺麗で、アニメMVはネタバレが入っていない上に非常に綺麗なのでぜひ聴いてみてください!

ヨルシカ - 花に亡霊(OFFICIAL VIDEO)




 個人的に感じるところが多かったかも。
 私も、なかなか伝えるのは苦手なのでね......。
 そういう意味でも、結構ジーンときました。

 主人公たち、それにネコたちの頑張りと勇気はすごかったです! なにせ私はチキンなのでね。

 ぜひ、映画を観てみてください!

www.netflix.com

 

 

 

最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました!!