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『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!

【映画】アーロと少年

 

 

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今回はかなりの“酷評”となってます。
ネタバレありです。
2016年3月20日
【評価】

アーロと少年:2.8/5.0
僕のスーパーチーム:4.5/5.0

 
【一言】
Pixar史上最大のゴミ。
唯一、映像の美しさに感心。


 

 

目次

 

 
 

【STORY】

地球に隕石が衝突せず恐竜が言葉を持ち繁栄する世界。
 臆病な恐竜アーロは川に流され遠く離れた知らない場所にひとりぼっちで悲しみに暮れるアーロ。
 そんな中出会ったのはおんなじ孤独な少年。
 互いに寄り添いながら旅をする中で1人と1匹の間に友情が芽生え、勇気も湧いてくる―。
 
 

【詳細】

監督:ピーター・ソーン
制作:Pixar Animation Studios
主題歌(日本版):Kiroro「Best Friend」
上映時間:93分
日本公開:2016年3月12日
HP:
 
 
 

【感想】


 最初に短編が上映。
 やっぱりPixarの短編はレベルが高すぎる。たった数分なのに感動しました!
 
 そして本編「アーロと少年」。
 まずは圧倒的な映像美に目を奪われます。CGでここまでリアルに描けるのかと本当に感心。実写かと見間違えるほどの素晴らしさ。特に“水”や“木”の描写が最高!
 
 本編は……Pixarの全作品の中で他作品を寄せ付けない圧倒的なゴミ映画。

 まずは一番大切な『何を伝えたいか』がイマイチ伝わってこない。
 
 それから設定の不備(?)が多すぎる。心の中で何度ツッコミを入れたことか…。

 そもそも恐竜という根底設定からして無理があった。(下で詳しく)
 恐竜の描き方がどうもしっくりこない。背景となる風景映像は究極に美しい。そこにあの特徴だけを取り出したような“恐竜もどき”を挿れても釣り合うわけないのに。
 
 あとは「うわっ…」と観ていて不快に思うシーンがいくつもあったのが凄く残念。絶対に必要ないと思う。
 
 まあ、主題歌が良かったから良いかな〜。
 あと、エンドロールの最後に少し感激!

 
 
 

 短編『僕のスーパーチーム』は相変わらずの品質を見せてくれました。
 テーマとなるインドらしさを十分に描いていました。
 ラストの子供の行動に本当に感動!
 
 
 
 
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以下「アーロと少年」の感想
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 映像の美しさが最高!
 とにかくリアル、リアル、リアル!
 この部分はやっぱりPixarクオリティ。
 
 本編(映画のタイトル前後)の冒頭30秒でもう分かります。この素晴らしさが。
 
 特に“水”と“木”、そしてワイドアングルで風景を写した時が本当に綺麗。
 水や川はもう本物と言っても過言じゃないです。水しぶきや波、光の加減など細部が本当に凄い。

 木や植物、地面がまたリアル。地面の凸凹や落ちた葉っぱの質感とかがマジで本物。
 舞台が恐竜時代(?)でヒトの文明がないから自然を描くしかない訳で、それをここまでのレベルに仕上げてくるとは…。

 
 
 

 さて、ここからはいかに酷いかを書くしかないですね(笑)
 
 まずは今までのPixar作品に込められているような温かいメッセージが伝わって来ませんでした。(俺の心が冷たいだけ?)

 例えば、トイ・ストーリーなら友情、ニモなら父親との愛……。
 で、今回は?
 多分「友情」とか「恐怖心に打ち勝つ」とかなんでしょうけれど、それが過去作のように心に響きませんでした。
 
 そもそもセリフとしてこれを言っちゃっているのが良くないですね。観者が自分で感じなきゃ。

 
 
 

 そして設定。
 「もしも恐竜が生き残っていたら?」これはGood!最初の隕石が通り過ぎるシーンとか好きです!
 
 でもそれ以上に不備が多すぎる。
 恐竜が言葉を喋る➔まぁ許せる
 恐竜が家を建て、耕作する➔無理
 崖から落ちても生きている➔おかしい
 仰向けになっても平気➔ありえない
 肉食恐竜と仲良く➔不可能
 一方翼竜には襲われる➔矛盾
 
 というように考えながら観ちゃうともうアウト。背景がリアルなんだからこういう部分出来るだけリアルにして欲しかった。ファンタジー補整が強すぎですかね。
 
 だって崖から落下して首長竜の体重で助かるわけないじゃないですか。仰向けになって起き上がれるわけないですよ。
 そもそも草食竜の子供がうろついていたら一発で肉食恐竜の餌食ですよ。
 そもそも、主人公をヒトにすれば問題なかったのでは?わざわざ恐竜にした意味って…?
 
 
 

 恐竜の描き方も嫌。
 あんなに背景が綺麗なのに、なんで恐竜はこんなにもマスコット的な補整が入っちゃったんでしょう?
 特徴こそ掴んでいるもののアレは“恐竜モドキ”です!
 一方で少年のほうはいつものPixarらしい描写で安心しました。

 
 
 

 それから観ていて不快になるよ様なシーンもいくつか。
 (ここでは最初にネタバレ宣言したので書いちゃいます)
 まずアーロと少年が旅の途中で食べた木の実。幻覚作用のある危険なもので2人が幻覚を見て狂うシーンが不快。
 
 (人間のエゴかもしれませんが…)ヒトが進化せずにまるで犬のように四つん這いで、言葉を喋れずに吠えるだけというのは観ていてとても醜いというか不快でした。
 
 あとはヒト(少年)が虫をガブッと食らったり、棒で叩き潰すシーンがあったり……。

 
 
 

 あ、それから邦題もゴミ。
 「アーロと少年」ですか。どこにも少年要素はありませんから。アレは少年というよりも犬や狼です。

 
 
 

 日本版主題歌がいい歌ですね。
 Kiroroの「Best Friend」。でもそれくらいですか。
 
 1番感激したのはエンドロールの最後に出てきた演出。
 「The Good Dinosaur Team」って文字(たしか)を丸で囲むんです。この意味は観ればわかります!
 
 あ、せっかくですから本編の良いところも書きますか。
 え〜〜〜〜っと………
 まず、アーロと少年の2人が夜話しているシーン。木の棒を立てて丸で囲む流れは良かったです。
 それから、アーロがウシを追うシーンとそれに伴う大きな成長の部分は良かったです!